ガネス公爵令嬢の変身

くびのほきょう

文字の大きさ
6 / 6

変身

しおりを挟む
コンラッド殿下がダビネとの結婚宣言をしたお茶会のすぐ後、私はお父様より命じられて隣国へ1年間留学しておりました。1年の留学を終え、今日から元の学園へ復学です。

今日は夏休み明けの始業式。始業式の行われる講堂で1年ぶりに仲の良かった令嬢に声をかけられたました。

「もしかして、マロリー様ですか?」

疑うのもわかります。何故なら留学前140センチを切っていた私の身長は、今や160センチ。この1年で20センチも伸びたのです。
この遅くて急激な成長期はガネス家の特徴なのです。お父様や叔父様、叔母さま、お祖父様、それ以前のご先祖様も皆もれなく17歳前後で幼児体型から成人まで急成長していたと聞いています。

長期休暇にガネス家へ帰宅するたび、大きくなる私を見たお父様は「マロちゃんの成長過程を漏らさず全部見たかったのに」と嘆いておりました。隣国への留学はお父様の指示だというのに、難儀なものです。

「お久しぶりです。急に大きくなったのでびっくりさせてしまいましたか?」

「まぁ!あの天使のようにお可愛らしいマロリー様がたった1年でこんな艶やかな女神様になったなんて!なんて素敵なの!お母様から”ガネス公爵家の変身”のお話は聞いてましたが私も実際に見る事が出来て嬉しいですわ」

”ガネス公爵家の変身”とは言い当て妙です。きっとそのお母様は、私のお父様の急成長に驚かされた方なのでしょう。そして、天使から女神はさすがに言い過ぎです。

始業式のために集まってきた他の生徒達も私を見てびっくりしているのがわかります。その中にコンラッド殿下もいらっしゃいました。

「マロリー?なのか?」

王族に話しかけられたので無視するわけにはいきませんね。

「お久しぶりですコンラッド殿下。マロリー・ガネスです」

そう言いながらカーテシーをしてる時もずっと、全方位から注目されているのがわかります。

コンラッド殿下は1年前までと同じように側近の3名とダビネの5人で固まっておりました。ですが、殿下達とダビネの間に距離があるように見受けられます。1年前は所構わず腕を組み常に見つめ合う熱愛ぶりだったのですが。”運命で真実の愛”もその情熱は1年と持たず冷めてしまうのでしょうか。

「えっお姉様?」

まだお姉様と言ってくるのかと呆れた目線をダビネへ向けました。あら。私の身長と同じようにこの1年でダビネの顎も成長したようですね。顎周りがガッチリしたことでかつての美しさは見る影もありませんが、それでもまだ美人の範囲内には収まっているのではないでしょうか。

コンラッド殿下とダビネの間に距離ができたのはダビネのこの容姿のせいでしょうか。殿下の真実の愛の薄っぺらさに呆れます。

さて、ダビネはいつもの姉妹を否定する言葉を言われた時のために悲しい顔の準備に入っていると思われますが、実は昨日ダビネの事情について箝口令が解禁になりました。もう我慢しないでも良いんですよね。

「あなたは私の妹ではありません。お姉様とは呼ばないで下さいと言うのもこれで最後です。明日以降は罪となりますので本当に注意してください。……ダビネ・バートリさん、王家よりの命令で3年前より当ガネス家であなたをお預かりしておりましたが、昨日でその任務が完了いたしました。3年前に説明した通り本日からガネス家とあなたは関係がなくなります。バートリさんはガネス家の行儀見習いのお話もお断りされましたし、私とバートリさんの間に親交はございません。今からは公爵令嬢とただの子爵令嬢となります。これからはそれをわきまえてくださいね」

周囲の生徒達が一斉に黙り、私たちのやり取りに集中します。そろそろ始業式が始まる頃合いかと思うのですが、教師の方々までこのやり取りを伺っているようです。これが終わるまで始業式は始まらなさそうです。

「えっ?お姉様、バートリとか子爵令嬢とか意味がわからないのですが。何をおっしゃってるの?」

「だから、二度とお姉様と言わない様にと言ってます。あなたの名前はダビネ・バートリ。本当の父親は昨日任務より帰還したバートリ子爵です。昨日バートリ子爵が公爵邸へお礼に来ましたが、そのピンクの髪と赤茶色の目がバートリさんとそっくりでしたよ」

