銀眼の左遷王ケントの素人領地開拓&未踏遺跡攻略~だけど、領民はゼロで土地は死んでるし、遺跡は結界で入れない~

雪野湯

文字の大きさ
265 / 359
第二十二章  銀眼は彼に応え扉を開く

勇者の力…………

しおりを挟む
――現実世界

 
 瞳に光が入る。
 次に飛び込んでくるのは二つの肉塊と化した盗賊たち。
 私は銀眼から流れ込んでくる力に、咆哮をって応えた。

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおぉおおお!!」

 肉体から溢れ出す力。
 力は波動となって、二つの肉塊を遥か後方へ吹き飛ばした。


 私は己の右手を見つめる。
 失った右手首は光に包まれ、指先が戻ってくる。
 指先を滑らかに折る。
 そこからは赤黒い粒子が放たれていた。
 いや、指先だけではない。

 身体の全身から赤黒い粒子が湧き立ち、銀眼からは赤と黒の光が漏れ出して、口元は力に対する歓喜に震え立つ。

「あは、はははは、あははははは! 素晴らしいっ。これが勇者の力! レイやアイリたちに宿る力……体中のレスターが活性化して、溢れ出してくる。いや、それだけではない! 世界に揺蕩たゆたうレスターもわたしのちからとなっているぞおぉぉ! されぇぇぇとぉぉぉ!」


 言葉は力に包まれ、私は酔いに交わり酔いに溺れる。
 仲間たちは私の変わりように驚きと怯えを纏っているが、説明など不要!
 私は、目の前にいる男を、殺したくて殺したくてしょうがないんだぁぁぁあぁ!


「がぁぁあぁぁぁぁ!」

 
 私はテロールと呼ばれたうすのろの懐に飛び込み、軽く体を撫でてやった。
 たったそれだけのことで彼女の体は空へ吹き飛び、肉塊は肉片となって降り注いでくる。

「なんだなんだっ、そのもろさはぁぁあぁ!」

 肉片が地上に落ちるよりも早く、私はゆらりと体を動かした。
 そんなちっぽけな動きで、二十を超える肉塊に魔法の絵筆から呼び出された異形いぎょうたちは飛び散り消えた。

 
「熱い、あつい、アツイ、ぜんぜんぜんぜんぜんぜん、まったく足らない……」

 
 降り注ぐ肉体は腐れた血と臓腑と共に火照ほてった私の体に降り注ぐが、まったくといって火照ほてりを消し去ってくれない。

「あははははは、このような取るに足らぬ存在に私は怯えていたのか? 悔しさに吠えていたのか? 馬鹿馬鹿しい。馬鹿馬鹿しい? 馬鹿馬鹿しい、だと? 何がだ?」


 視界が黒く歪んでいく。
 視界の切れ端には仲間がいた。
 ギウが血塗れになりながらも結界を破ろうとした。
 フィナが全てを賭けて戦った。
 親父が命懸けでエクアを救ってくれた。
 カインが私の右手を治療しようとしてくれた。
 エクアが己を投げ打ち、私を救おうとしてくれた。
 
 だけど、その尊い思いが掻き消えていく。
 何故だ? 誰が悪い?
 そうだ、この大切なものを奪おうとした奴がいる。

 誰だ? 誰だっ? 誰だ!?


「されぇえっぇっぇぇとけぇぇえぇおえきいいい!」


 私は黒と赤に浸食された銀眼を男へ向けた。
 男は手に何かを持って振るっている。
 そこから無数の脆弱な何かを飛ばしているが、私がそっと撫でるだけで、全ては塵に消える。

 それでも男は、悲鳴を上げながら何かを振るい続ける。
 実に滑稽な姿だ。

 だけど、タリナイ。

 こいつは、わわわたしから、たたたいせつなななものををを、うばをうとした。

 身体に流れる力が、こいつを殺せと言っている。

 一度は失った右拳に赤黒い力が螺旋を描き宿った。

「はぁはぁはぁはぁ、何たる高揚感。ああ、力が私を包む。心地良い。この力で、仲間を取り返す。あれを殺せば、どれだけ、どれほどまでに……」


――気持ち良いのだろうか?――


「あははははは、殺す殺す殺す。お前を殺せば、わたしははさいこうにきもちよくなれるぞぉぁぁぁぁ!!」


 私はひたすらに棒切れを振り続ける、卑小ひしょうな存在に飛び掛かった。
 誰かの声たちが聞こえる。

「ケント、駄目よ!」
「ケント様! 正気に戻って!」
「旦那、そいつはやべぇ。やべぇ気がする!」
「ケントさん、抑えてください!」


 うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!

