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第62話 テロリスト
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夜の廃倉庫にガラの悪い集団が集まる。
黒く、傷ついた社長椅子に座った大男が偉そうに座りたばこを3本まとめて吸う。
その前には100を超える集団が大男を見つめる。
隣に立つ痩せた男がバタフライナイフをカシャカシャと出しては折り畳む。
「サブ、始めるぞ」
社長椅子に座った男が太い声で言うと隣に立つサブが高い声を上げた。
【サブ視点】
「おめえら! 今からヘッドの言葉を黙って聞け! 黙れ!」
倉庫が静まるとヘッドがゆっくりと立ち上がった。
「俺達はこの国から! この市からいいように使われている! 今日西高校の若いもんが命がけで戦って死んだ! だが死んだらはい終り、それがこの市のやり方だ! 俺達は命を賭けて戦っている! だが、儲けは東に住む金持ちが全部持っていく! それが現実だ!」
ヘッドはたばこを吸って大きく息を吐いた。
「次の溢れ出しに俺達は参加しねえ! 目に物を見せてやる! そして馬鹿どもが慌ててモンスターを狩り始めた瞬間に東のショッピングセンターを襲撃する! 俺達が稼いだ儲けを金持ちから取り戻す!」
「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」
「黙れ!! まだ話は終わっていない!!」
「「……」」
「次の襲撃で俺達百鬼廃墟のトップ3人を選別する! いいか? 俺の下にサブを含めて3人の4強体制を敷く! 俺とサブは手を出さねえ、ショッピングセンターで最も派手に暴れて最も大人たちを殺した上の3人を百鬼廃墟の4強に引き上げる!」
ざわざわざわざわ!
「マジかよ! サブさんと同格になれるのか!」
「高校生でも行けるのか!?」
「関係ない! 派手に暴れて調子に乗った冒険者を派手に殺せば4強だ!」
「で、でもどうやって活躍をチェックするんだよ!」
「活躍しても見られてねえんじゃ上に行けねえ!」
「配信すればいいじゃねえか。顔を隠してな」
「でも、捕まるんじゃないか?」
「おいおい! ビビったか? 俺達は今捕まっているか? そうだ! つかまってねえ! なぜ捕まらないか分かるか? 大人たちは俺達が怖いからだ!!」
「へへへへ、だせえ、びびりが」
「俺は参加するぜ!」
「俺も参加する」
「言い忘れてたが、参加しない裏切者は殺す! チクったやつも殺す!」
ざわざわざわざわ!
ヘッドが椅子に座って俺にあごをしゃくった。
「おめえら! 合図は俺が出す! 合図から2時間以内にショッピングセンターに集合しろ! 来なかった奴は殺す! 活躍した奴は俺と同格だ! 次の溢れ出しが起きたら準備しとけよ! 解散だ!」
みんなが帰り、ヘッドと俺だけが残った。
「はははは、うまくいった。後はゲートの溢れ出しを待つばかりだ」
「へへへ、さすがヘッド、ショッピングセンターの1階を占拠させて人質を取る。その隙に2人でショッピングセンターの商品を全部奪って逃げるだけでいい。馬鹿なおとりどもには派手に配信をして目立って殺されてもらわねえと」
「ああ、西高校のバカにゴロツキのバカな冒険者、騙すのは簡単だ。人を殺して暴れたら時間の問題で殺されるに決まってるだろうがなあ」
「へへへ、駒の154人は俺達の為に死んでもらって、俺達はビルを飛び移って逃げる。完璧な作戦だぜ」
「後はのんびり寝て待つだけよ」
「へへへ、準備は万全だぜ」
黒く、傷ついた社長椅子に座った大男が偉そうに座りたばこを3本まとめて吸う。
その前には100を超える集団が大男を見つめる。
隣に立つ痩せた男がバタフライナイフをカシャカシャと出しては折り畳む。
「サブ、始めるぞ」
社長椅子に座った男が太い声で言うと隣に立つサブが高い声を上げた。
【サブ視点】
「おめえら! 今からヘッドの言葉を黙って聞け! 黙れ!」
倉庫が静まるとヘッドがゆっくりと立ち上がった。
「俺達はこの国から! この市からいいように使われている! 今日西高校の若いもんが命がけで戦って死んだ! だが死んだらはい終り、それがこの市のやり方だ! 俺達は命を賭けて戦っている! だが、儲けは東に住む金持ちが全部持っていく! それが現実だ!」
ヘッドはたばこを吸って大きく息を吐いた。
「次の溢れ出しに俺達は参加しねえ! 目に物を見せてやる! そして馬鹿どもが慌ててモンスターを狩り始めた瞬間に東のショッピングセンターを襲撃する! 俺達が稼いだ儲けを金持ちから取り戻す!」
「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」
「黙れ!! まだ話は終わっていない!!」
「「……」」
「次の襲撃で俺達百鬼廃墟のトップ3人を選別する! いいか? 俺の下にサブを含めて3人の4強体制を敷く! 俺とサブは手を出さねえ、ショッピングセンターで最も派手に暴れて最も大人たちを殺した上の3人を百鬼廃墟の4強に引き上げる!」
ざわざわざわざわ!
「マジかよ! サブさんと同格になれるのか!」
「高校生でも行けるのか!?」
「関係ない! 派手に暴れて調子に乗った冒険者を派手に殺せば4強だ!」
「で、でもどうやって活躍をチェックするんだよ!」
「活躍しても見られてねえんじゃ上に行けねえ!」
「配信すればいいじゃねえか。顔を隠してな」
「でも、捕まるんじゃないか?」
「おいおい! ビビったか? 俺達は今捕まっているか? そうだ! つかまってねえ! なぜ捕まらないか分かるか? 大人たちは俺達が怖いからだ!!」
「へへへへ、だせえ、びびりが」
「俺は参加するぜ!」
「俺も参加する」
「言い忘れてたが、参加しない裏切者は殺す! チクったやつも殺す!」
ざわざわざわざわ!
ヘッドが椅子に座って俺にあごをしゃくった。
「おめえら! 合図は俺が出す! 合図から2時間以内にショッピングセンターに集合しろ! 来なかった奴は殺す! 活躍した奴は俺と同格だ! 次の溢れ出しが起きたら準備しとけよ! 解散だ!」
みんなが帰り、ヘッドと俺だけが残った。
「はははは、うまくいった。後はゲートの溢れ出しを待つばかりだ」
「へへへ、さすがヘッド、ショッピングセンターの1階を占拠させて人質を取る。その隙に2人でショッピングセンターの商品を全部奪って逃げるだけでいい。馬鹿なおとりどもには派手に配信をして目立って殺されてもらわねえと」
「ああ、西高校のバカにゴロツキのバカな冒険者、騙すのは簡単だ。人を殺して暴れたら時間の問題で殺されるに決まってるだろうがなあ」
「へへへ、駒の154人は俺達の為に死んでもらって、俺達はビルを飛び移って逃げる。完璧な作戦だぜ」
「後はのんびり寝て待つだけよ」
「へへへ、準備は万全だぜ」
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