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【第五章:エデン第五区画/特殊物理学研究ラボ】
【第77話】
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『ついに初陣だねえ、ギンちゃん……』
ェデン第五区画、特殊物理技術ラボ内にある管理者ルーム。
サンリキセンとの激闘を終えたチーム・サンの3体の戦闘用人型アンドロイド達が交代で修理クレードルで修復処置を受ける様をプロジェクター映像で見守る上位管理者アンドロイド・キンカクは白いレオタード上に金色のチャイナドレスを羽織りつつ咳く。
『そうだね、キンちゃん。覚悟は出来てる?』
同じく白いレオタードを着終えた上位管理者アンドロイド・ギンカクも銀色のチャイナドレスを上から着つつ答える。
『うん もちろんだよ、ギンちゃん!! あたし達が姉妹が負けるわけないじゃん!!
ましてやミクラ様が御自ら設計なすったあたし達専用のあのサイキョーな武器もあるんだからオニに金棒だよ!!』
そう言いつつ部屋の隅に置かれたおもちゃ箱のーつに向かうキンカク。
その中身をぶちまけてひっくり返した中からひょうたんと細い水差しを掴んだキンカクはがに股でドスドス歩きながら靴を履き終えたギンカクの下に戻っていく。
『そうだね、キンちゃん 大丈夫、私達は姉妹は永遠に一緒だよ』
キンカクが無言でぐいっと差し出す水差しを受け取り、そのまま姉妹をぎゅっと抱きしめるギンカク。
『もしこのアンドロイドボディが壊れちゃってもまた別のボディに移植してもらえるだろうし、そうじゃなくても電子頭脳データストレージでいつでも会えるわ。
だから、泣かないで……キンちゃん』
『……ありがとう、ギンちゃん。 あたし絶対に泣かない! ! サン博士もモンキーマンもカッパマンもピッグマンも全部ぶっ倒してギンちゃんとまた遊ぶんだ!!
国士無双もダブルサカヅキもビクロワもまだまだー杯やるんだから!!』
姉妹の優しい言葉に目を潤ませながらも必死でガッツポーズをとるキンカク。
『うん、そうだね、そうだね……さて、マツモトちゃんは』
そのまま胸に顔をうずめてすすり泣くキンカクを慰めつつベッドの方向に首を向けるギンカク。
『!!』
遊び相手ではなく、ついに捕虜としての役割を課される時が来た。
着ぐるみパジャマでゴージャスなベッド脇の椅子に座っていたマツモトはソルジャーとして覚悟を決める。
『これは特殊素材のボディタイツ!! コクフウカイの身体測定データを元に35部隊全員分を用意したわ!!』
『アンドロイドソルジャーの武器程度なら防弾無効化出来るのみならず対電、対熱、対冷仕様になっているから35部隊の皆で着てね!!』
そんな覚悟を知ってか知らずか、ご丁寧にS・M・L・XL・XXLなどのサイズ別タグ付け整理されて畳まれた黒ボディタイツを大きな段ボール内に入れていくキンカク&ギンカク姉妹。
『カズミちゃんの装備一式も入れるね!!』
続けてツナギとプロテクター、対アンドロイドアサルトライフルを光の穴から取り出し、箱の中に置くギンカク。
『あとこれは、3Dプリンター用の図面データが入っているから絶対に無くさないでね!!』
さらにUSBメモリを入れたグラサン猫のぬいぐるみポーチを服と装備上に置くキンカク。
人質として被服を剥がされて辱められ、全裸で傑にされて氷水に放り込んで鞭打ちで傷めつけるぐらいの覚悟をしていたソルジャー・マツモトはまさかの展開に驚くばかりで何も言えない。
『じゃあ私たちは行ってくるから……また遊ぼうね、マツモトちゃん』
『バイバイは言わないよ、だってあたしたちはサイキョーアンドロイドだからね!!』
「まって……」
お土産段ボールをソルジャー・マツモトに持たせたキンカク&ギンカク姉妹は鍾を返して黒穴に向かっていき、それを呼び止めようとしたマツモトは立ち上がって呼び止める暇もなく足元に出現した光の穴に椅子もろとも落とされていく。
【MMS 第78話につづく】
ェデン第五区画、特殊物理技術ラボ内にある管理者ルーム。
サンリキセンとの激闘を終えたチーム・サンの3体の戦闘用人型アンドロイド達が交代で修理クレードルで修復処置を受ける様をプロジェクター映像で見守る上位管理者アンドロイド・キンカクは白いレオタード上に金色のチャイナドレスを羽織りつつ咳く。
『そうだね、キンちゃん。覚悟は出来てる?』
同じく白いレオタードを着終えた上位管理者アンドロイド・ギンカクも銀色のチャイナドレスを上から着つつ答える。
『うん もちろんだよ、ギンちゃん!! あたし達が姉妹が負けるわけないじゃん!!
