MMS ~メタル・モンキー・サーガ~

千両文士

文字の大きさ
102 / 117
【第七章:最終任務・ミクラ・ブレイン破壊指令!!】

【第102話】

しおりを挟む
 エデン第四区画、エデン総合エネルギー管理施設。
『SYK―060、敵の推定位置は?」
 その中央管理室で全身に様々なケーブルを繋ぎ 巨大な玉座に座って頬杖をつくのは人造島エデンの主要六研究施設区画を管理する6体の上位管理者アンドロイドの1体にして牛頭の大型戦闘用人型アンドロイド。S YK―061・ギュウマオウ。
 サン博士とSYK―000、レジスタンス軍第35部隊により自分を除くコクフウカイ、リュート、プロフェッサー・チンゲン、キンカク&ギンカク、コウガイジの上位管理者アンドロイドが倒され、ミクラ・ブレインをお守りする最後の砦にして鍵となったギュウマオウは部下に問う。
「ギュウマオウ様、監視妨害ハッキングが確認されたドローンや巡回アンドロイドの戦闘報告などから推測された移動ルート及び移動距離からの推定となりますが 第二区画中央管理施設を放棄したレジスタンス軍およびサン・フトウ博士はおそらくこの第五区画付近に潜伏しているものと思われます」
 大型モニターに表示されたエデンの全体CGマップ上に推定潜伏位置と移動確認ラインを表示してみせるのは古代中国風ファッションの人型女性アンドロイド、S YK―060・テッセンコウシュ。ギュウマオウの部下だ。
「ふむ、そうか 」
 ギュウマオウは画面上のCGマップをじいっと見ながらうなるように喉を鳴らす。
 ミクラ・ブレインの命により、ゴウガイジが敵拠点を襲撃してから数日後……レジスタンス軍35部隊はキンカク&ギンカクがソルジャー・マツモトに託した3Dプリンター用図面データとコウガイジの置き土産となった横トラックの残骸や戦闘用アンドロイドの端材から頑強なプロテクターを量産。
 そして武装も同データを用いて対アンドロイド弾アサルトライフルを自動充電機能付き対アンドロイド電撃アサルトライフルにアップグレード。
 完全武装で復活したレジスタンス軍第35部隊はサン博士と3体の戦闘用人型アンドロイドと共にコクフウカイのEVジープとコウガイジの置き土産となった戦闘用車両の数々に分乗してエデン第二区画を出立したのだが……それを最後に人類は雲隠れ。
 サン博士が改良したと思しきコウガイジのステルスシステムは時折それらしき影を残すものの、ミクラ・ブレインがエデン全体に張り巡らせた監視ネットワークや探知網を完全無効化。
 所在不明でエデンのどこかに潜む敵に対する厳戒態勢がエデン全体に敷かれていた。
『ギュウマオウ様……』
『テッセンコウシュよ、そなたには多くの迷惑をかけてきたな 』
 キンカク&ギンカクの世話係、リュートの部下の蜘妹メイドの中身として密偵行為をさせてきた部下を気遣うギュウマオウ。
『……ギュウマオウ様、それはミクラ様の命でございます。私は……』
『あまり時間が無いであろうから端的に言おう……お前は一部が機械である事を除けば生身とほぼ変わらぬ美しき者だ』
『ギュウマオウ様……?』
 ミクラ・ブレインが機械と人体の融合共存の可能性を試すべく、部分的に培養生成したクローン人体パーツを用いた特殊試作機であるテッセンコウシュは頬を赤らめる。
『上位管理者アンドロイドとして命じる……其方はこのエデンから逃げ延び、人として生きよ』
『ギュウマオウ様!?』
 ミクラ・ブレイン様に聞かれようものなら反逆ともとられかねない命に室内を見回すテッセンコウシュ。
『我はどのみち主様に殉じねばならぬ、だがそなたは ……』
『警報!! 警報!! 当施設に敵軍侵入を確認!! 敵軍侵入を確認!!』
『なんですって!?』
 突如エデン第四区画、エデン総合エネルギー管理施設。全体に響く警報と施設正門をドリルハンマーでぶち破ったピッグマンに続くレジスタンス軍第35部隊ソルジャー達を映し出す監視カメラ映像。
『SYK―060!! そなたは逃げよ!!』
 中央管理室の巨大玉座から立ち上がり、裏に隠されていた巨大剣を取り出しつつ命じるギュウマオウ。
『……申し訳ありません!!』
『テッセンコウシュ!?』
 背中に差していた特殊物理兵器・バショウセンを抜いたテッセンコウシュは中央管理室から駆け出ていく。

【MMS 第103話につづく】
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ビキニに恋した男

廣瀬純七
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

リボーン&リライフ

廣瀬純七
SF
性別を変えて過去に戻って人生をやり直す男の話

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン
青春
名門復活を目指し厳しい練習を続ける鐘ヶ岡学園の女子バレー部 キャプテンを務める新田まどかは、身体能力を飛躍的に伸ばすため、ある行動に出るが…

もし石田三成が島津義弘の意見に耳を傾けていたら

俣彦
歴史・時代
慶長5年9月14日。 赤坂に到着した徳川家康を狙うべく夜襲を提案する宇喜多秀家と島津義弘。 史実では、これを退けた石田三成でありましたが……。 もしここで彼らの意見に耳を傾けていたら……。

性転のへきれき

廣瀬純七
ファンタジー
高校生の男女の入れ替わり

処理中です...