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第三章 雑用、始めます
第七十話 嫌われる覚悟
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契約後の微妙に気恥ずかしい雰囲気の中、ヴァルがどこかもじもじしながら話しかけてきた。
可愛いじゃないか。
『ところで、名前の意味は?』
「緑の谷って意味の『ヴァルヴェルデ』からで、亀裂を覗いたときの感覚が底の見えない谷を覗いたときと同じだったから、最初の三文字を取ってみたんです」
『ふーん』
気のないふりはルークのときと同じだな。
ということは、照れ隠しか。
『それと敬語をやめろ』
話題を逸らせるためのことなのかもしれないが、個人的には助かる。
俺が敬語を続けたら本当に従魔契約を結んでいるかを疑われそうだ。そして再び起こるだろう血の契約侮辱事件。
次は二体の【星将獣】を止めることになるという地獄の試練。
誰が受けるかっての。
『おま──ディルは青炎を出せるんだな?』
言い直したところも可愛い。
あの殺気の持ち主とは思えないほど、意外と気遣い屋さんなのかもしれない。
「身体を綺麗にする程度の効果しかないけどね」
『なんだ……』
「な、なんかあったの?」
『久しぶりに起きたら、どうやら子分の調子が悪いみたいだから治してもらおうと思ったわけだが……』
「あぁ、でもルークみたいな欠損再生は無理だけど、病気や毒なら自信あるよ」
『本当か。じゃあちょっと来い』
そう言って四足歩行になるヴァル。
もしかして背中に乗せてくれるのかな?
と、思ったときもありました。
ヴァルは【念動】を使ったように宙に浮き、俺を見つめた。
『手を引け』
あっ、俺が連れて行くのね。
まぁプニプニした肉球が触れるから良いんだけど。
『そうそう、そこだ』
ヴァルが指し示した場所には、ハンモックの上で寝ている狐っぽい兎がいた。
というか、兎らしさは微妙に長く見えなくもない耳だけ。
あらかじめ図鑑で見て知っていなければ狐にしか見えない。
『可愛いだろ』
「うん。めちゃくちゃ苦しそうだけど」
毛も汚れていて可愛いより痛ましいという方が適している状態だ。
『見てやってくれ』
「もう見たよ」
『本当か?』
適当な仕事をしたと思われているのだろう。
微妙に殺気が込められた視線が、至近距離から俺を射抜く。
「経験したことがある症状で当たりをつけていたし、俺の能力を使って確認したから間違いないよ。治療法は元々知ってるし、犯人も検討がついているよ」
『じゃあ治してやってくれ』
「その前に綺麗にして良い? 他に怪我がないか見たいんだ」
『そ、そうだな。周囲の縄張りは全て子分の縄張りで埋めているが、弱っているところを襲うやつもいるからなっ』
主に上空の魔物がね。
「【青炎】」
人間に火をつけられるというのは心象がよろしくないと思うので、一応青獅子の能力だと強調しておく。
「はい、綺麗になりました」
『で、どうだ?』
「大きな傷はないから、治療の時についでに治ると思うよ」
『よしっ。行って来い』
ルークと同じことを言ってる。
真っ先にヴァルを推薦したということは、二獣は結構仲良しなのかも。
「いってきます。でも鮮度が命だから、口を開けて待っててね」
『うむ』
ということで、薬草を探しに行きます。
鳥さんと。
「君は監視なのかな?」
『違う』
「じゃあ暇なのかな?」
『違う』
会話のキャッチボールをする気がないのかな?
