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【第三章:エデン第一区画/旧動植物研究所ビオトープエリア】
【第32話】
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『エッ……?』
先尖に突き刺さって身動きが取れないモンキーマンにとどめをさすべく、メタルスコーピオンテイルを振り落としたリュート。
だがそこにモンキーマンはおらず、あるのは壊れた床板のみだ。
『アヤツ、 ドコニ……?』
すぐさま部屋全体の熱源探知を開始するリュート。
だがモンキーマンと思しき熱源反応はどこにも見られない。
『マサカ、ニゲタノカ……?』
エデン第一区画、旧動植物研究ビオトープエリアを管轄する上位管理者アンドロイドとして中央管理施設内及び樹海内の監視カ–メラにネットワーク接続しようとしたその時……何者かがメタルスコーピオンテイルの根本をむんずと掴む。
『……』
『ナッ、ナッ……』
最大の弱点たる背後を取られ、わけもわからぬまま人型アンドロイドの上半身+戦闘用多脚アンドロイド大型パーツと言う超重量級ボディをめりめりと持ち上げられていくリュート。
『モンキージャイアントスイング』
そのシステム音声で何が起こるのかを察してしまった蚊帳の外なカッパマンは巻き添え回避すべくすぐに身を低くする。
『ウガガガガガ!! ギャガガガガガガガガ!!』
直後にリュートの全身を襲う遠心力と不定期感覚で叩きつけられる物理ダメージ。
全身を滅茶苦茶に大回転される圧倒的な暴と尋常ならざる力の一方に抗えぬリュートはそのまま勢いよくぶん投げられ、壁を突き破って庭に墜落する。
『ウゥ……ヒエッ!!』
『……』
仰向けに倒れた蜘妹下半身上にまたがり、至近距離で首をかしげたままガンギマ眼でじっと観察して来るモンキーマン。
『ワッ、ワカッタ!! フトウチャンハムキズデカエス!! ダカラ、コワスノダケハユルシテクレ!!』
そう言いつつ節足先端を上着のポケットに器用に入れ、重厚な金属製の鍵を差し出すリュート。
『……』
それを受けとったモンキーマンはガンギマ眼でじっと観察していたが、興味なさげに後ろにポイと放り投げ、 拳を握る。
(こっ、これはどうしたのですか!? セイテンタイセイと聞こえたがあれはモンキーマン殿ではない、と言う事なのか?)
投げ捨てられた地下室の鍵を慌ててキャッチし、回収したカッパマン。
ガンギマリモンキーマンが無抵抗のリュートを拳で徹底的に殴り壊し、節足をベキボキと徹底的にへし折っていく恐怖でしかない様を離れた場所で見ている事しか出来ないカッパマンはただただ震えるばかりだ。
(まさかとは思うが……このアンドロイド用特殊制御デバイス・キンコジュはモンキーマン殿から外れた物だと言うのか? ならば……!!)
何故か手放さず握っていたキンコジュに気が付いたカッパマンはすぐにカッパワイヤーを取り出し、キンコジュを先端に結び付けた簡易投げ縄をクラフト。
リュートを無言で殴り続けるモンキーマンの頭に狙いを定めて投擲し。頭に乗ったタイミングでワイヤーを引き下げてがっちりと再装着する。
『キンコジュ装着確認 セイテンタイセイOS、緊急機能停止いたします』
(よしっ、やりましたぞ!!)
