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強制力
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「サーシャ…大丈夫かい?エマ嬢がすごい剣幕で走り去っていったけれど…」
「大したことではありませんわ。ですが、二度と婚約者でもない女性を部屋に入れてはいけませんよ」
いつもと同じように気遣ってくれるシモンに安心感を覚え、サーシャは首を横に振った。
「うん、それについては浅慮だった。サーシャのことで内密に話したいことがあると言われて、つい招き入れてしまった」
妹を心配するシモンの優しさにつけ込んだやり方に怒りを覚えたものの、訪問した理由を思い出して切り替える。
「それよりもお義兄様、先日はご厚意を無下にしてしまって本当にごめんなさい。庇ってくださったのはとても嬉しかったです。――ですが、高貴な方を相手にあんな恐ろしい真似は二度となさらないでください」
シモンを傷付けたことを詫びつつも、釘を差すことは忘れない。
あのような状況でもサーシャを優先して守ってくれることに喜びを感じたのも事実だったが、身分差がある相手に攻撃的な対応されると後々厄介なことになる。
「……約束はできないけど気をつけるよ。それよりもシュバルツ王太子殿下の件だよね?ユーゴ様の話ではあの方はサーシャを軟禁しているという話だったが」
「お義兄様!」
ユーゴがそんな伝え方をしたとは思えない。たった今話したばかりなのに、エリアスに対する反感から敢えてそんな言い回しをするシモンにサーシャはため息を吐いた。
「エリアス殿下のあの言動は生理反応のようなものです。森で毒性のある植物に触れると勝手に赤くなったりかゆみを覚えたりするのと同じですわ。あれも個人差がありますし」
納得できない表情のシモンに、サーシャはエリアスから聞いた話と自分の解釈を伝えると、腑に落ちた様子で何度か頷いた。
「サーシャの着眼点は面白い。シュバルツ国の王族にのみ現れる特徴ならば遺伝的なものだろうし、番の判別方法が匂いであるというのなら改善も可能ではないかと思うんだね?」
「はい、それでお義兄様にもご助力いただけないでしょうか?体臭が変わればエリアス殿下も私を番と認識しなくなるかもしれません。ご自身の意思でないことに将来を左右されるなどお辛いでしょうから」
最初こそエリアスの行動に驚きと不安しか感じなかったが、よくよく考えてみれば番も一種の強制力だ。そう思えばエリアスもまた自分の力の及ばないところで、翻弄されている被害者なのだと気づいた。
ヒロインのような見た目と出生のエマが現れたことにより、自分は悪役令嬢ポジションだと何となく考えていたが、強制力はいまだサーシャに対して有効なのだろう。
(ヒロインだろうが悪役令嬢だろうが、強制力のせいで人生を左右されたくない)
シモンはそんなサーシャをどこか訝しげな表情で見つめていたが、嘆息すると苦笑しながらもサーシャの頭を軽く撫でた。
「殿下方には色々と思うところもあるけれど、サーシャのためなら手伝うよ」
「ありがとうございます」
幸いにも番についての仮説と改善方法を得ることができたし、今のサーシャには支えてくれる家族や頼もしい友人たちがいる。そう思うと強制力も何とか出来るような気がしてくるのだから、不思議なものだ。
「それでは少しお休みになってください。またお昼ごろにお義兄様のお好きなスープを作ってまいりますわ」
「それは嬉しいな。ちょっと試作してみたいものが思いついたから、それが終わったら休憩するよ」
シモンは根っからの研究者気質で、睡眠や食事を忘れて没頭してしまうことも多い。そんなシモンに対して何度か無理をしないよう伝えたことはあったが、いつも聞き流されてしまっていた。
だが今回は自分が原因だったため、サーシャも譲るわけにはいかなかった。
「駄目です。お義兄様が私のことを心配してくださるように私がお義兄様を心配してはいけませんか?」
サーシャが睡眠や食事を犠牲にすればシモンは絶対に止めるはずだ。シモンは一瞬きょとんとした表情になったが、すぐに口元をほころばせた。