バートリ子爵は抜け目無い印象のギラギラとした中年でした。顔の造形はダビネと似てませんでしたので、ダビネは母親似のようです。どうでも良いですが。

これを機会にガネス公爵家と関わりを持とうと意気込んでいたバートリ子爵ですが、この3年間のダビネについて話を聞いた後は、意気消沈し消え入りそうな状態でダビネを引き取らずに帰って行きました。昨日の予定だったダビネの引き取りは本日に変更になったと聞いております。

「昨日公爵邸に来た?昨日どころかこの1年お姉様は公爵邸にいらっしゃらなかったわ。すぐ分かる嘘はやめてください」

「あぁ、バートリさんは別邸のことを公爵邸だと思っているのですね。ガネス公爵家の本邸は4年前から昨年まで3年ほど改装工事をしていました。バートリさんは本邸工事中仮住まいにしてた別邸しか知らないからしょうがないのかしら?でも、私が留学してすぐに本邸の改装工事が終わり、この1年はお父様や主力な使用人は本邸に戻っていませんし、私も長期休暇では本邸へ帰宅していました。当主も嫡子も家令すらいない屋敷が本邸のはずないのに、なぜ気づかなかったのですか?」

こちらの様子を黙って見ているスカイラー様のお顔が青くなっております。ダビネのことが絡むと浅慮なところも見られましたが、元々は賢い方でした。私の言葉で裏の事情を察し始めているようですね。

「ちなみに、今別邸へ残っている使用人はバートリさんをお預かりした時にバートリ子爵から派遣された者と、ガネス家の外に情報を漏らしていた者、なぜかスカイラー様の命令に従うようになった者、バートリさんに触発されてガネス家の規則を破った者、主人である私を蔑ろにした者などです。別邸は改装し近々ガネス騎士団の訓練施設になります。今別邸に残っている使用人は今月いっぱいでガネス家から解雇する者達なので、来月からはバートリさんかスカイラー様が雇ってあげたら良いと思いますわ」

お母様が亡くなってお父様が気落ちしていた時、王妃様と宰相の実家の手の者と思われる使用人がその隙を狙い入り込みました。約4年前、ガネス家への定期訪問に側近である宰相子息スカイラー様を相伴するとコンラッド殿下に言われたお父様は、すぐに本邸の改装工事を決め、本邸を立ち入り出来ないようにし別邸へ拠点を移しました。お父様はスカイラー様を使い使用人を見極め、改装工事のどさくさに紛れ不要な使用人を一掃することにしたのです。間者達は中々尻尾をつかませなかったようですが、当初計画に入っていなかったダビネが良い働きをし、さらにダビネの事でスカイラー様が調子に乗った事で首尾よく一掃が済みました。

「私はガネス公爵の子よ!同じ赤い目をした公爵が孤児院まで迎えに来てくれたもの!孤児から公爵令嬢になった私は王子様と結婚して幸せになるのよ!」

ダビネが喚き立てます。隠してきたその荒い気性を晒してしまうほど思い詰めてるのでしょう。
公爵令嬢にはなれませんが、王子様と結婚して幸せになることは出来ると思うので、何がそこまで不服なのかわかりません。

ダビネは父親が誰か知らないまま平民の母親と2人で市井で暮らしていたそうです。
3年前、13歳で母親が病気で亡くなり孤児院に預けられた時、人を使い密かに母娘を守っていたバートリ子爵は王家の極秘任務で国外におり、任務が完了するまで3年は帰国できませんでした。
バートリ子爵から母を亡くした庶子の存在を聞かされた陛下は、任務の進行次第で人質に取られる可能性があるし、バートリ子爵家に連れて行ったら子爵不在中に子爵夫人に暗殺される可能性があるし、任務を秘匿しとくためには王家で直接ダビネを囲うわけにいかないしと、悩みました。悩んだ陛下は、その極秘任務には関わりがないガネス家へ、目眩しになるようにダビネを預かってほしいと頼んできたのです。

