21 / 57
招待
しおりを挟む
「貴女がサーシャ・ガルシア子爵令嬢ね」
美しい銀色の髪とハシバミ色の瞳を見て、それが誰かなのかはすぐに分かった。アーサーの婚約者であるソフィー・コベール侯爵令嬢がサーシャの目の前に立っている。彼女の背後にはユーゴの婚約者であるアヴリル・モンタニエ伯爵令嬢の姿があった。
「お初にお目にかかります、ソフィー様」
声を掛けてきたソフィーに略式の礼をすると、周りに控える令嬢が聞こえよがしな陰口を叩く。
「ソフィー様に対してあの態度。何て礼儀を弁えない娘なんでしょう」
「平民出身はこれだから。学園の品位が下がりますわ」
その学園の方針に従わないほうが間違っているのだと思うサーシャは、背筋を伸ばしてソフィーの出方を窺う。
ソフィーはサーシャとまっすぐ視線を合わせたあと、近くにいた令嬢に軽く頷いて見せると、令嬢は慌てて一通の封筒を取り出し、サーシャへと差し出した。
「お茶会の招待状よ。そのほうが貴女とゆっくりお話ができると思ったから。急で申し訳ないけれど、参加してくれるわね?」
お茶会の席でどんな目に遭うか分かったものではないが、断れば角が立つだろう。前向きに考えれば、学年が異なるソフィーやアヴリルと接触できる機会などそうあるものではない。ならばサーシャの答えは一つだ。
「お誘いいただき光栄です。喜んで参加させていただきます」
新学期早々面倒なことになったと思いつつも、表情を変えないままサーシャはお茶会への誘いを受けることにした。
翌日の放課後、サーシャは指定された会場である女子寮の特別室に向かった。
寮の最上階にあるこの部屋は、特別な時の打ち合わせに使用されるとのことだったが、豪奢な内装から想像するに高貴な方々のサロンとして利用されているのかもしれない。
約束した時間の5分前だったが、既に全員揃っているらしくサーシャが席に着くなりお茶会が始まった。ソフィー・コベール侯爵令嬢、アヴリル・モンタニエ伯爵令嬢、それから名前も知らない令嬢が二人。誰もサーシャに自己紹介をするわけでもないので、知っていて当然の家柄なのだろう。
(まあソフィー様とアヴリル様以外の方は、正直興味がないのだけれど)
そっと様子を窺うと二人の令嬢は一生懸命ソフィーたちの身なりや外見を褒めちぎっている。貴族のお茶会は初めてだが、情報収集と有力者との関係性を築く人脈づくりという点であれば、彼女たちの行動は正当なものだ。
出された紅茶を一口飲むと上品な香りと芳醇な味わいが口の中に広がっていく。間違いなく今まで飲んだ紅茶の中で断トツに美味しく、品質もさることながら丁寧に入れられたことが良く分かる。
(何種類の茶葉をブレンドしているのかしら?お互いの良さを引き立てるバランスが絶妙だわ)
「お口にあったかしら?」
紅茶に集中しすぎていたサーシャはソフィーからの呼びかけで我に返った。
「ええ、とても美味しくて感動いたしました。調和のとれた素晴らしい配合ですね」
みっともない、卑しいなどという聞こえよがしな陰口も一向に気にならない程感銘を受けていたのだ。そんな心境もあったサーシャは用意した物をソフィーに差し出すのに、何の躊躇いも覚えなかった。
「ラズベリー入りのケーキを焼いて参りました。よろしければお召し上がりください」
お茶会の作法が分からず手土産を持参すべきかどうか迷っていた。何も持たずに行って非常識だと思われるのも癪だし、不要であっても翌日友人と食べればいいと考えて一口サイズのお菓子を作ったのだ。
ミレーヌ達に聞けば悩まずに済んだが、心配を掛けたくないしシモンやジョルジュに伝わるのは避けたかった。うっかり攻略対象に知られれば、面倒なことになる予感がしたのだ。
向こうにどういう意図があるか分かるまでは大事にしたくないし、何よりこれはイベントである可能性も視野に入れてサーシャは慎重に行動していた。