「そうだね。僕が悪かった。心配してくれてありがとう」
自分の気持ちが伝わったことに嬉しくなって、気持ちが軽くなる。仮眠を取ると約束してくれたシモンを残して、サーシャは昼食の準備をするため部屋をあとにした。
「サーシャ!」
女子寮に戻る途中で満面の笑みを浮かべて駆け寄ってきたのはエリアスだった。
そのままの勢いで抱きしめられそうになったのを一歩横にずれて躱すと、はっと気づいたような表情に変わる。どうやら無意識の行動だったらしく、サーシャはカーテシーを取ることで受け流した。
入学後に学園内を案内することを条件に、同伴しないことを約束したエリアスが何故ここにいるのか。そんなサーシャの疑問に答えてくれたのはエリアスの後ろに控えていたレンだった。
「明日からご入学することが決まりましたので、その準備のために参りました。サーシャ様の邪魔をするつもりはございませんのでご安心ください」
「レン、邪魔とはどういう意味だ。……邪魔なのか?」
しゅんと表情で項垂れるエリアスはボルゾイやアフガンハウンドのような犬種を彷彿とさせる。王族と犬を重ね合わせるなどシモン以上に不敬だが、一度浮かんでしまったイメージはなかなか消せない。
(甘やかすなとは言われたけど、これはちょっと難しいかも…)
「エリアス殿下、そのようなことはございませんわ。明日はお約束通り学園をご案内させていただきますね」
「ああ、楽しみにしている。ところで、今夜夕食に誘っても良いだろうか?」
上機嫌に戻ったエリアスは期待と不安が混じった瞳でサーシャを見つめる。
先約や予定があるわけではないが、王宮を行き来するには少々時間が掛かる上にサーシャが気軽に訪問するような場所でもない。かといって王族とそれ以外の場所で食事を摂るのは安全上の理由から難しいだろう。
「エリアス殿下、明日の準備がまだ終わっておりませんよ。そのような急なお誘いは少々マナーに反しますし、明日から同じ学園で過ごされるのですからいくらでも機会があるでしょう?」
サーシャの躊躇いを察したようにレンが助け舟を出してくれた。
エリアスもそれ以上何も言わず、名残惜しそうな顔をしながらも素直に引き下がる。
アーサーとヒューと似た主従関係に、レンもエリアスと幼い頃から付き従っていたのかもしれないとサーシャは思った。
「それもそうだな。サーシャ、何か困ったことがあればいつでも言ってくれ」
入学式の時にシモンから同じような言葉を掛けられたことを思い出して、サーシャは苦笑した。まるで過保護な兄がもう一人増えたような気分だ。
日頃から気に掛ける言動を取っていたため、いつものことだと深く考えることなく、この時のエリアスの言葉の意味にサーシャは気づかなかった。
「エリアス殿下、大丈夫ですか?」
「ああ、助かった」
番に対する本能を理性で抑え込むことは頭で思うほど簡単なことではなかった。それゆえにエリアスが暴走しかければ止めるよう、レンに命じていたおかげでサーシャに我慢をさせずに済んだ。
大嫌いだと告げられた時には心臓が凍り付いたかと思うほどの絶望感を覚えて、思い出すだけで胸が締め付けられる。
「初対面の時に比べるとだいぶ打ち解けてくださったようですね。まあサーシャ様は恋愛にも殿下にも興味がなさそうですから、なかなか困難を伴いそうですが」
遠慮のないレンの言葉にむっとしながらも、本当のことなので反論ができない。
「番であることを押し付けられて嫌な思いをさせたのに、真剣に考えてくれたのだ。俺だけ本能に任せて行動するなんて出来ないだろう」
傍にいて欲しい、自分だけを見てほしいという利己的な渇望感は消えていないが、サーシャに嫌われたくないという想いとさらにはサーシャの言動にも興味を覚え始めている。
健気だと思っていた少女はエリアスが思うよりもずっと冷静で物事を考えられる女性だった。
番の仕組みを考え改善しようと考えてくれたのは、自分の身に降りかかった災難を払うためだけでなく、そこにはエリアス自身への思いやりの気持ちが含まれていると感じた。
「レン、引き続き調査は続けてくれ」
サーシャが傷つく前に不安要素は全て取り除いてやりたいが、彼女自身はそれを望まないだろう。