 わたしはなかまをたすけ、このおとこを殺し、最高の快楽を得るんだっ!

 拳を握り締め、哀れな存在を殴りつけようとする。
…………わかっている。これを行えば、僅かに残った私は消え去るだろう。
 だが、止められない。ちがう! 止めたくないんだ。
 だって、だって、だって、サレート=ケイキを殺せば、最高に気持ちよくなれることをわかっているから!!


「肉片となり塵ニ消えロ、サレート……」
「ひぃぃいぃ、くるなぁぁ!」

 拳はサレートへ向かう。
 そこに大切な友人の声が聞こえた。

「ギウッ!」

 しかし、止まらない。止めてたまるものか。
 ああ、友人の声は私の拳を止めようとしたのか?
 何故止めようとするのか?
 こんなに素晴らしい思いをどうして君は止めるんだ、ギウ?

 私は、こいつを殺して、みんなを、最高に気持ちよくさせてやるからさ!

「アハハハハハハハ!」


――拳は振り切られた。


「っ!?」
 

――だがっ、その拳を何者かが手の平で受け止めた。
 

 その手は、とても細く美しい女性の手。
 そうであるはずなのに、拳を止めた手の平からは、今の私を遥かに超える力が伝わってくる。

 私は、まるで時が止まったかのような空間の中で、赤黒く汚れた銀眼を右に振った。
 瞳の片隅にひらりと白い服が舞う。
 それは清楚なワンピースの切れ端。
 瞳は、ゆっくりと上へ向かう。

 長く艶やかな黒髪。その上には深く被った麦藁帽子。
 この姿、見覚えがある…………そうだ、トーワの海岸に現れた亡霊。

 女の亡霊はそのお淑やかな佇まいから想像もできぬ口汚い言葉で私を罵る。


「ったく、この程度の力に呑まれやがってよ。この糞ヘタレ野郎。てめぇはそれでも……チッ、余計なエネルギーを使っちまったぜ、フンッ」
「ウグッ!」
 
 白いワンピースの女性は、私の拳をヒビに包み砕かんとする力で強く握り締めた。
 その痛みに、私は自我を取り戻す。


「っ! はぁはぁはぁはぁ、彼女は?」

 すぐに視線を右にやるが、誰もいない……。

「幻? いや、違うな」

 右手には、はっきりと痛みが残っている。変貌した私を超える絶大な力が感触として残っている。
「何者かわからないが暴走を止めてもらったのか――いつっ、反動で体の節々が痛むな。だが、さほどでもない。しかし、心の方は……まったく、何が自害するだ。そんな暇もなく、あっという間に力に飲み込まれてしまった。情けない」
 

 私は銀の色を取り戻した瞳を仲間たちに振った。
「すまない、みんな。驚かせて」

「ケント、よね?」
「ケント様、大丈夫ですか?」
「旦那、今のは一体?」
「ケントさん、右手が元にっ」
「ギウ……」

「全ては落ち着いてから説明する。その前に、彼を送ってやらないとな」

 私は正面へ向き直り、銀眼にサレートの姿を映した。
 彼は口から涎を垂れ流しながら、効力を失った魔法の絵筆をがむしゃらに振り、言葉を羅列する。


「すばらしいぉぃぃぃ。アーガメイト様はこれほどのものを作り上げていたんだぁあ。僕ごときでは届かない! 届くはずがない。あははは、これが凡人と天才のさかぁぁ。うひひいひひははははは! 彼に世界の中心も広がりもない!! 全てを包み飲み込んでしまう才能。あはあはっはあは……うわぁぁあぁ、来るな来るな来るなぁぁぁ!!」


