黙示録戦争後に残された世界でたった一人冷凍睡眠から蘇ったオレが超科学のチート人工知能の超美女とともに文芸復興を目指す物語。

あっちゅまん

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クエストを受けよう!

第78話 クエストを受けよう! 『オオムカデ退治』

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 アマイモンさん率いる街の冒険者たちがオレたちの近くまでやってくる。

 アマイモンさんとグースカ衆の面々、それにギルガメシュさん率いる『ラ・レーヌ・ドゥ・シバ女王兵団』の方々、それと、冒険者たちか。

 『アドベンチャーズ』のウントコさんやベッキー、エレオーレスさんたちと他に2,3パーティーが集まってきた。



 「ジンさん! そいつは例のジンさんのゴーレムかい?」

 「はい。そうです。アマイモンさん!」

 「へぇー! これは話には聞いていたけど、デカいなぁ……。」


 アマイモンさんはマジマジとアラハバキを見上げた。



 「それにしても、アマイモンさん……、さっきの飛び蹴り、すごかったですねぇ。めちゃくちゃ強いじゃないですか!」

 「ああ。まあな。元冒険者だからな。」


 「ジン殿。アマイモン様は元Sランクの冒険者なのだ。」

 グースカ衆の頭であるグースカ・グースカさんがそう教えてくれた。



 「そうだったんですか!? そりゃ強いはずですね。」

 「いやいや。ジンさんこそ。こんな規格外のゴーレムを従えて、しかも自分はまだ動いてもいないみたいじゃないか!」

 「あははは! アラハバキが頑張ってくれたからね。それに、あの砂竜のガレオンもオオムカデのヤツを抑えてくれてたみたいだから……。」



 「ほう? あっちの砂竜は、ジンさんの従魔なのかい?」

 「あ、ああ、まあ。そんなところかな。砂竜のガレオンって言うんだ。エサさえちゃんと与えてれば危害は加えないから、安心してほしい。」

 「砂竜をも従えちまうのかよ……。ジンさん、やっぱ、この街に常駐してくれないかい?」

 「ははは。しばらくはお世話になるよ! よろしく頼む!」

 「そいつはありがたいねぇ。しばらく、街の治安は保たれそうだな。」



 オレとアマイモンさんが話しているところへ、他のみんなも駆け寄ってきた。


 「ジン殿! お手数おかけしました。助かりましたよ!」

 「あいかわらず、イシカ殿とホノリ殿の操るゴーレムはすごいな……。」

 ギルガメシュ兵長とエンキドゥさんだ。



 「ジンさん! あいかわらずのゴーレム、すごいね!」

 ベッキーが元気よく声をかけてきたその横でエレオーレスさんとマダム・レイクが驚きの表情でポカンとしていたけど。


 ウントコとオットは初めてアラハバキを見たので、やはり、目を丸くしてお互いを見ていた。

 「あんちゃん……。あんな巨大なゴーレム、おら初めて見たよ……。」

 「あんなとんでもねえもの、俺様も見たことねぇぞ……。妹よ……。」



 冒険者のパーティーがわらわらとオレのほうに寄ってきた。


 「あなたがジンさんか? わしは『パウアトゥン・ファミリー』のリーダー、バカブという者じゃ。Aランクの冒険者だ。同じAランクということでよろしくな!」

 「ふーん。あんたがジンねぇ……。ボクはBランクの冒険者パーティー『モノケンタウロスズ』のリーダー、オノケンタウロスだ!」



 二人が前に出てきて名乗ったので、他のメンバーはそれぞれのパーティーメンバーだと思われる。

 バカブと名乗ったほうの男は白髪のはえた老人で、亀の甲羅を背負っている。おそらくはエルフ、妖精種族で、メンバーも5人全員が妖精種族だろう。

 オノケンタウロスと名乗った者は上半身が人間、下半身がロバの姿で、その後ろのメンバーもそれぞれ下半身が竜、魚、牛といった者で、この4人が『モノケンタウロスズ』なんだろうなと思った。



