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【第三章:エデン第一区画/旧動植物研究所ビオトープエリア】
【第27話】
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『カッパマン、ホリィとノーラの無力化は大丈夫だな?』
『ええ手足を切断し、この通り武器も没収しておりますので……追ってはこれまいでしょう』
自身の内蔵兵器の1つにして、アンドロイドでも捕縛可能な超強度を誇る鋼線『カッパワイヤー』で投郷した超振動ブレードを回収しつつ、銃火器を持った敵の手足に切れ目を入れておいたカッパマンは穏やかに応える。
『モンキーマン……さん。何故私達の名前をご存じなのですか?』
ワイヤーで天井から逆さ吊りにされ、2人に人工知能か動力源を破壊されると覚悟していた蜘妹メイドアンドロイドのホリィは走り去ろうとするモンキーマンに尋ねてしまう。
『……ここってかつて自然公園内の迎賓館だったところだろ?
そこの1階にあった洋菓子が美味しいカフエとそこで働いていた7体の見目麗しいアンドロイドメイドの話をサン博士から聞いていたんだ』
『……』
『お前らが博士をさらった時は遠目で薄暗かったから確証は持てなかったがこいつから七体の蜘妹メイドアンドロイドと聞いた時、もしかしてと思ってな……せっかく美しく作られたものを破壊するには忍びないと思っただけの話だよ』
『流石はモンキーマン殿!! 私ならこやつらの外皮を剥ぎ、バラバラの鉄くずにしてやるところですが……お優しいのですね!!』
蜘妹メイドアンドロイド軍団の武器を全部没収し、蜘妹下半身全ての節足&人間上半身の腕を接続修復可能なようにブレードで切断して完全無力化しておいたカッパマンは茶化すようにケタケタ笑う。
『黙れ、サイコパス妖怪。いいか、お前らそこから動けねえだろうが動くなよ!! 地下室はもうすぐだ、急ぐぞ!!』
『ではさらばです、お嬢さん方!!』
狭い廊下での敵の奇襲を切り抜け、踊り場付階段を駆け降りてサン博士が囚われている地下室へ向かうモンキーマンをカッパマンは追う。
……ほぼ同時刻、旧エデン迎賓館内地下室。
(良かった、モンキーマンありがとう……)
8体目の蜘妹メイドアンドロイドとしてリュートの配下に生まれ変わらせるべく椅子に拘束されたサン博士。
緊急警報と共に天井から降りて来た大型モニターで蜘妹メイドアンドロイド6体と交戦するモンキーマンとカッパマンを最初から見ていた彼女は相方の大岡裁きっぷりに安堵の息を吸入マスクの中に吐く。
『まさか粘糸ネットを無効化できるカッパマンがモンキーマンと共にいるなんて……あの6人でも粘糸ネットで動きを封じればどうにかなると思った私がバカだったわ。
あれでは私と同じ戦闘機工を持つジェインちゃんでも倒されてしまうかもしれない……』
このままでは自身の計画がくるってしまう。そう考えたリュートはすぐに迎賓館内で用いられていた今でも現役の館内電話の受話器を取る。
『ジェインちゃん、こちらリュート!! いますぐそこに合流するわ……ジェインちゃんどうしたの、ジェインちゃん!?』
そして必死で通信を取ろうとしているようだが、何故か応答が無いようで焦りを見せる。
『まさかもうあの侵入者に……いや、そもそもいないわ!? どういう事なの!? この緊急事態に防衛の要となるべき彼女はどこへ行ったと言うの!?』
モニターりモコンを手に取り、館内監視カメラを切り替えるが、どこにもその姿がない、SYK-72-01、ジェイン。
『まずいわ、このままでは奴らがここに殴り込んで来て……サンちゃんが危ないわ!!』
エデン第一区画管理者アンドロイド・リュートは地下室内の大型ロッカー金庫の電子ロックを解除して中に入っていた小刀を掴み、拘東されたままのサン博士を1人地下室に放置して上階に向かって行く。
【第28話に続く】
『ええ手足を切断し、この通り武器も没収しておりますので……追ってはこれまいでしょう』
自身の内蔵兵器の1つにして、アンドロイドでも捕縛可能な超強度を誇る鋼線『カッパワイヤー』で投郷した超振動ブレードを回収しつつ、銃火器を持った敵の手足に切れ目を入れておいたカッパマンは穏やかに応える。
『モンキーマン……さん。何故私達の名前をご存じなのですか?』
ワイヤーで天井から逆さ吊りにされ、2人に人工知能か動力源を破壊されると覚悟していた蜘妹メイドアンドロイドのホリィは走り去ろうとするモンキーマンに尋ねてしまう。
『……ここってかつて自然公園内の迎賓館だったところだろ?
