MMS ~メタル・モンキー・サーガ~

千両文士

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【第四章:エデン第三区画/旧総合医療技術研究施設棟】

【第47話】

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『モンキー……』
『ブウ!?』
 消火剤の泡々パニックに乗じて身を隠し、コンセイマオウの足元まで迫っていたモンキーマン。
 下腕でガードの構えを取りつつ片膝を立てて座る構えにコンセイマオウはすぐにバックジャンプで距離を取ろ
 うとする。
『サマーソルト!!』
『ブギィ!!』
 下半身に込めていた力を一気に解放した後転蹴り上げをノーガードで正面から食らい、下から上に大きく一直線にへこむ甲胃。
『カッパヘッドロック!!』
 ふらつくコンセイマオウの背中にぴったりとはりつき、頭を激しく振りながらその関節部に尖ったくちばし先端を突きさし始めるカッパマン。
『ぐっ!! ぐおおおお!! やめろ、やめろブウ!!』
 戦闘用人型アンドロイドであるが故に避けられない構造的急所である関節部に嘴を突き立て、センサー異常を引き起こすブラックウインドオイルを直接流し込みはじめるカッパマン。
 それにより内部センサー異常をひきおこし始めたコンセイマオウの腕部は駆動機構の異常を引き起こし始め、徐々に機能停止しはじめる。
『モンキィ……』
『ブウ……』
 再度至近距離で正面に立ち、激昂のままに拳を振り上げて打撃の構えを取るモンキーマン。
 この尋常ならざるエネルギーオーバーロード状態のモンキーマンに対しコンセイファイアーの必殺ゼロ距離火炎放射を放ったところで倒せるとは思えないがやるしかない。
 コンセイマオウは放射口となる甲胃腹部をすぐさま開放する。
『パンチ!!』
『ブウウウウウ!!』
 ゼロ距離コンセイフアイアーよりも早く打ちだされたモンキーマンの鉄拳。
 甲胃内に隠れていた未知のアンドロイドの顔面に直撃し、メリコミパンチとなったそれは1発にとどまらず全身をくまなく粉砕する意思をもったメリコミパンチとなってアンドロイドボディ用特殊合金をベコベコにへこませて行く。
「よしっ、ナイスよモンキーマン!!」
「そうですね、エージェント。あとはこのまま完封状態を続けられれば…… !!」
 火の海に落ちる寸前で暴走消化ドローンが室内にまき散らした消火剤の泡上に落ちれたマツモトを助け起こしたサン博士。
 消火剤の泡まみれになりつつも生身の人間として一酸化炭素中毒or焼死を回避した女性2人はカッパマンのワイヤーで動きを封じられたままモンキーマンの殴打の一方で機能停止し始める上位管理者アンドロイド・コンセイマオウの最期を見守る。

『フウちゃん!! SYK-000!! 』
 そんな中で外部からロック解除されるゴソウカン最上階、上位管理者アンドロイドの間の扉。
「誰だ!?」
 敵の増援が来た、直感的にそう察した2人の女性軍人はすぐに三丁の銃口をそちらに向ける。
『ヒイッ!! 私は丸腰だ!! 撃たないでくれ、ソルジャーのお嬢さん!! この通りだ』
 扉の向こうにいたシャツとズボン上に白衣を羽織り、白髪の小柄な老人は搭乗してきたドローンから転げ落ちながらもすぐに両手を上げ、キイキイ声で命乞いを始める。
「動くなアンドロイド!!」
 奇妙な見た目のこいつが何者かはわからないが、こんな場所にいると言う事は仇敵ミクラ・ブレインの配下たるアンドロイドで間違いない。
 ソルジャー・マツモトは対アンドロイド弾が装填されたアサルトライフルの構えを保っ。
「その喋り方のクセと聞き忘れようのない独特な甲高い声、そして私に対するその呼び方……まさか貴方はチンゲン先生ですか?」
『なにい!?』
 サン博士の言葉を聞きつけ、攻撃の手を止めるモンキーマン。
 過剰損傷(オーバーダメージ)で強制機能停止しているとは言え万が一に備えた拘束維持をカッパマンに任せたモンキーマンはすぐに女性達の下へ向かってくる。

【MMS 第48話に続く】
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