MMS ~メタル・モンキー・サーガ~

千両文士

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【第六章:強襲!! 上位管理者アンドロイド・コウガイジ!!】

【第96話】

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『あーそこの皆さん、もう終わりだなんて早すぎますょお!?』
 そんな最期の万歳三唱にメガホンで割り入るコウガイジ。
『おほん、モンキーマン……もし爆弾を停止させ博士とお嬢ちゃんも助けたいなら俺をタイマンでぶっ壊してみろ!!』
 寵手を脱ぎ捨てたコウガイジは中指を立て、モンキーマンを名指しで挑発。
「はあ? あいつ何を言い出してるんだ?」
『コウガイジ様!! あんたもう勝ってるよブウ!? なんでそのバクダンを止めれるなんて言っちゃうんだブウ!?』
『何をお考えでございますが!?』
 元部下のピッグマンのみならず思わず正論ツッコミを入れてしまうカッパマンとコマンダー・ジャンヌ。
『うるせえ、裏切りブタ野郎!! この俺様が直々にチャンスをやるってんだからかかってこいや、腰抜けチキンエテ公!!』
 部下が用意したちょうどいい高さの弾薬箱に片足を乗せ、どこからか取り出したマイクでシャウトしだしたコウガイジは中指を立ててモンキーマンの名指し挑発を続ける。

(オイラの敬愛していたボスってあんな奴だったんかブウ……)
 元上司がみっともなくオラつく様に幻滅し、ため息を吐くピッグマン。
(私も同感ですが……モンキーマン殿、どうしますか?)
 同じエデンで作られた人型戦闘用アンドロイドとして複雑な感情を抱きつつもモンキーマンに尋ねるカッパマン。
『お前ら、計画変更だ……俺はサン博士の救助と時間稼ぎに注力するからあとは任せるぞ』
 トラックの荷台を降りて一人コウガイジに向かっていくモンキーマン。
 その覚悟を察したカッパマンとピッグマンはレジスタンス軍の一員として背中に敬礼する。

『よう、やっばり来たか……』
「んーっ!! んんーっ!! んーっ!!」
「うーっ!! うっ、うっ、ううーっ!!」
 この状況で敵と同じ土俵まで降りてきたモンキーマンを前に口伽越しにでも何かを伝えようとするサン博士とマツモト。
『お前らこれを預かって下がれ。人質から目を離すなよ』
『カシコマリマシタ!!』
 ドクロマーク入りの起爆スイッチを渡された量産型アンドロイドソルジャー達はサン博士とマツモトに銃を突きつけて黙らせ、乱暴に引きずり運んでいく。
『……サンマイカ、起動』
 部下が安全な距離を取ったのを確かめてから自身の特殊戦闘機構を音声起動させるコウガィジ。
 起動したサンマイカはコウガイジの腕と拳を蒼炎で一瞬にして覆う。
『来いや、旧型』
『……』
 モンキーマンは無言で拳を構え、それに応じる。
『FU○K YOU!!]
 伏字スラングと共にサンマイカ拳を正面に構え、飛び込みレフトストレートによる先制不意打ちでワンパンデストロイしようとするコウガイジ。
 その舐め切った一撃をサイドステップで交わしたモンキーマンは剛鉄アッパーを敵の腹部に叩き込みつつ右拳によるセコンドパンチを腰落とし回避。
 跳ね上がり力を利用した強烈な頭突きを敵の顎に食らわせる。
『ぐあっ……(こいつ、俺の戦闘機構の弱点と自己修復能力を……把握してやがる!!))
 仲間の命が懸かった時間がないこの状況で敵をノックダウンするという追撃大チャンスにも関わらず敢えてバックしてガード態勢を取ったモンキーマン。
 強烈な顎アッパーを食らってノックダウンされたフリをし、追撃に来たところをサンマイカの一撃で反撃するはずだったコウガイジは一瞬で立ち直って戦線復帰。
(それにあいつらは……どこに?)
 さらに実験動物共を乗せたトラックの荷台にいるはずのカッパマンとピッグマンを自身の巨躯で隠せるように立ち位置を調整してしまうと言う戦略性。
(流石は俺の戦闘人工知能の本家だけはある……)
 この拳闘は燃えるぞ……最初で最後となるであろう手合わせにコウガイジはにやりとする。

【MMS 第97話につづく】
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