「やだ、そんな貧乏くさい物をソフィー様が召し上がるわけないじゃない」
そう言って取り巻きの令嬢はサーシャの手にあるカゴを乱暴に払い除けた。予想していたことではあったので、両手に力を入れてしっかりと掴んでいたカゴは落下は免れたが、それが癇に障ったようだ。
令嬢二人は声高にサーシャを糾弾し始めた。
「まさかそんなもので殿下の気を引こうとしてるんじゃないでしょうね」
「ちょっと珍しいから声を掛けただけでしょうに勘違いするなんて図々しいわ」
徐々に熱が入ってくる令嬢たちの誹謗中傷だが、サーシャは気にすることなく聞き流していた。
それとなくソフィーとアヴリルの様子を窺えば二人とも沈黙を貫いているものの、その態度にサーシャは何となく感じ取るものがあった。
(これはもしかして――)
「聞いているの?!貴女なんてこの学園にすらふさわしくないのだから、さっさと出て行きなさいよ!」
「まったく聞くに堪えない言葉だな。一体どちらがふさわしくないのやら」
突然聞こえた男性の声に全員の視線がドアの方に向いた。
「――殿下、ノックもなしに失礼ではありませんか?」
冷静な指摘をしたのはソフィーだ。
「おや、邪魔をしては悪いと遠慮して控えめにノックしてしまったから聞こえなかったのかもしれないね」
平然と返すアーサーにサーシャは嘘だと思った。狼狽している令嬢たちをよそにアーサーはサーシャに笑顔で話しかけてくる。
「やあ、美味しそうな物を持っているね。ちょうど小腹が空いていたのだけど、もらっても?」
「……殿下が召し上がるような物ではありません」
今しがた手作りの菓子で釣るなと言われたばかりで、はいどうぞと渡せる訳がない。
「心配しなくても毒見ならヒューがするから大丈夫だ」
いつのまにかヒューがそばに立っていて、ケーキを手に取り躊躇いもなく口に入れるとあっさり問題ないことを告げる。
にこにこと嘘くさい笑みを浮かべるアーサーから顔をそらし、ソフィーに視線を向けると仕方ないといった表情で微かに頷いた。
「ところで君たちはいつまでいるの?」
アーサーの問いかけに取り巻きの令嬢は声を詰まらせながら、言い訳を始めた。
「わ、私たちはソフィー様のことを思って…」
「随分とご立腹なご様子でしたので、仕方なく…」
その責任を逃れようとする姿勢に少なからず腹が立ったので、つい余計なことを口にしてしまった。
「まあ、それにしては随分と楽しそうでしたわね?」
「「!!」」」
それを聞いた令嬢たちはサーシャを睨みつけたあと、挨拶もそこそこに慌てて部屋から出て行った。
「ははっ、サーシャ嬢もなかなか言うな。まあ疚しいことがあるから逃げ出したのだろう」
当然のように空いた席に座るアーサーとヒューの前に、さりげない動作で部屋の端にいた侍女が新しい紅茶を注いだ。侍女の洗練された動きは無駄がなく、サーシャは思わず見とれていたのだが――。
「うん、酸味もしっかり残っていて甘過ぎなくて食べやすいな。――ところでソフィー、さっきの振る舞いは未来の王族としてふさわしいものだっただろうか?」
アーサーは柔らかな口調と態度を崩さなかったが、後半のセリフにより室内はたちまち緊張感に包まれた。
美しい銀色の髪とハシバミ色の瞳を見て、それが誰かなのかはすぐに分かった。アーサーの婚約者であるソフィー・コベール侯爵令嬢がサーシャの目の前に立っている。彼女の背後にはユーゴの婚約者であるアヴリル・モンタニエ伯爵令嬢の姿があった。
「お初にお目にかかります、ソフィー様」
声を掛けてきたソフィーに略式の礼をすると、周りに控える令嬢が聞こえよがしな陰口を叩く。
「ソフィー様に対してあの態度。何て礼儀を弁えない娘なんでしょう」
「平民出身はこれだから。学園の品位が下がりますわ」
その学園の方針に従わないほうが間違っているのだと思うサーシャは、背筋を伸ばしてソフィーの出方を窺う。