あまり大きくない鳥なのに、念話ができるほど高位の魔獣というのは正直驚いた。
戦闘型ではなく、特殊能力型なのだろう。
『事情の説明を求む』
「あぁ、ヴァルに報告できる能力があるのか」
『そうだ』
事情を聞きたかったけど、早く治してあげたいから我慢をする。さらに一緒について行きたかったけど、子分を一人にできないから別のものを同行させることにした。
こんなところか。
さすがルークの友達だな。
面倒見が良く、子分を大切にしている。
「アレは毒草の効果なんだよ。昔は食事もままならなくてね、ちょっと甘くて癖もない植物を採って食べてたんだよ。その中の一つが毒草だったんだ。まぁ俺が食べた理由は野草を食べていることを知った奴の罠で、暗殺されそうになったという思い出つきだけどね」
『毒草の効果は?』
「量や個体差にもよるけど、一ヶ月以上痛みや幻覚などの苦痛を味わった後、徐々に体が動かなくなり飢餓なのか衰弱なのか分からないけど、最後は腐って死ぬ」
『お前は?』
「今採りに行っている万能解毒草を一つ食べれば完治するよ」
『一つで?』
「うん。薬草の状態は三つあってね、若いのは効果がない食材。柔らかいのは即効性があるが劣化が早い。固いのは即効性はないけど劣化が遅い。僕の時は柔らかいので治ったから、同じものを用意するつもりだよ。まぁ固いのも持っていって予備にするのもいいかもね」
『副作用などは?』
「特にないよ。ただ、柔らかいの方は飲むだけで良い代わりにすごく苦い」
『対策は?』
「ヴァルにあげなかった安い蜂蜜かな。薄められているように感じたからあげなかったんだけど、苦みを紛らわすのに使うなら十分かなって」
『採取が終わったら、私の直ぐ側に来い』
「分かった」
ついでににんにくと、飲むタイプの傷薬になる薬草を採っていこう。
それにしてもさすが魔境である。
本来は希少種であるアロエ似の万能解毒草もあるし、飲むタイプの薬草も採取できるとは。
ルイーサさんにとっては楽園かもしれないな。
「終わったよ」
跳躍し、鳥さんが留まっている枝に乗る。
『行くぞ』
「えっ?」
次の瞬間、目の前にはヴァルがいた。
「えっ? 転移?」
『そうだ。鮮度が命と聞いたからな。転移ができる子分をつけたんだ。さぁ早く飲ませろ』
なるほどなぁ。
特殊能力すぎるだろ。
「はい、あ~ん」
しかし、口を開けようとしない兎さん。
『……無理やり行け』
手伝わないところを見るに、おそらく嫌われるだろうことを予想しているのだろう。
俺も同じことを思っているんだよ?
可愛いモフモフに嫌われたくないと。
「そ、そんな……」
──【念動】
「むぅぅぅっ」
さっきまで目を瞑っていたのに、今は俺を睨みつけながら口を開けないように抵抗していた。
「すぐ終わるからさ」
「むぅぅぅっ」
【念動】を使い蜂蜜でコーティングしたアロエジェルを口内に滑り込ませた。
「──んっ? ……かはっ!」
「あぁ、モゴモゴ味わうからぁ」
あれ? 美味いじゃんって舐めちゃったのだろう。
残念ながら、それは悪手だ。
コーティングが取れる前に飲み込まなきゃ意味がない。
『お、おい。あの苦しみ様だぞ? 本当に大丈夫なのか?』
「苦いだけだよ」
『あぁなるほど苦いのか!?』
「うん」
あまりにも暴れるからハンモックから落下してしまった兎さん。
それでも苦みからは逃れられずゴロゴロと転がっている。
収まったら飲むタイプの傷薬を飲んでもらおう。
「あっ。収まったみたいだよ」
『……長かったな』
「そうだね。味わうことなく飲み込んでいれば、大体三〇分前に完治してたよ」
様子を見に来た子分たちに囲まれた状態で苦しんでいた兎さんは、うつ伏せの状態で怨嗟が詰まった視線を俺に向けていた。
とりあえず言い訳してみた。
嫌がらせじゃなかったんだよ、と。
「ほら、疲れたでしょ? 回復薬をどうぞ」
「……」
絶対に口を開けないという意志が伝わる。
何故ならば、口に手を当てた状態で顔面を地面に押し付けているからだ。
『相変わらず食いしん坊だな』
『ボスっ! 違うもんっ!』
『何で草を食べたんだ?』
『いい匂いしたし、人間も食べてたもんっ!』
「それは死んでも良いやつに食べさせたと思うよ」
『えぇぇぇっ! そんなの分かんないよっ!』
どうやら声や態度から女の子らしい。
それにしても、縄張りから遥か東にわざわざ出向いて毒草を食べて帰って来たんでしょ?
めちゃくちゃお転婆だな。
『なにっ!? なんか悪いこと考えてるっ!?』
モフモフでも女の子。
勘が良いのな。
『おい、何か先に言うことはないのか?』
『……助けてくれて、ありがとう』
「良いんだよ。じゃあこれを飲もうか?」
『いやっ』
再びうつ伏せ防御の構えを取られてしまった。
『蜂蜜でコーティングしてくれるぞ』
『本当?』
「うん。でも今度は舐めないでね。別で口直しをあげるからさ」
『うん。あ~ん』
「はい、あ~ん」
今度は大きく開けてくれたから、舐めさせないように喉付近まで【念動】で運ぶ。
『ゴックンしたよ』
「口直しね」
『美味しいっ』
可愛い。
「ヴァル、終わったよ」
『うむ。助かったぞ。ありがとな』
『ありがとうっ』
兎さんからのハグサービス。
ボリューム満点で幸せだ。
『じゃあ次は報復だな』
あれ?