(頼ってくれれば全力で守れるのだが、こればかりは時間がかかりそうだな)
サーシャが去った方向にもう一度視線を向けて、エリアスは最愛の女性に想いを馳せた。
「大したことではありませんわ。ですが、二度と婚約者でもない女性を部屋に入れてはいけませんよ」
いつもと同じように気遣ってくれるシモンに安心感を覚え、サーシャは首を横に振った。
「うん、それについては浅慮だった。サーシャのことで内密に話したいことがあると言われて、つい招き入れてしまった」
妹を心配するシモンの優しさにつけ込んだやり方に怒りを覚えたものの、訪問した理由を思い出して切り替える。
「それよりもお義兄様、先日はご厚意を無下にしてしまって本当にごめんなさい。庇ってくださったのはとても嬉しかったです。――ですが、高貴な方を相手にあんな恐ろしい真似は二度となさらないでください」
シモンを傷付けたことを詫びつつも、釘を差すことは忘れない。
あのような状況でもサーシャを優先して守ってくれることに喜びを感じたのも事実だったが、身分差がある相手に攻撃的な対応されると後々厄介なことになる。
「……約束はできないけど気をつけるよ。それよりもシュバルツ王太子殿下の件だよね?ユーゴ様の話ではあの方はサーシャを軟禁しているという話だったが」
「お義兄様!」
ユーゴがそんな伝え方をしたとは思えない。たった今話したばかりなのに、エリアスに対する反感から敢えてそんな言い回しをするシモンにサーシャはため息を吐いた。
「エリアス殿下のあの言動は生理反応のようなものです。森で毒性のある植物に触れると勝手に赤くなったりかゆみを覚えたりするのと同じですわ。あれも個人差がありますし」
納得できない表情のシモンに、サーシャはエリアスから聞いた話と自分の解釈を伝えると、腑に落ちた様子で何度か頷いた。
「サーシャの着眼点は面白い。シュバルツ国の王族にのみ現れる特徴ならば遺伝的なものだろうし、番の判別方法が匂いであるというのなら改善も可能ではないかと思うんだね?」
「はい、それでお義兄様にもご助力いただけないでしょうか?体臭が変わればエリアス殿下も私を番と認識しなくなるかもしれません。ご自身の意思でないことに将来を左右されるなどお辛いでしょうから」
最初こそエリアスの行動に驚きと不安しか感じなかったが、よくよく考えてみれば番も一種の強制力だ。そう思えばエリアスもまた自分の力の及ばないところで、翻弄されている被害者なのだと気づいた。
ヒロインのような見た目と出生のエマが現れたことにより、自分は悪役令嬢ポジションだと何となく考えていたが、強制力はいまだサーシャに対して有効なのだろう。
(ヒロインだろうが悪役令嬢だろうが、強制力のせいで人生を左右されたくない)
シモンはそんなサーシャをどこか訝しげな表情で見つめていたが、嘆息すると苦笑しながらもサーシャの頭を軽く撫でた。
「殿下方には色々と思うところもあるけれど、サーシャのためなら手伝うよ」
「ありがとうございます」
幸いにも番についての仮説と改善方法を得ることができたし、今のサーシャには支えてくれる家族や頼もしい友人たちがいる。そう思うと強制力も何とか出来るような気がしてくるのだから、不思議なものだ。
「それでは少しお休みになってください。またお昼ごろにお義兄様のお好きなスープを作ってまいりますわ」
「それは嬉しいな。ちょっと試作してみたいものが思いついたから、それが終わったら休憩するよ」
シモンは根っからの研究者気質で、睡眠や食事を忘れて没頭してしまうことも多い。そんなシモンに対して何度か無理をしないよう伝えたことはあったが、いつも聞き流されてしまっていた。
だが今回は自分が原因だったため、サーシャも譲るわけにはいかなかった。
「駄目です。お義兄様が私のことを心配してくださるように私がお義兄様を心配してはいけませんか?」
サーシャが睡眠や食事を犠牲にすればシモンは絶対に止めるはずだ。シモンは一瞬きょとんとした表情になったが、すぐに口元をほころばせた。
「そうだね。僕が悪かった。心配してくれてありがとう」
自分の気持ちが伝わったことに嬉しくなって、気持ちが軽くなる。仮眠を取ると約束してくれたシモンを残して、サーシャは昼食の準備をするため部屋をあとにした。