そしてダビネは、孤児院に迎えに来た、自分と同じ赤い目をした美しいガネス公爵を自分の父親だと思い込んでしまったのです。

「『詳しい事は事情があり説明できないけど本当の父親が迎えにこれないためにガネス公爵家で預かることになった、ガネス公爵家では3年預かるだけ、3年経てば本当の父親が迎えに来る、ガネス家と養子縁組はしていない、本当の父親から侍女・護衛・家庭教師が派遣されるので貴族の常識や礼儀作法を彼らから習うように、買い物は立て替えるだけで代金は後でまとめて本当の父親に請求する、15歳で貴族学園に入る場合はガネス家の遠縁と偽りダビネ・レーと名乗ることになるが本当の父親が戻ってきたら学園の途中で元の名前に戻ることになる、ガネス家への行儀見習いになり貴族学園へ行かないという選択肢も用意する』バートリさんがガネス家に来た日にガネス家当主であるお父様から説明いたしました。そしてバートリさんが何か勘違いしていると思われる言動をするたびに家令からも確認しておりました。本当に何度も何度も家令に説明されているバートリさんを見かけていたから覚えてしまいましたもの」

私が数えきれないほど「お姉様と呼ばないで」と言わされたように、家令も何度も説明しておりました。それでもダビネは一旦思い込んだ考えは絶対に改めないのです。どこから極秘任務の事情が漏れるかわからないためにバートリ子爵の名前は出せません。「ガネス公爵は父親ではない」と何度言い含めても考えを改めないダビネの話の通じなさに恐怖を感じることもありました。

私は、ダビネはそのことを認めたくないだけで理解していたはずと思っています。
なぜならダビネはダビネ・レーという名前で入学したはずなのに、勝手にダビネ・ガネスと名乗り、ダビネ・レーの名前を必死に隠しておりました。試験結果の掲載に名前がなかったのは、ダビネ・レーという名前が掲載されないようにわざと試験の手を抜いていたのでしょう。1年以上1教科も40位以内に入ったことが無いなんてさすがにありえません。

ドレスなどの購入に関しても、ダビネがドレスや宝飾品などを購入する際は、”一旦ガネス家で立て替えるが3年後にまとめて請求する”という旨の書類に毎回サインをしていたのです。後で聞いていないとは言わせないように、家令は書類の読み上げまでしていたと聞いてます。

その自分で購入したドレスを、ダビネは周囲に「ガネス公爵から買ってもらった」と言いふらしていました。その理由がわからず困惑する私に、家令が「自分の都合の良いように妄想した物語の通りにしたいのだと思います」と言ってくれましたが、そう聞いても私には理解できませんでした。

「先ほど『王家よりの命令』と言っていたのは本当か?」

狼狽しているダビネを気にもかけず、コンラッド殿下が問いかけてきました。

「はい。バートリさんが当家に来た際、”王家からの命令で預かることになった”と父に言われました」

にっこりと笑ってそう答えると、元々は優秀な方達です。それだけで事情を察したのでしょう。コンラッド殿下と側近の方々が絶望したお顔になっております。

ダビネは王家からの命令でガネス家で保護されていたバートリ子爵の庶子。

ガネス公爵と同じ赤い目をしているバートリ子爵令嬢のダビネがガネス公爵の庶子と勘違いされると分かっていながら陛下はガネス公爵に預けた。ガネス公爵もそれを分かりながら受け入れた。
陛下と公爵の権力を持ってして、ダビネがガネス家に来てから出た”ガネス公爵の愛人の子”という噂が消えなかった。すなわち2人はその噂を消さなかった。

そして、コンラッド殿下と王妃様がダビネをガネス公爵の庶子だと勘違いしていても、陛下はその勘違いを正さなかった。

つまりは、陛下とガネス公爵の目的は、コンラッド殿下と王妃様にダビネがガネス公爵の子だと思い込ませることだった。

「王命で預かった」という言葉で、コンラッド殿下のガネス公爵家婿入りを防ぐために、陛下とお父様がダビネを利用していたのだと気づいたのでしょう。

事前に孤児院で観察すればダビネの性格や性質など簡単に把握出来ます。孤児の平民から貴族令嬢になり王子と出会う、まるでおとぎ話のような展開です。夢見がちなダビネが出会った王子様に恋をするのは私でも予想できます。

きっと陛下は自分の息子の面食いさを心得ており、あの美貌のダビネに狙われれば恋仲になると予断していたはず。現にコンラッド殿下はダビネと出会って10日とたたずに私へ冷たい態度を取り始めました。

ダビネがガネス家に来る直前、お父様は私と家令に「バートリ子爵令嬢がガネス家の令嬢だと認める言動をしてはいけないし、バートリ子爵令嬢から間違ったことを言われたら必ず否定する姿を周囲に示すように」と指示しました。
ダビネがバートリ子爵令嬢だと露見させた際に、周囲が勝手に勘違いしていたのだと示すためでしょう。