もしかしてルークより過激だったりする?
可愛いじゃないか。
『ところで、名前の意味は?』
「緑の谷って意味の『ヴァルヴェルデ』からで、亀裂を覗いたときの感覚が底の見えない谷を覗いたときと同じだったから、最初の三文字を取ってみたんです」
『ふーん』
気のないふりはルークのときと同じだな。
ということは、照れ隠しか。
『それと敬語をやめろ』
話題を逸らせるためのことなのかもしれないが、個人的には助かる。
俺が敬語を続けたら本当に従魔契約を結んでいるかを疑われそうだ。そして再び起こるだろう血の契約侮辱事件。
次は二体の【星将獣】を止めることになるという地獄の試練。
誰が受けるかっての。
『おま──ディルは青炎を出せるんだな?』
言い直したところも可愛い。
あの殺気の持ち主とは思えないほど、意外と気遣い屋さんなのかもしれない。
「身体を綺麗にする程度の効果しかないけどね」
『なんだ……』
「な、なんかあったの?」
『久しぶりに起きたら、どうやら子分の調子が悪いみたいだから治してもらおうと思ったわけだが……』
「あぁ、でもルークみたいな欠損再生は無理だけど、病気や毒なら自信あるよ」
『本当か。じゃあちょっと来い』
そう言って四足歩行になるヴァル。
もしかして背中に乗せてくれるのかな?
と、思ったときもありました。
ヴァルは【念動】を使ったように宙に浮き、俺を見つめた。
『手を引け』
あっ、俺が連れて行くのね。
まぁプニプニした肉球が触れるから良いんだけど。
『そうそう、そこだ』
ヴァルが指し示した場所には、ハンモックの上で寝ている狐っぽい兎がいた。
というか、兎らしさは微妙に長く見えなくもない耳だけ。
あらかじめ図鑑で見て知っていなければ狐にしか見えない。
『可愛いだろ』
「うん。めちゃくちゃ苦しそうだけど」
毛も汚れていて可愛いより痛ましいという方が適している状態だ。
『見てやってくれ』
「もう見たよ」
『本当か?』
適当な仕事をしたと思われているのだろう。
微妙に殺気が込められた視線が、至近距離から俺を射抜く。
「経験したことがある症状で当たりをつけていたし、俺の能力を使って確認したから間違いないよ。治療法は元々知ってるし、犯人も検討がついているよ」
『じゃあ治してやってくれ』
「その前に綺麗にして良い? 他に怪我がないか見たいんだ」
『そ、そうだな。周囲の縄張りは全て子分の縄張りで埋めているが、弱っているところを襲うやつもいるからなっ』
主に上空の魔物がね。
「【青炎】」
人間に火をつけられるというのは心象がよろしくないと思うので、一応青獅子の能力だと強調しておく。
「はい、綺麗になりました」
『で、どうだ?』
「大きな傷はないから、治療の時についでに治ると思うよ」
『よしっ。行って来い』
ルークと同じことを言ってる。
真っ先にヴァルを推薦したということは、二獣は結構仲良しなのかも。
「いってきます。でも鮮度が命だから、口を開けて待っててね」
『うむ』
ということで、薬草を探しに行きます。
鳥さんと。
「君は監視なのかな?」
『違う』
「じゃあ暇なのかな?」
『違う』
会話のキャッチボールをする気がないのかな?