ソフィーはサーシャとまっすぐ視線を合わせたあと、近くにいた令嬢に軽く頷いて見せると、令嬢は慌てて一通の封筒を取り出し、サーシャへと差し出した。
「お茶会の招待状よ。そのほうが貴女とゆっくりお話ができると思ったから。急で申し訳ないけれど、参加してくれるわね?」
お茶会の席でどんな目に遭うか分かったものではないが、断れば角が立つだろう。前向きに考えれば、学年が異なるソフィーやアヴリルと接触できる機会などそうあるものではない。ならばサーシャの答えは一つだ。
「お誘いいただき光栄です。喜んで参加させていただきます」
新学期早々面倒なことになったと思いつつも、表情を変えないままサーシャはお茶会への誘いを受けることにした。
翌日の放課後、サーシャは指定された会場である女子寮の特別室に向かった。
寮の最上階にあるこの部屋は、特別な時の打ち合わせに使用されるとのことだったが、豪奢な内装から想像するに高貴な方々のサロンとして利用されているのかもしれない。
約束した時間の5分前だったが、既に全員揃っているらしくサーシャが席に着くなりお茶会が始まった。ソフィー・コベール侯爵令嬢、アヴリル・モンタニエ伯爵令嬢、それから名前も知らない令嬢が二人。誰もサーシャに自己紹介をするわけでもないので、知っていて当然の家柄なのだろう。
(まあソフィー様とアヴリル様以外の方は、正直興味がないのだけれど)
そっと様子を窺うと二人の令嬢は一生懸命ソフィーたちの身なりや外見を褒めちぎっている。貴族のお茶会は初めてだが、情報収集と有力者との関係性を築く人脈づくりという点であれば、彼女たちの行動は正当なものだ。
出された紅茶を一口飲むと上品な香りと芳醇な味わいが口の中に広がっていく。間違いなく今まで飲んだ紅茶の中で断トツに美味しく、品質もさることながら丁寧に入れられたことが良く分かる。
(何種類の茶葉をブレンドしているのかしら?お互いの良さを引き立てるバランスが絶妙だわ)
「お口にあったかしら?」
紅茶に集中しすぎていたサーシャはソフィーからの呼びかけで我に返った。
「ええ、とても美味しくて感動いたしました。調和のとれた素晴らしい配合ですね」
みっともない、卑しいなどという聞こえよがしな陰口も一向に気にならない程感銘を受けていたのだ。そんな心境もあったサーシャは用意した物をソフィーに差し出すのに、何の躊躇いも覚えなかった。
「ラズベリー入りのケーキを焼いて参りました。よろしければお召し上がりください」
お茶会の作法が分からず手土産を持参すべきかどうか迷っていた。何も持たずに行って非常識だと思われるのも癪だし、不要であっても翌日友人と食べればいいと考えて一口サイズのお菓子を作ったのだ。
ミレーヌ達に聞けば悩まずに済んだが、心配を掛けたくないしシモンやジョルジュに伝わるのは避けたかった。うっかり攻略対象に知られれば、面倒なことになる予感がしたのだ。
向こうにどういう意図があるか分かるまでは大事にしたくないし、何よりこれはイベントである可能性も視野に入れてサーシャは慎重に行動していた。
「やだ、そんな貧乏くさい物をソフィー様が召し上がるわけないじゃない」
そう言って取り巻きの令嬢はサーシャの手にあるカゴを乱暴に払い除けた。予想していたことではあったので、両手に力を入れてしっかりと掴んでいたカゴは落下は免れたが、それが癇に障ったようだ。
令嬢二人は声高にサーシャを糾弾し始めた。
「まさかそんなもので殿下の気を引こうとしてるんじゃないでしょうね」
「ちょっと珍しいから声を掛けただけでしょうに勘違いするなんて図々しいわ」
徐々に熱が入ってくる令嬢たちの誹謗中傷だが、サーシャは気にすることなく聞き流していた。
それとなくソフィーとアヴリルの様子を窺えば二人とも沈黙を貫いているものの、その態度にサーシャは何となく感じ取るものがあった。