 サレート=ケイキは……別の世界の住人となってしまったようだ。
 私は右手を上げて親父を呼ぶ。

「親父」
「はい」

 彼はすぐに私の動作の意味を悟り、剣の一つを投げ渡す。
 剣を受け取り、鞘から抜いて、そのまま流れるようにサレートの首を刺した。

「がっ」

 彼の小さな呻き声と共に、ぷつりとした音と感触が剣先から指先に伝わる。
 スッと、剣を引き抜く。
 彼は傷口を両手で押さえもだえ始めた。

 刃は即座に死ねるほど深く刺してはいない。
 気管のみを貫いた。
 そこから血が肺へと流れ込み、彼は陸の上でありながら、己の血に溺れている。

 私は剣を親父へ投げ返し、フィナのもとへ近づきつつ、声を産む。


「お前がおこなった罪は重い。命をもてあそぶなど言語道断。盗賊だけではなく、ここに至るまで多くの死体の山を築き上げているのだろう。そして、エクアを連れ去ったのち、彼女もまた同様な目に遭ったであろう」
 
 フィナの前に立ち、彼女に言葉を掛けることなく、タイへ手を伸ばす。

「だがすでに、罰を与えられる対象ではない。しかし、私の心に蠢く怒りがお前を許すなと訴える。仲間を傷つけたお前を決して許すなと訴える。だから、私個人の憎しみが罰を与える」


 伸びた手は、たいから赤色の試験管型属性爆弾を引き抜く。

「サレートよ、もはや言葉など届かぬだろうが、それでも伝えておこう。拷問以外で人が最も苦しむ死とは、溺死と焼死だそうだ。だから……」

 私は僅かに残っていた勇者の力を起爆用の魔力として赤色の試験管へ注ぎ、それをサレートへ放り投げた。

「その二つの苦しみを身をもって味わい、罰として受け止めよ」

 試験管はサレートの前で割れて、彼を炎で包んだ。
 サレートは皮膚の焼ける痛みにのたうち回り、肺を埋める血の苦しさに悶える。
 
「ぐぼぼぼぼあぁかかかいぁえひひひひひひひひあぁかがぁかぁぐぐほぼぼっぼ、が、ががが、あああああ、う、あ、あ、ううあ、あ……………………」


 呻き声は消え去り、静寂が辺りを満たす。
 静けさがゆっくりと私のたけりを落ち着きへと導いていく。
 そこで初めて、エクアの存在に意識が向いた。

 私は彼女に目を合わせることなく、フィナに声を掛ける。
「フィナ、しばらくエクアのそばにいてやってくれ。私たちは少し用事があるのでな」
「え……あ、うん。わかった。エクア、ちょっと離れてましょ」
「…………はい……」

 エクアは虚ろな瞳を見せて、フィナに手を引かれるがままに森へと姿を消した。
 残るのは、結界の効力が消えて自由となったギウに親父とカイン。
 彼らに声を掛ける。


「城に戻り次第、多くを話す。だが、その前に、この者らを埋葬してやらねば。罪を犯した盗賊とはいえ、彼らは過ぎる罰を受けた。だから、墓くらいは用意してやろう」
「あ、あの旦那。サレートの遺体は?」
「サレートか……遺体に罪はない。彼も埋葬してやろう」
しおりを挟む
感想 33

あなたにおすすめの小説

精霊に愛される(呪いにもにた愛)少女~全属性の加護を貰う~

如月花恋
ファンタジー
今この世界にはたくさんの精霊がいる その精霊達から生まれた瞬間に加護を貰う 稀に2つ以上の属性の2体の精霊から加護を貰うことがある まぁ大体は親の属性を受け継ぐのだが… だが…全属性の加護を貰うなど不可能とされてきた… そんな時に生まれたシャルロッテ 全属性の加護を持つ少女 いったいこれからどうなるのか…

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜

放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!? 「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」 不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。