あまり大きくない鳥なのに、念話ができるほど高位の魔獣というのは正直驚いた。
戦闘型ではなく、特殊能力型なのだろう。
『事情の説明を求む』
「あぁ、ヴァルに報告できる能力があるのか」
『そうだ』
事情を聞きたかったけど、早く治してあげたいから我慢をする。さらに一緒について行きたかったけど、子分を一人にできないから別のものを同行させることにした。
こんなところか。
さすがルークの友達だな。
面倒見が良く、子分を大切にしている。
「アレは毒草の効果なんだよ。昔は食事もままならなくてね、ちょっと甘くて癖もない植物を採って食べてたんだよ。その中の一つが毒草だったんだ。まぁ俺が食べた理由は野草を食べていることを知った奴の罠で、暗殺されそうになったという思い出つきだけどね」
『毒草の効果は?』
「量や個体差にもよるけど、一ヶ月以上痛みや幻覚などの苦痛を味わった後、徐々に体が動かなくなり飢餓なのか衰弱なのか分からないけど、最後は腐って死ぬ」
『お前は?』
「今採りに行っている万能解毒草を一つ食べれば完治するよ」
『一つで?』
「うん。薬草の状態は三つあってね、若いのは効果がない食材。柔らかいのは即効性があるが劣化が早い。固いのは即効性はないけど劣化が遅い。僕の時は柔らかいので治ったから、同じものを用意するつもりだよ。まぁ固いのも持っていって予備にするのもいいかもね」
『副作用などは?』
「特にないよ。ただ、柔らかいの方は飲むだけで良い代わりにすごく苦い」
『対策は?』
「ヴァルにあげなかった安い蜂蜜かな。薄められているように感じたからあげなかったんだけど、苦みを紛らわすのに使うなら十分かなって」
『採取が終わったら、私の直ぐ側に来い』
「分かった」
ついでににんにくと、飲むタイプの傷薬になる薬草を採っていこう。
それにしてもさすが魔境である。
本来は希少種であるアロエ似の万能解毒草もあるし、飲むタイプの薬草も採取できるとは。
ルイーサさんにとっては楽園かもしれないな。
「終わったよ」
跳躍し、鳥さんが留まっている枝に乗る。
『行くぞ』
「えっ?」
次の瞬間、目の前にはヴァルがいた。
「えっ? 転移?」
『そうだ。鮮度が命と聞いたからな。転移ができる子分をつけたんだ。さぁ早く飲ませろ』
なるほどなぁ。
特殊能力すぎるだろ。
「はい、あ~ん」
しかし、口を開けようとしない兎さん。
『……無理やり行け』
手伝わないところを見るに、おそらく嫌われるだろうことを予想しているのだろう。
俺も同じことを思っているんだよ?
可愛いモフモフに嫌われたくないと。
「そ、そんな……」
──【念動】
「むぅぅぅっ」
さっきまで目を瞑っていたのに、今は俺を睨みつけながら口を開けないように抵抗していた。
「すぐ終わるからさ」
「むぅぅぅっ」
【念動】を使い蜂蜜でコーティングしたアロエジェルを口内に滑り込ませた。
「──んっ? ……かはっ!」
「あぁ、モゴモゴ味わうからぁ」
あれ? 美味いじゃんって舐めちゃったのだろう。
残念ながら、それは悪手だ。
コーティングが取れる前に飲み込まなきゃ意味がない。
『お、おい。あの苦しみ様だぞ? 本当に大丈夫なのか?』
「苦いだけだよ」
『あぁなるほど苦いのか!?』
「うん」
あまりにも暴れるからハンモックから落下してしまった兎さん。
それでも苦みからは逃れられずゴロゴロと転がっている。
収まったら飲むタイプの傷薬を飲んでもらおう。
「あっ。収まったみたいだよ」
『……長かったな』
「そうだね。味わうことなく飲み込んでいれば、大体三〇分前に完治してたよ」
様子を見に来た子分たちに囲まれた状態で苦しんでいた兎さんは、うつ伏せの状態で怨嗟が詰まった視線を俺に向けていた。
とりあえず言い訳してみた。
嫌がらせじゃなかったんだよ、と。
「ほら、疲れたでしょ? 回復薬をどうぞ」
「……」
絶対に口を開けないという意志が伝わる。
何故ならば、口に手を当てた状態で顔面を地面に押し付けているからだ。
『相変わらず食いしん坊だな』
『ボスっ! 違うもんっ!』
『何で草を食べたんだ?』
『いい匂いしたし、人間も食べてたもんっ!』
「それは死んでも良いやつに食べさせたと思うよ」
『えぇぇぇっ! そんなの分かんないよっ!』
どうやら声や態度から女の子らしい。
それにしても、縄張りから遥か東にわざわざ出向いて毒草を食べて帰って来たんでしょ?
めちゃくちゃお転婆だな。
『なにっ!? なんか悪いこと考えてるっ!?』
モフモフでも女の子。
勘が良いのな。
『おい、何か先に言うことはないのか?』
『……助けてくれて、ありがとう』
「良いんだよ。じゃあこれを飲もうか?」
『いやっ』
再びうつ伏せ防御の構えを取られてしまった。
『蜂蜜でコーティングしてくれるぞ』
『本当?』
「うん。でも今度は舐めないでね。別で口直しをあげるからさ」
『うん。あ~ん』
「はい、あ~ん」
今度は大きく開けてくれたから、舐めさせないように喉付近まで【念動】で運ぶ。
『ゴックンしたよ』
「口直しね」
『美味しいっ』
可愛い。
「ヴァル、終わったよ」
『うむ。助かったぞ。ありがとな』
『ありがとうっ』
兎さんからのハグサービス。
ボリューム満点で幸せだ。
『じゃあ次は報復だな』
あれ?
もしかしてルークより過激だったりする?
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