そこの1階にあった洋菓子が美味しいカフエとそこで働いていた7体の見目麗しいアンドロイドメイドの話をサン博士から聞いていたんだ』
『……』
『お前らが博士をさらった時は遠目で薄暗かったから確証は持てなかったがこいつから七体の蜘妹メイドアンドロイドと聞いた時、もしかしてと思ってな……せっかく美しく作られたものを破壊するには忍びないと思っただけの話だよ』
『流石はモンキーマン殿!! 私ならこやつらの外皮を剥ぎ、バラバラの鉄くずにしてやるところですが……お優しいのですね!!』
蜘妹メイドアンドロイド軍団の武器を全部没収し、蜘妹下半身全ての節足&人間上半身の腕を接続修復可能なようにブレードで切断して完全無力化しておいたカッパマンは茶化すようにケタケタ笑う。
『黙れ、サイコパス妖怪。いいか、お前らそこから動けねえだろうが動くなよ!! 地下室はもうすぐだ、急ぐぞ!!』
『ではさらばです、お嬢さん方!!』
狭い廊下での敵の奇襲を切り抜け、踊り場付階段を駆け降りてサン博士が囚われている地下室へ向かうモンキーマンをカッパマンは追う。
……ほぼ同時刻、旧エデン迎賓館内地下室。
(良かった、モンキーマンありがとう……)
8体目の蜘妹メイドアンドロイドとしてリュートの配下に生まれ変わらせるべく椅子に拘束されたサン博士。
緊急警報と共に天井から降りて来た大型モニターで蜘妹メイドアンドロイド6体と交戦するモンキーマンとカッパマンを最初から見ていた彼女は相方の大岡裁きっぷりに安堵の息を吸入マスクの中に吐く。
『まさか粘糸ネットを無効化できるカッパマンがモンキーマンと共にいるなんて……あの6人でも粘糸ネットで動きを封じればどうにかなると思った私がバカだったわ。
あれでは私と同じ戦闘機工を持つジェインちゃんでも倒されてしまうかもしれない……』
このままでは自身の計画がくるってしまう。そう考えたリュートはすぐに迎賓館内で用いられていた今でも現役の館内電話の受話器を取る。
『ジェインちゃん、こちらリュート!! いますぐそこに合流するわ……ジェインちゃんどうしたの、ジェインちゃん!?』
そして必死で通信を取ろうとしているようだが、何故か応答が無いようで焦りを見せる。
『まさかもうあの侵入者に……いや、そもそもいないわ!? どういう事なの!? この緊急事態に防衛の要となるべき彼女はどこへ行ったと言うの!?』
モニターりモコンを手に取り、館内監視カメラを切り替えるが、どこにもその姿がない、SYK-72-01、ジェイン。
『まずいわ、このままでは奴らがここに殴り込んで来て……サンちゃんが危ないわ!!』
エデン第一区画管理者アンドロイド・リュートは地下室内の大型ロッカー金庫の電子ロックを解除して中に入っていた小刀を掴み、拘東されたままのサン博士を1人地下室に放置して上階に向かって行く。
【第28話に続く】
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