(これはもしかして――)
「聞いているの?!貴女なんてこの学園にすらふさわしくないのだから、さっさと出て行きなさいよ!」
「まったく聞くに堪えない言葉だな。一体どちらがふさわしくないのやら」
突然聞こえた男性の声に全員の視線がドアの方に向いた。
「――殿下、ノックもなしに失礼ではありませんか?」
冷静な指摘をしたのはソフィーだ。
「おや、邪魔をしては悪いと遠慮して控えめにノックしてしまったから聞こえなかったのかもしれないね」
平然と返すアーサーにサーシャは嘘だと思った。狼狽している令嬢たちをよそにアーサーはサーシャに笑顔で話しかけてくる。
「やあ、美味しそうな物を持っているね。ちょうど小腹が空いていたのだけど、もらっても?」
「……殿下が召し上がるような物ではありません」
今しがた手作りの菓子で釣るなと言われたばかりで、はいどうぞと渡せる訳がない。
「心配しなくても毒見ならヒューがするから大丈夫だ」
いつのまにかヒューがそばに立っていて、ケーキを手に取り躊躇いもなく口に入れるとあっさり問題ないことを告げる。
にこにこと嘘くさい笑みを浮かべるアーサーから顔をそらし、ソフィーに視線を向けると仕方ないといった表情で微かに頷いた。
「ところで君たちはいつまでいるの?」
アーサーの問いかけに取り巻きの令嬢は声を詰まらせながら、言い訳を始めた。
「わ、私たちはソフィー様のことを思って…」
「随分とご立腹なご様子でしたので、仕方なく…」
その責任を逃れようとする姿勢に少なからず腹が立ったので、つい余計なことを口にしてしまった。
「まあ、それにしては随分と楽しそうでしたわね?」
「「!!」」」
それを聞いた令嬢たちはサーシャを睨みつけたあと、挨拶もそこそこに慌てて部屋から出て行った。
「ははっ、サーシャ嬢もなかなか言うな。まあ疚しいことがあるから逃げ出したのだろう」
当然のように空いた席に座るアーサーとヒューの前に、さりげない動作で部屋の端にいた侍女が新しい紅茶を注いだ。侍女の洗練された動きは無駄がなく、サーシャは思わず見とれていたのだが――。
「うん、酸味もしっかり残っていて甘過ぎなくて食べやすいな。――ところでソフィー、さっきの振る舞いは未来の王族としてふさわしいものだっただろうか?」
アーサーは柔らかな口調と態度を崩さなかったが、後半のセリフにより室内はたちまち緊張感に包まれた。
49
あなたにおすすめの小説
【完結】転生したので悪役令嬢かと思ったらヒロインの妹でした
果実果音
恋愛
まあ、ラノベとかでよくある話、転生ですね。
そういう類のものは結構読んでたから嬉しいなーと思ったけど、
あれあれ??私ってもしかしても物語にあまり関係の無いというか、全くないモブでは??だって、一度もこんな子出てこなかったもの。
じゃあ、気楽にいきますか。
*『小説家になろう』様でも公開を始めましたが、修正してから公開しているため、こちらよりも遅いです。また、こちらでも、『小説家になろう』様の方で完結しましたら修正していこうと考えています。
どうして私が我慢しなきゃいけないの?!~悪役令嬢のとりまきの母でした~
涼暮 月
恋愛
目を覚ますと別人になっていたわたし。なんだか冴えない異国の女の子ね。あれ、これってもしかして異世界転生?と思ったら、乙女ゲームの悪役令嬢のとりまきのうちの一人の母…かもしれないです。とりあえず婚約者が最悪なので、婚約回避のために頑張ります!
【完結】私ですか?ただの令嬢です。
凛 伊緒
恋愛
死んで転生したら、大好きな乙女ゲーの世界の悪役令嬢だった!?
バッドエンドだらけの悪役令嬢。
しかし、
「悪さをしなければ、最悪な結末は回避出来るのでは!?」
そう考え、ただの令嬢として生きていくことを決意する。
運命を変えたい主人公の、バッドエンド回避の物語!