剣ぺろ伝説〜悪役貴族に転生してしまったが別にどうでもいい〜

みっちゃん
ファンタジー
俺こと「天城剣介」は22歳の日に交通事故で死んでしまった。 …しかし目を覚ますと、俺は知らない女性に抱っこされていた! 「元気に育ってねぇクロウ」 (…クロウ…ってまさか!?) そうここは自分がやっていた恋愛RPGゲーム 「ラグナロク•オリジン」と言う学園と世界を舞台にした超大型シナリオゲームだ そんな世界に転生して真っ先に気がついたのは"クロウ"と言う名前、そう彼こそ主人公の攻略対象の女性を付け狙う、ゲーム史上最も嫌われている悪役貴族、それが 「クロウ•チューリア」だ ありとあらゆる人々のヘイトを貯める行動をして最後には全てに裏切られてザマァをされ、辺境に捨てられて惨めな日々を送る羽目になる、そう言う運命なのだが、彼は思う 運命を変えて仕舞えば物語は大きく変わる "バタフライ効果"と言う事を思い出し彼は誓う 「ザマァされた後にのんびりスローライフを送ろう!」と! その為に彼がまず行うのはこのゲーム唯一の「バグ技」…"剣ぺろ"だ 剣ぺろと言う「バグ技」は "剣を舐めるとステータスのどれかが1上がるバグ"だ この物語は 剣ぺろバグを使い優雅なスローライフを目指そうと奮闘する悪役貴族の物語 (自分は学園編のみ登場してそこからは全く登場しない、ならそれ以降はのんびりと暮らせば良いんだ!) しかしこれがフラグになる事を彼はまだ知らない

お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~

志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」 この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。 父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。 ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。 今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。 その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。

【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】  スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。  帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。  しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。  自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。   ※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。 ※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。 〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜 ・クリス(男・エルフ・570歳)   チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが…… ・アキラ(男・人間・29歳)  杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が…… ・ジャック(男・人間・34歳)  怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが…… ・ランラン(女・人間・25歳)  優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は…… ・シエナ(女・人間・28歳)  絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

えっ、能力なしでパーティ追放された俺が全属性魔法使い!? ~最強のオールラウンダー目指して謙虚に頑張ります~

たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
コミカライズ10/19(水)開始! 2024/2/21小説本編完結! 旧題:えっ能力なしでパーティー追放された俺が全属性能力者!? 最強のオールラウンダーに成り上がりますが、本人は至って謙虚です ※ 書籍化に伴い、一部範囲のみの公開に切り替えられています。 ※ 書籍化に伴う変更点については、近況ボードを確認ください。 生まれつき、一人一人に魔法属性が付与され、一定の年齢になると使うことができるようになる世界。  伝説の冒険者の息子、タイラー・ソリス(17歳)は、なぜか無属性。 勤勉で真面目な彼はなぜか報われておらず、魔法を使用することができなかった。  代わりに、父親から教わった戦術や、体術を駆使して、パーティーの中でも重要な役割を担っていたが…………。 リーダーからは無能だと疎まれ、パーティーを追放されてしまう。  ダンジョンの中、モンスターを前にして見捨てられたタイラー。ピンチに陥る中で、その血に流れる伝説の冒険者の能力がついに覚醒する。  タイラーは、全属性の魔法をつかいこなせる最強のオールラウンダーだったのだ! その能力のあまりの高さから、あらわれるのが、人より少し遅いだけだった。  タイラーは、その圧倒的な力で、危機を回避。  そこから敵を次々になぎ倒し、最強の冒険者への道を、駆け足で登り出す。  なにせ、初の強モンスターを倒した時点では、まだレベル1だったのだ。 レベルが上がれば最強無双することは約束されていた。 いつか彼は血をも超えていくーー。  さらには、天下一の美女たちに、これでもかと愛されまくることになり、モフモフにゃんにゃんの桃色デイズ。  一方、タイラーを追放したパーティーメンバーはというと。 彼を失ったことにより、チームは瓦解。元々大した力もないのに、タイラーのおかげで過大評価されていたパーティーリーダーは、どんどんと落ちぶれていく。 コメントやお気に入りなど、大変励みになっています。お気軽にお寄せくださいませ! ・12/27〜29 HOTランキング 2位 記録、維持 ・12/28 ハイファンランキング 3位

処理中です...