ましてやミクラ様が御自ら設計なすったあたし達専用のあのサイキョーな武器もあるんだからオニに金棒だよ!!』
そう言いつつ部屋の隅に置かれたおもちゃ箱のーつに向かうキンカク。
その中身をぶちまけてひっくり返した中からひょうたんと細い水差しを掴んだキンカクはがに股でドスドス歩きながら靴を履き終えたギンカクの下に戻っていく。
『そうだね、キンちゃん 大丈夫、私達は姉妹は永遠に一緒だよ』
キンカクが無言でぐいっと差し出す水差しを受け取り、そのまま姉妹をぎゅっと抱きしめるギンカク。
『もしこのアンドロイドボディが壊れちゃってもまた別のボディに移植してもらえるだろうし、そうじゃなくても電子頭脳データストレージでいつでも会えるわ。
だから、泣かないで……キンちゃん』
『……ありがとう、ギンちゃん。 あたし絶対に泣かない! ! サン博士もモンキーマンもカッパマンもピッグマンも全部ぶっ倒してギンちゃんとまた遊ぶんだ!!
国士無双もダブルサカヅキもビクロワもまだまだー杯やるんだから!!』
姉妹の優しい言葉に目を潤ませながらも必死でガッツポーズをとるキンカク。
『うん、そうだね、そうだね……さて、マツモトちゃんは』
そのまま胸に顔をうずめてすすり泣くキンカクを慰めつつベッドの方向に首を向けるギンカク。
『!!』
遊び相手ではなく、ついに捕虜としての役割を課される時が来た。
着ぐるみパジャマでゴージャスなベッド脇の椅子に座っていたマツモトはソルジャーとして覚悟を決める。
『これは特殊素材のボディタイツ!! コクフウカイの身体測定データを元に35部隊全員分を用意したわ!!』
『アンドロイドソルジャーの武器程度なら防弾無効化出来るのみならず対電、対熱、対冷仕様になっているから35部隊の皆で着てね!!』
そんな覚悟を知ってか知らずか、ご丁寧にS・M・L・XL・XXLなどのサイズ別タグ付け整理されて畳まれた黒ボディタイツを大きな段ボール内に入れていくキンカク&ギンカク姉妹。
『カズミちゃんの装備一式も入れるね!!』
続けてツナギとプロテクター、対アンドロイドアサルトライフルを光の穴から取り出し、箱の中に置くギンカク。
『あとこれは、3Dプリンター用の図面データが入っているから絶対に無くさないでね!!』
さらにUSBメモリを入れたグラサン猫のぬいぐるみポーチを服と装備上に置くキンカク。
人質として被服を剥がされて辱められ、全裸で傑にされて氷水に放り込んで鞭打ちで傷めつけるぐらいの覚悟をしていたソルジャー・マツモトはまさかの展開に驚くばかりで何も言えない。
『じゃあ私たちは行ってくるから……また遊ぼうね、マツモトちゃん』
『バイバイは言わないよ、だってあたしたちはサイキョーアンドロイドだからね!!』
「まって……」
お土産段ボールをソルジャー・マツモトに持たせたキンカク&ギンカク姉妹は鍾を返して黒穴に向かっていき、それを呼び止めようとしたマツモトは立ち上がって呼び止める暇もなく足元に出現した光の穴に椅子もろとも落とされていく。
【MMS 第78話につづく】
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