”コンラッド殿下とバートリ子爵令嬢を公然たる恋仲の関係として周知させる”
”マロリーのコンラッド殿下への思いを断ち切る”
”面食いのコンラッド殿下がバートリ子爵の任務終了までに成長後のマロリーを見ないように留学させる”
”留学先でマロリーと婚約者候補の相性を見る”
”ついでに、不要な使用人を一掃する”

これが留学前にお父様から聞いた計画です。お父様は私の恋心に気づいており、どうにか失恋させようとしていたのです。それを聞いた日はお父様の身勝手さにとても腹が立ちましたが、結婚できないコンラッド殿下のことを好きなままでいるよりは無理やりでも失恋させられた方が良かったのだと、今では思ってます。

留学の理由も、私が成長したところでコンラッド殿下が私を好きなることはないから留学しなくても良いのではと思いましたが、親の欲目の前では何も言えませんでした。

ダビネの散財を聞いて意気消沈していたバートリ子爵ですが、約5年ぶりに会う子爵夫人に庶子を引き取ることと、その庶子が公爵家で散財した代金を支払わないといけないことを言わねばならないからでしょう。ダビネをきっかけに公爵家と縁を持てていればまだましでしたが、それもありません。
コンラッド殿下とのご縁はありますが、陛下と折り合いの悪い王妃様に逆らえない殿下の気質と、ダビネの異母兄の令息がいるバートリ子爵家ではコンラッド殿下を迎え入れること、王子妃になるための持参金を子爵家では払えないことなどから旨味がないと判断したのでしょう。
お父様曰く、バートリ子爵夫人はダビネを暗殺しかねないと判断される程度には気性の激しい方らしいです。バートリ子爵は今頃、ひどく絞られていると思われます。
ダビネの散財による代金の支払いの件ですが、長年の極秘任務の報奨金にその分の金額を上乗せするからバートリ子爵に損は無いとお父様から聞いております。昨日言わなかったのはただのお父様の嫌がらせでしょう。お父様はダビネより私を可愛がっている事が露見しないよう、人前で私と距離を取っていたことに相当な鬱憤を溜め込んでいたようです。

ダビネは思い込みが激しく性格と成績が壊滅的に悪かっただけ。罪になることはなにもしておりません。王家とガネス家としては企みに利用したことで取り返しがつかないほどの汚名を着せてしまったお詫びにと、今日までの不敬も不問とし、散財していたドレスや宝石もそのままダビネのものとしました。
あのドレスや宝石程度で賄える汚名だとは思えませんが、ガネス家に来た際に事情は説明され、その後も私と家令から指摘され続けたというのに、ダビネが無視したことで出来た汚名です。致し方ありません。
明日からは公爵家と関係のない子爵家の庶子となるだけです。明日以降もコンラッド殿下と愛を育んでも特に問題ないのです。
喚くのに疲れたのか意気消沈して佇むダビネは昨日見たバートリ子爵にそっくりです。

こちらの様子を見ていた学園長ですが、もう大丈夫と判断したようです。始業式が始まりました。

始業式中、コンラッド殿下が私の方を見つめている事には気づいてます。もう私と殿下の道は違えたのです。私はコンラッド殿下の視線を無視し、明日予定している婚約者候補とのデートに思いを馳せました。
しおりを挟む
感想 11

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(11件)

fumi
2025.10.27 fumi

※承認不要です!

面白く拝読しました。
前4話は読んでいて胸が痛くなりましたが、最後スッキリしました。

ひとつだけ、もし私の勘違いでしたら申し訳ないのですが、最終話で「本邸の改修工事が終わったので、お父様も家令も本邸には戻っていない」の部分は、「別邸には戻っていない」ではないでしょうか?
違っていたらすみません。

※承認不要です!

解除
smnkste
2025.10.26 smnkste

え、ここで終わりですか。
起承転結の転で終わっていてお話としては中途半端としか言えません。
面白かったのにお話をまとめられないなんてもったいない。

解除
兎子
2023.08.17 兎子

面白かったけど、婚約者候補がどういう方なのか、どうなったのか知りたいー!(笑)
番外編とか無いのでしょうかー!
面白かったです!

2023.08.17 くびのほきょう

感想ありがとうございます。

番外編は今のことろ予定してないんです。すみません。
面白かったと言ってもらえてとても嬉しいです!

