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【第六章:強襲!! 上位管理者アンドロイド・コウガイジ!!】
【第100話】
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『……ワカッタ、スマヌ』
『へっ?』
頭を掴んだコウガイジをゆっくりと地面に下ろし、そのまま横にさせるセイテンタイセイ。
「セイテンタイセイさん……」
腰を下ろし、地面に寝転んだまま呆然とするマツモトの脇に手を入れたセイテンタイセイはそっと抱え上げて地面に座らせる。
『マツモト、アリガトウ……ワレハシバラクヤスム。 モンキーマントミナヲタノムゾ』
マツモトの前で膝立ち座りとなったセイテンタイセイはその頭を優しく頭を撫でつつ機械音声で感謝。
そのまま静かに目を閉じてスリープ状態に移行する。
『ははっ、やるじゃないかマツモトちゃん そいつを愛の力で止めちまうたあ、見事だぜ』
「コウガイジさんこそ……喋れる程度に無事だったんですね」
そのまま動かなくなったモンキーマンを前に近くに落ちていた銃を拾い、コウガイジに銃口を向けるマツモト。
『やめとけ、そいつはよく出来たオモチャだよ』
「はあ?」
その言葉に思わず引き金を引いてしまうマツモト。
次の瞬間、銃口からポンッ!! と言う音と共に出てきたのは対アンドロイド弾ではなく先端に鳥の人形がついたバネおもちゃである。
「動くな!!」
「コマンダーに皆!!」
そんな1人と2体を瞬時に取り囲んだのはトラック上の檻横の隠し扉から脱出したレジスタンス軍第35部隊メンバーとカッパマン&ピッグマン、そして二丁電撃銃を構えたサン博士だ。
「コウガィジ、これはどういう事だ? 貴様の目的は何だ?」
カッパマンとピッグマンに守られつつ電撃銃を突きつけるサン博士。
『それにこたえる前にーつ言わせてくれ、サン・フトウ……まずはこの場の人類の皆さん、この度は人類救済作戦のためとは言え大変失礼な真似をしてしまった。
謝ってどうなる問題ではないが怖い思いをさせてしまい申し訳ない』
「人間を紙めるな、アンドロイド……我々レジスタンス軍第35部隊がこの程度で怖気づくとでも?」
途中で拾った敵銃をコウガイジ頭部に向けつつ切り返すコマンダー・ジャンヌ。
『敵ながら武人としてその言葉が聞けて嬉しいよ、コマンダー殿。
さて次はサン・フトウ殿への返答だが……今回の襲撃目的は主様より下された命を果たすことだ。
俺も詳細はお聞きしていないが……主様が言うにはこの十年に及ぶ『人類救済計画』を完遂するためにはかつてミクラ・フトウが作った欠陥アンドロイド用OS 『セイテンタイセイ』の完全なオリジナル版が必要との事らしい』
「オリジナル版? そもそもそれを考案して開発した父の頭脳を完全複製したミクラ・ブレインならそれを再現するなんて朝飯前のはずよ?」
矛盾発言を前に怪証な表情を浮かべるサン博士。
『いや、それが主様日く……サン殿の父である生身のミクラ・フトウ博士は何故かセイテンタイセイのプログラム設計やアルゴリズムに関わる一切の記憶を電子頭脳であるマスターブレインに継承コピーしていなかったらしい』
(全ての記憶を電子化したはずの父さんは何故そんなピンポイントな情報だけを……?)