動きが止まったモンキーマンと機械音声にガッツポーズをとるカッパマン。
『SYK-000専用サブ人工知能OS、モンキーマン再起動いたします。
破損したデータのスクリーニング 修復開始……』
『モンキーマン殿、しっかりなすって下され!! 今 下ろしますぞ!!』
動きが止まったモンキーマンに駆け寄ったカッパマンはその脇に手を入れてリュート上から下ろし、重いマッチョボディを慎重に引きずり運びだす。
『この様子だとモンキーマン殿はしばらく目を覚ましませんな……その間に博士のご無事を確かめねば!!』
モンキーマンを庭の木に寄りかからせるように置いたカッパマンはすぐに半壊した旧迎賓館内に向かって行く。
【MMS 第33話に続く】
先尖に突き刺さって身動きが取れないモンキーマンにとどめをさすべく、メタルスコーピオンテイルを振り落としたリュート。
だがそこにモンキーマンはおらず、あるのは壊れた床板のみだ。
『アヤツ、 ドコニ……?』
すぐさま部屋全体の熱源探知を開始するリュート。
だがモンキーマンと思しき熱源反応はどこにも見られない。
『マサカ、ニゲタノカ……?』
エデン第一区画、旧動植物研究ビオトープエリアを管轄する上位管理者アンドロイドとして中央管理施設内及び樹海内の監視カ–メラにネットワーク接続しようとしたその時……何者かがメタルスコーピオンテイルの根本をむんずと掴む。
『……』
『ナッ、ナッ……』
最大の弱点たる背後を取られ、わけもわからぬまま人型アンドロイドの上半身+戦闘用多脚アンドロイド大型パーツと言う超重量級ボディをめりめりと持ち上げられていくリュート。
『モンキージャイアントスイング』
そのシステム音声で何が起こるのかを察してしまった蚊帳の外なカッパマンは巻き添え回避すべくすぐに身を低くする。
『ウガガガガガ!! ギャガガガガガガガガ!!』
直後にリュートの全身を襲う遠心力と不定期感覚で叩きつけられる物理ダメージ。
全身を滅茶苦茶に大回転される圧倒的な暴と尋常ならざる力の一方に抗えぬリュートはそのまま勢いよくぶん投げられ、壁を突き破って庭に墜落する。
『ウゥ……ヒエッ!!』
『……』
仰向けに倒れた蜘妹下半身上にまたがり、至近距離で首をかしげたままガンギマ眼でじっと観察して来るモンキーマン。
『ワッ、ワカッタ!! フトウチャンハムキズデカエス!! ダカラ、コワスノダケハユルシテクレ!!』
そう言いつつ節足先端を上着のポケットに器用に入れ、重厚な金属製の鍵を差し出すリュート。
『……』
それを受けとったモンキーマンはガンギマ眼でじっと観察していたが、興味なさげに後ろにポイと放り投げ、 拳を握る。
(こっ、これはどうしたのですか!? セイテンタイセイと聞こえたがあれはモンキーマン殿ではない、と言う事なのか?)
投げ捨てられた地下室の鍵を慌ててキャッチし、回収したカッパマン。
ガンギマリモンキーマンが無抵抗のリュートを拳で徹底的に殴り壊し、節足をベキボキと徹底的にへし折っていく恐怖でしかない様を離れた場所で見ている事しか出来ないカッパマンはただただ震えるばかりだ。
(まさかとは思うが……このアンドロイド用特殊制御デバイス・キンコジュはモンキーマン殿から外れた物だと言うのか? ならば……!!)
何故か手放さず握っていたキンコジュに気が付いたカッパマンはすぐにカッパワイヤーを取り出し、キンコジュを先端に結び付けた簡易投げ縄をクラフト。
リュートを無言で殴り続けるモンキーマンの頭に狙いを定めて投擲し。頭に乗ったタイミングでワイヤーを引き下げてがっちりと再装着する。
『キンコジュ装着確認 セイテンタイセイOS、緊急機能停止いたします』
(よしっ、やりましたぞ!!)
動きが止まったモンキーマンと機械音声にガッツポーズをとるカッパマン。
『SYK-000専用サブ人工知能OS、モンキーマン再起動いたします。
破損したデータのスクリーニング 修復開始……』
『モンキーマン殿、しっかりなすって下され!! 今 下ろしますぞ!!』
動きが止まったモンキーマンに駆け寄ったカッパマンはその脇に手を入れてリュート上から下ろし、重いマッチョボディを慎重に引きずり運びだす。
『この様子だとモンキーマン殿はしばらく目を覚ましませんな……その間に博士のご無事を確かめねば!!』
モンキーマンを庭の木に寄りかからせるように置いたカッパマンはすぐに半壊した旧迎賓館内に向かって行く。
【MMS 第33話に続く】
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