解除

あなたにおすすめの小説

【本編完結】独りよがりの初恋でした

須木 水夏
恋愛
好きだった人。ずっと好きだった人。その人のそばに居たくて、そばに居るために頑張ってた。  それが全く意味の無いことだなんて、知らなかったから。 アンティーヌは図書館の本棚の影で聞いてしまう。大好きな人が他の人に囁く愛の言葉を。 #ほろ苦い初恋 #それぞれにハッピーエンド 特にざまぁなどはありません。 小さく淡い恋の、始まりと終わりを描きました。完結いたします。

【完結】愛くるしい彼女。

たまこ
恋愛
侯爵令嬢のキャロラインは、所謂悪役令嬢のような容姿と性格で、人から敬遠されてばかり。唯一心を許していた幼馴染のロビンとの婚約話が持ち上がり、大喜びしたのも束の間「この話は無かったことに。」とバッサリ断られてしまう。失意の中、第二王子にアプローチを受けるが、何故かいつもロビンが現れて•••。 2023.3.15 HOTランキング35位/24hランキング63位 ありがとうございました!

君の小さな手ー初恋相手に暴言を吐かれた件ー

須木 水夏
恋愛
初めて恋をした相手に、ブス!と罵られてプチッと切れたお話。 短編集に上げていたものを手直しして個別の短編として上げ直しました。 ※毎度ですが空想であり、架空のお話です。史実に全く関係ありません。 ヨーロッパの雰囲気出してますが、別物です。

好きだと言ってくれたのに私は可愛くないんだそうです【完結】

須木 水夏
恋愛
 大好きな幼なじみ兼婚約者の伯爵令息、ロミオは、メアリーナではない人と恋をする。 メアリーナの初恋は、叶うこと無く終わってしまった。傷ついたメアリーナはロメオとの婚約を解消し距離を置くが、彼の事で心に傷を負い忘れられずにいた。どうにかして彼を忘れる為にメアが頼ったのは、友人達に誘われた夜会。最初は遊びでも良いのじゃないの、と焚き付けられて。 (そうね、新しい恋を見つけましょう。その方が手っ取り早いわ。) ※ご都合主義です。変な法律出てきます。ふわっとしてます。 ※ヒーローは変わってます。 ※主人公は無意識でざまぁする系です。 ※誤字脱字すみません。

虐げられたアンネマリーは逆転勝利する ~ 罪には罰を

柚屋志宇
恋愛
侯爵令嬢だったアンネマリーは、母の死後、後妻の命令で屋根裏部屋に押し込められ使用人より酷い生活をすることになった。 みすぼらしくなったアンネマリーは頼りにしていた婚約者クリストフに婚約破棄を宣言され、義妹イルザに婚約者までも奪われて絶望する。 虐げられ何もかも奪われたアンネマリーだが屋敷を脱出して立場を逆転させる。 ※小説家になろう、カクヨムにも掲載しています。

嘘だったなんてそんな嘘は信じません

ミカン♬
恋愛
婚約者のキリアン様が大好きなディアナ。ある日偶然キリアン様の本音を聞いてしまう。流れは一気に婚約解消に向かっていくのだけど・・・迷うディアナはどうする? ありふれた婚約解消の数日間を切り取った可愛い恋のお話です。 小説家になろう様にも投稿しています。

不倫した妹の頭がおかしすぎて家族で呆れる「夫のせいで彼に捨てられた」妹は断絶して子供は家族で育てることに

佐藤 美奈
恋愛
ネコのように愛らしい顔立ちの妹のアメリア令嬢が突然実家に帰って来た。 赤ちゃんのようにギャーギャー泣き叫んで夫のオリバーがひどいと主張するのです。 家族でなだめて話を聞いてみると妹の頭が徐々におかしいことに気がついてくる。 アメリアとオリバーは幼馴染で1年前に結婚をして子供のミアという女の子がいます。 不倫していたアメリアとオリバーの離婚は決定したが、その子供がどちらで引き取るのか揉めたらしい。 不倫相手は夫の弟のフレディだと告白された時は家族で平常心を失って天国に行きそうになる。 夫のオリバーも不倫相手の弟フレディもミアは自分の子供だと全力で主張します。 そして検査した結果はオリバーの子供でもフレディのどちらの子供でもなかった。

あなたが遺した花の名は

きまま
恋愛
——どうか、お幸せに。 ※拙い文章です。読みにくい箇所があるかもしれません。 ※作者都合の解釈や設定などがあります。ご容赦ください。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。