コウガイジの口から明かされた重大事実にサン博士はポーカーフェイスを維持しつつも疑問しか生じない。
『それが意図的だったのかどうなのかは今となっては俺も主様もわからん。
そして俺に搭載されている人工知能OSである『コウガイジOS』 もセイテンタイセイOSの改良型であると自称はしているが……実際は主様が保有するミクラ・フトウのアンドロイド制御システムに関わる膨大な研究情報を参照に推測再現したセイテンタイセイOSをベースに改良した代物。
SYK-000に搭載されたサブOSであるセイテンタイセイと同一物かと聞かれると二番煎じのパチモンなんだよな……ははっ』
コウガイジは寂しそうな眼で無理やり笑ってみせる。
【MMS 第101話につづく】
『へっ?』
頭を掴んだコウガイジをゆっくりと地面に下ろし、そのまま横にさせるセイテンタイセイ。
「セイテンタイセイさん……」
腰を下ろし、地面に寝転んだまま呆然とするマツモトの脇に手を入れたセイテンタイセイはそっと抱え上げて地面に座らせる。
『マツモト、アリガトウ……ワレハシバラクヤスム。 モンキーマントミナヲタノムゾ』
マツモトの前で膝立ち座りとなったセイテンタイセイはその頭を優しく頭を撫でつつ機械音声で感謝。
そのまま静かに目を閉じてスリープ状態に移行する。
『ははっ、やるじゃないかマツモトちゃん そいつを愛の力で止めちまうたあ、見事だぜ』
「コウガイジさんこそ……喋れる程度に無事だったんですね」
そのまま動かなくなったモンキーマンを前に近くに落ちていた銃を拾い、コウガイジに銃口を向けるマツモト。
『やめとけ、そいつはよく出来たオモチャだよ』
「はあ?」
その言葉に思わず引き金を引いてしまうマツモト。
次の瞬間、銃口からポンッ!! と言う音と共に出てきたのは対アンドロイド弾ではなく先端に鳥の人形がついたバネおもちゃである。
「動くな!!」
「コマンダーに皆!!」
そんな1人と2体を瞬時に取り囲んだのはトラック上の檻横の隠し扉から脱出したレジスタンス軍第35部隊メンバーとカッパマン&ピッグマン、そして二丁電撃銃を構えたサン博士だ。
「コウガィジ、これはどういう事だ? 貴様の目的は何だ?」
カッパマンとピッグマンに守られつつ電撃銃を突きつけるサン博士。
『それにこたえる前にーつ言わせてくれ、サン・フトウ……まずはこの場の人類の皆さん、この度は人類救済作戦のためとは言え大変失礼な真似をしてしまった。
謝ってどうなる問題ではないが怖い思いをさせてしまい申し訳ない』
「人間を紙めるな、アンドロイド……我々レジスタンス軍第35部隊がこの程度で怖気づくとでも?」
途中で拾った敵銃をコウガイジ頭部に向けつつ切り返すコマンダー・ジャンヌ。
『敵ながら武人としてその言葉が聞けて嬉しいよ、コマンダー殿。
さて次はサン・フトウ殿への返答だが……今回の襲撃目的は主様より下された命を果たすことだ。
俺も詳細はお聞きしていないが……主様が言うにはこの十年に及ぶ『人類救済計画』を完遂するためにはかつてミクラ・フトウが作った欠陥アンドロイド用OS 『セイテンタイセイ』の完全なオリジナル版が必要との事らしい』
「オリジナル版? そもそもそれを考案して開発した父の頭脳を完全複製したミクラ・ブレインならそれを再現するなんて朝飯前のはずよ?」
矛盾発言を前に怪証な表情を浮かべるサン博士。
『いや、それが主様日く……サン殿の父である生身のミクラ・フトウ博士は何故かセイテンタイセイのプログラム設計やアルゴリズムに関わる一切の記憶を電子頭脳であるマスターブレインに継承コピーしていなかったらしい』
(全ての記憶を電子化したはずの父さんは何故そんなピンポイントな情報だけを……?)
コウガイジの口から明かされた重大事実にサン博士はポーカーフェイスを維持しつつも疑問しか生じない。
『それが意図的だったのかどうなのかは今となっては俺も主様もわからん。
そして俺に搭載されている人工知能OSである『コウガイジOS』 もセイテンタイセイOSの改良型であると自称はしているが……実際は主様が保有するミクラ・フトウのアンドロイド制御システムに関わる膨大な研究情報を参照に推測再現したセイテンタイセイOSをベースに改良した代物。
SYK-000に搭載されたサブOSであるセイテンタイセイと同一物かと聞かれると二番煎じのパチモンなんだよな……ははっ』
コウガイジは寂しそうな眼で無理やり笑ってみせる。
【MMS 第101話につづく】
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