※完結済です。
※作者がシステムに不慣れかつ創作初心者な時に書いたものなので、温かく見守っていだければ幸いです……(。_。///)
※ご感想・ご指摘につきましては、近況ボードをお読みくださいませ。
《皆様のご愛読に、心からの感謝を申し上げますm(*_ _)m》
異世界で悪役令嬢として生きる事になったけど、前世の記憶を持ったまま、自分らしく過ごして良いらしい
千晶もーこ
恋愛
あの世に行ったら、番人とうずくまる少女に出会った。少女は辛い人生を歩んできて、魂が疲弊していた。それを知った番人は私に言った。
「あの子が繰り返している人生を、あなたの人生に変えてください。」
「………はぁああああ?辛そうな人生と分かってて生きろと?それも、繰り返すかもしれないのに?」
でも、お願いされたら断れない性分の私…。
異世界で自分が悪役令嬢だと知らずに過ごす私と、それによって変わっていく周りの人達の物語。そして、その物語の後の話。
※この話は、小説家になろう様へも掲載しています
転生令嬢はのんびりしたい!〜その愛はお断りします〜
咲宮
恋愛
私はオルティアナ公爵家に生まれた長女、アイシアと申します。
実は前世持ちでいわゆる転生令嬢なんです。前世でもかなりいいところのお嬢様でした。今回でもお嬢様、これまたいいところの!前世はなんだかんだ忙しかったので、今回はのんびりライフを楽しもう!…そう思っていたのに。
どうして貴方まで同じ世界に転生してるの?
しかも王子ってどういうこと!?
お願いだから私ののんびりライフを邪魔しないで!
その愛はお断りしますから!
※更新が不定期です。
※誤字脱字の指摘や感想、よろしければお願いします。
※完結から結構経ちましたが、番外編を始めます!
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
【完結】旦那様、わたくし家出します。
さくらもち
恋愛
とある王国のとある上級貴族家の新妻は政略結婚をして早半年。
溜まりに溜まった不満がついに爆破し、家出を決行するお話です。
名前無し設定で書いて完結させましたが、続き希望を沢山頂きましたので名前を付けて文章を少し治してあります。
名前無しの時に読まれた方は良かったら最初から読んで見てください。
登場人物のサイドストーリー集を描きましたのでそちらも良かったら読んでみてください( ˊᵕˋ*)
第二王子が10年後王弟殿下になってからのストーリーも別で公開中
【完結】勘当されたい悪役は自由に生きる
雨野
恋愛
難病に罹り、15歳で人生を終えた私。
だが気がつくと、生前読んだ漫画の貴族で悪役に転生していた!?タイトルは忘れてしまったし、ラストまで読むことは出来なかったけど…確かこのキャラは、家を勘当され追放されたんじゃなかったっけ?
でも…手足は自由に動くし、ご飯は美味しく食べられる。すうっと深呼吸することだって出来る!!追放ったって殺される訳でもなし、貴族じゃなくなっても問題ないよね?むしろ私、庶民の生活のほうが大歓迎!!
ただ…私が転生したこのキャラ、セレスタン・ラサーニュ。悪役令息、男だったよね?どこからどう見ても女の身体なんですが。上に無いはずのモノがあり、下にあるはずのアレが無いんですが!?どうなってんのよ!!?
1話目はシリアスな感じですが、最終的にはほのぼの目指します。
ずっと病弱だったが故に、目に映る全てのものが輝いて見えるセレスタン。自分が変われば世界も変わる、私は…自由だ!!!
主人公は最初のうちは卑屈だったりしますが、次第に前向きに成長します。それまで見守っていただければと!
愛され主人公のつもりですが、逆ハーレムはありません。逆ハー風味はある。男装主人公なので、側から見るとBLカップルです。
予告なく痛々しい、残酷な描写あり。
サブタイトルに◼️が付いている話はシリアスになりがち。
小説家になろうさんでも掲載しております。そっちのほうが先行公開中。後書きなんかで、ちょいちょいネタ挟んでます。よろしければご覧ください。
こちらでは僅かに加筆&話が増えてたりします。
本編完結。番外編を順次公開していきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる