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第二章
第78話 異世界って不思議なことだらけ
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メイスが用意してくれた昼食を摂りながら、私とヒデさんはブロンのもふもふの毛並みについて会話に花を咲かせていた。
「あれだけのもふもふを堪能出来るなんて思ってもみなかったな。癒されるってこのことを言うんだね」
満足そうな表情で話すヒデさんに、私も何度も頷いて相槌を打つ。
「でしょでしょ。あのもふもふは中毒になるよね~」
もっぱら子犬の姿でいることの方が多かったため、久しぶりに馬のような大きさのブロンを抱きしめられて大満足した私は、顔の筋肉を緩ませて膝に抱えたブロンの頭を撫で回した。
子犬の姿になって頭を撫で回されているブロンは、私達の会話の意味が分からないのか、こてんと首を傾けて大人しく撫でられている。
その仕草が可愛くてますます目尻は垂れ、頬は緩み口元はだらしなく開いてしまう。
肉を綺麗に平らげたメイスが顔を上げて、呆れたような声色で呟いた。
『……顔が緩みまくっているぞ』
「え~。だって、ブロンが可愛すぎるんだもん。ふっわふわのもっふもふって最強じゃない」
呆れたメイスにそう応えると、最強という単語に反応したブロンが顔を上げて尻尾をパタパタと振って弾んだ声で言った。
『ぼく、さいきょー!おねえちゃん、まもの狩る?』
あれだけ魔物を狩ったのに、まだ狩るつもりなの?
運動はこまめにさせているつもりなんだけど、どれだけ体力が有り余っているのだろう。
私は苦笑を浮かべてブロンの頭を撫でる。
「うんうん、ブロンは可愛くて最強だね。でも、魔物はもういいかな。体を動かしたいのなら私に遠慮しないで走り回って良いよ。あっ、ただし、その姿のままでって意味だからね。元の大きさで走り回るのは駄目だよ」
咄嗟に言葉を付け加えてブロンに諭すように話しかけると、ブロンは分かっているよと言うように尻尾をパタパタと揺らしながら応えた。
『うん!大きくなったらおねえちゃんたちが困るんでしょう?ぼく、大きくならないよ』
そう言って膝から飛び降りたブロンは、一度こちらを振り返って見上げると告げた。
『あそんでくる。おねえちゃんはおじちゃんとあそんでて』
そう告げるなり、ブロンは丸い体を器用に動かして転がるように駆けて行った。
「やっぱり、運動が足りていなかったみたいね。ふふ。もの凄い速さで行っちゃった」
元気に駆けて行ったブロンの後ろ姿を見送って呟くと、ヒデさんが口を開いた。
「普通の子犬みたい。ブロンがフェンリルだなんて、あの姿から想像出来ないよ。本当に異世界って不思議」
ヒデさんの言葉を耳にして、この不思議な日常が当たり前のことになっていたのだと気づく。
人間の順応力の高さに、自分自身のことながら感心してしまう。
私もすっかりこの世界に馴染んでいたことに内心驚きつつ、些細なことに気づかせてくれたヒデさんに心の中で感謝の言葉を述べた。
とは言え、私も外の世界に出て数か月しか経っていないから、この世界に詳しい訳ではない。
ヒデさんと共にゆっくりとこの世界に馴染んでいけば良いと考えている。
私は、自身が経験したことや思ったことをヒデさんに伝えた。
「そうだね。異世界って不思議なことだらけだね。魔法もそうだけど、無理に仕組みを理解しようと思わずにそんなものだと受け入れると、意外と簡単に魔法が使えたりするから不思議だよね。色々と悩んだ自分が馬鹿らしく思えてきちゃうよ」
「……なるほど。そんなもの、か。確かに、仕組みが気になっちゃって、考えれば考えるほど頭がこんがらがって魔法が発動しないこともあったなぁ。科学とは全くの別ものと考えた方がいいってことか。……うん、なんか気が楽になった」
私の言葉に耳を傾けていたヒデさんは何かに納得したように頷くと、晴れ晴れとした表情を見せた。
吹っ切れたようなその表情を見て、私も微笑んで頷く。
すると、そのタイミングでメイスが口を開いた。