「サーシャ!」
女子寮に戻る途中で満面の笑みを浮かべて駆け寄ってきたのはエリアスだった。
そのままの勢いで抱きしめられそうになったのを一歩横にずれて躱すと、はっと気づいたような表情に変わる。どうやら無意識の行動だったらしく、サーシャはカーテシーを取ることで受け流した。
入学後に学園内を案内することを条件に、同伴しないことを約束したエリアスが何故ここにいるのか。そんなサーシャの疑問に答えてくれたのはエリアスの後ろに控えていたレンだった。
「明日からご入学することが決まりましたので、その準備のために参りました。サーシャ様の邪魔をするつもりはございませんのでご安心ください」
「レン、邪魔とはどういう意味だ。……邪魔なのか?」
しゅんと表情で項垂れるエリアスはボルゾイやアフガンハウンドのような犬種を彷彿とさせる。王族と犬を重ね合わせるなどシモン以上に不敬だが、一度浮かんでしまったイメージはなかなか消せない。
(甘やかすなとは言われたけど、これはちょっと難しいかも…)
「エリアス殿下、そのようなことはございませんわ。明日はお約束通り学園をご案内させていただきますね」
「ああ、楽しみにしている。ところで、今夜夕食に誘っても良いだろうか?」
上機嫌に戻ったエリアスは期待と不安が混じった瞳でサーシャを見つめる。
先約や予定があるわけではないが、王宮を行き来するには少々時間が掛かる上にサーシャが気軽に訪問するような場所でもない。かといって王族とそれ以外の場所で食事を摂るのは安全上の理由から難しいだろう。
「エリアス殿下、明日の準備がまだ終わっておりませんよ。そのような急なお誘いは少々マナーに反しますし、明日から同じ学園で過ごされるのですからいくらでも機会があるでしょう?」
サーシャの躊躇いを察したようにレンが助け舟を出してくれた。
エリアスもそれ以上何も言わず、名残惜しそうな顔をしながらも素直に引き下がる。
アーサーとヒューと似た主従関係に、レンもエリアスと幼い頃から付き従っていたのかもしれないとサーシャは思った。
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入学式の時にシモンから同じような言葉を掛けられたことを思い出して、サーシャは苦笑した。まるで過保護な兄がもう一人増えたような気分だ。
日頃から気に掛ける言動を取っていたため、いつものことだと深く考えることなく、この時のエリアスの言葉の意味にサーシャは気づかなかった。
「エリアス殿下、大丈夫ですか?」
「ああ、助かった」
番に対する本能を理性で抑え込むことは頭で思うほど簡単なことではなかった。それゆえにエリアスが暴走しかければ止めるよう、レンに命じていたおかげでサーシャに我慢をさせずに済んだ。
大嫌いだと告げられた時には心臓が凍り付いたかと思うほどの絶望感を覚えて、思い出すだけで胸が締め付けられる。
「初対面の時に比べるとだいぶ打ち解けてくださったようですね。まあサーシャ様は恋愛にも殿下にも興味がなさそうですから、なかなか困難を伴いそうですが」
遠慮のないレンの言葉にむっとしながらも、本当のことなので反論ができない。
「番であることを押し付けられて嫌な思いをさせたのに、真剣に考えてくれたのだ。俺だけ本能に任せて行動するなんて出来ないだろう」
傍にいて欲しい、自分だけを見てほしいという利己的な渇望感は消えていないが、サーシャに嫌われたくないという想いとさらにはサーシャの言動にも興味を覚え始めている。
健気だと思っていた少女はエリアスが思うよりもずっと冷静で物事を考えられる女性だった。
番の仕組みを考え改善しようと考えてくれたのは、自分の身に降りかかった災難を払うためだけでなく、そこにはエリアス自身への思いやりの気持ちが含まれていると感じた。
「レン、引き続き調査は続けてくれ」
サーシャが傷つく前に不安要素は全て取り除いてやりたいが、彼女自身はそれを望まないだろう。
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