『そろそろ話しは終わったか?魔法の鍛錬を再開するぞ』
メイスに急き立てられるようにしてヒデさんが立ち上がると、すぐに魔法の鍛錬が再開した。
「あれだけのもふもふを堪能出来るなんて思ってもみなかったな。癒されるってこのことを言うんだね」
満足そうな表情で話すヒデさんに、私も何度も頷いて相槌を打つ。
「でしょでしょ。あのもふもふは中毒になるよね~」
もっぱら子犬の姿でいることの方が多かったため、久しぶりに馬のような大きさのブロンを抱きしめられて大満足した私は、顔の筋肉を緩ませて膝に抱えたブロンの頭を撫で回した。
子犬の姿になって頭を撫で回されているブロンは、私達の会話の意味が分からないのか、こてんと首を傾けて大人しく撫でられている。
その仕草が可愛くてますます目尻は垂れ、頬は緩み口元はだらしなく開いてしまう。
肉を綺麗に平らげたメイスが顔を上げて、呆れたような声色で呟いた。
『……顔が緩みまくっているぞ』
「え~。だって、ブロンが可愛すぎるんだもん。ふっわふわのもっふもふって最強じゃない」
呆れたメイスにそう応えると、最強という単語に反応したブロンが顔を上げて尻尾をパタパタと振って弾んだ声で言った。
『ぼく、さいきょー!おねえちゃん、まもの狩る?』
あれだけ魔物を狩ったのに、まだ狩るつもりなの?
運動はこまめにさせているつもりなんだけど、どれだけ体力が有り余っているのだろう。
私は苦笑を浮かべてブロンの頭を撫でる。
「うんうん、ブロンは可愛くて最強だね。でも、魔物はもういいかな。体を動かしたいのなら私に遠慮しないで走り回って良いよ。あっ、ただし、その姿のままでって意味だからね。元の大きさで走り回るのは駄目だよ」
咄嗟に言葉を付け加えてブロンに諭すように話しかけると、ブロンは分かっているよと言うように尻尾をパタパタと揺らしながら応えた。
『うん!大きくなったらおねえちゃんたちが困るんでしょう?ぼく、大きくならないよ』
そう言って膝から飛び降りたブロンは、一度こちらを振り返って見上げると告げた。
『あそんでくる。おねえちゃんはおじちゃんとあそんでて』
そう告げるなり、ブロンは丸い体を器用に動かして転がるように駆けて行った。
「やっぱり、運動が足りていなかったみたいね。ふふ。もの凄い速さで行っちゃった」
元気に駆けて行ったブロンの後ろ姿を見送って呟くと、ヒデさんが口を開いた。
「普通の子犬みたい。ブロンがフェンリルだなんて、あの姿から想像出来ないよ。本当に異世界って不思議」
ヒデさんの言葉を耳にして、この不思議な日常が当たり前のことになっていたのだと気づく。
人間の順応力の高さに、自分自身のことながら感心してしまう。
私もすっかりこの世界に馴染んでいたことに内心驚きつつ、些細なことに気づかせてくれたヒデさんに心の中で感謝の言葉を述べた。
とは言え、私も外の世界に出て数か月しか経っていないから、この世界に詳しい訳ではない。
ヒデさんと共にゆっくりとこの世界に馴染んでいけば良いと考えている。
私は、自身が経験したことや思ったことをヒデさんに伝えた。
「そうだね。異世界って不思議なことだらけだね。魔法もそうだけど、無理に仕組みを理解しようと思わずにそんなものだと受け入れると、意外と簡単に魔法が使えたりするから不思議だよね。色々と悩んだ自分が馬鹿らしく思えてきちゃうよ」
「……なるほど。そんなもの、か。確かに、仕組みが気になっちゃって、考えれば考えるほど頭がこんがらがって魔法が発動しないこともあったなぁ。科学とは全くの別ものと考えた方がいいってことか。……うん、なんか気が楽になった」
私の言葉に耳を傾けていたヒデさんは何かに納得したように頷くと、晴れ晴れとした表情を見せた。
吹っ切れたようなその表情を見て、私も微笑んで頷く。
すると、そのタイミングでメイスが口を開いた。
『そろそろ話しは終わったか?魔法の鍛錬を再開するぞ』
メイスに急き立てられるようにしてヒデさんが立ち上がると、すぐに魔法の鍛錬が再開した。
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