 「あのものすごいゴーレムを手に入れたからって調子に乗んじゃねぇぞ?」

 下半身が竜の上半身が人間の姿の男が、オレになんだかきつい言い方をしてきた。

 うぅ……。いや、まさにその通りです。はい。おっしゃる通り、オレはなぁんもしてない。

 すべて、うちの下僕たちが優秀なんです。はい。






 「こらぁ! そんな喧嘩腰に言わないの! ドラコ! あー、すいませんね。うちのドラコケンタウロスが失礼な言い方をしまして。あ、わたしはプケンタウロスといいます。」

 下半身が竜のドラコケンタウロスに、下半身が牛のプケンタウロスか。

 「ま! ドラコのぉの言う通りっちゃ言う通りなんでね? 実際、今も動いてないっしょ?」

 「こら! イクテュオまで! あ、すみませんね。こっちはイクテュオケンタウロスです。ジンさん、お気を悪くしないでくださいね。」

 「いや……。まぁ。いいんだけど……。」

 イクテュオケンタウロスは下半身が魚なのね……。



 実際、図星なので何も言えない……。

 「ジンさん! 気にしないでくれな! あんたが何と言っても街を救ってくれた功労者だってことには変わらないんだからな。」

 「リーダーの言うとおりですねぇ。」

 『パウアトゥン・ファミリー』のバカブさんはそう言ってフォローをしてくれた。



 「あ、こいつはホブニルで、こっちの紅一点の女性がカンシナエル、あっちの細いヤツがサクシニで、その後ろのガタイの大きいのがホサネクだ。よろしくな。」

 「こちらこそ、よろしくね。この子はアイだ。こっちがアーリくんで、その隣がオリンだ。あのゴーレムは……アラハバキという。」

 オレが冒険者たちと話しているところを、アマイモンさんが気絶しているオオムカデのほうをしばらく見ていたが、こっちを振り向いた。



 「ジンさん! このオオムカデだが、退治してしまうかい? オオムカデの肉は食えたもんじゃないからな。」

 「そうなのか? じゃあ、そうだな。またこの街を襲ってきても困るしなぁ……。」

 そう言って、オオムカデを見ると、オオムカデがちょうど目を覚ましたところだった。



 「ぎゃぁふん! まいったぎゃぎゃ! 勘弁してくれ~ぎゃ!」

 オレの耳にはオオムカデが戦意喪失してまいったを言っているのが聞こえたのだが、周りのみんなは違った。


 「おお! 目を覚ましたぞ!」

 「やばいぞ! 暴れるぞ!」

 「トドメをさせぇ!!」



 「いや! ちょっとまってくれ! どうやら、オオムカデのヤツ、降参しているみたいなんだ……。」

 オレがみんなに向かってそう言うと、みんなが疑いの眼差しで見てくるのを感じた。

 だが、オレはそれを無視して、オオムカデに近づいて行って話しかけた。



 「おい! オオムカデ! おまえ、また暴れたりこの街を襲おうとしたら……、始末されるぎゃ?」

 「ぎゃぎゃぁ!! 許してぎゃ! なんでもするぎゃ!」

 「うーむ。じゃあ、おまえには償いをしてもらうぞ?」

 「わかったぎゃ……。それとわしは『オオムカデじじい』というんじゃぎゃ! なんでもするぎゃら、許してぎゃ!」


 「じゃあ、オオムカデじじい! 償いとして、この街の交易に役立ってもらう! それとゴブリンが好きだったよな? 
なら、この街の周囲のゴブリンを定期的に退治するのが仕事だ! いいな!?」

 「わかったぎゃ! 従うのぎゃ!」



 オレはアマイモンさんのところに戻って説明をした。

 「……と、こう言ってるので、とりあえず様子を見るってことでどうかな?」

 「ふむ。それが本当なら、ゴブリン討伐依頼がずいぶん捌けて助かるが……。ジンさん。オオムカデの言葉、わかるのか?」

 「あ……ああ。そういう魔法……なかったっけ?」



 アマイモンさんがオレのほうを見て、笑い出した。

 「なるほど! ジンさんは翻訳の魔法『汝が友』を習得しているのか! たしかにそれならわかるな。」

 「だよね? それだよ! あはは……。」


 「……だけど、あれ、レベル6の光魔法だったはず……。光属性の、それもレベル6の魔法を使えるのか……! それはすごいな。」



 ……あれ? まずいか? レベル6の魔法ってどのくらいすごいんだ?

 (マスター!モルジアナから教わった『イステの歌』にはレベル5の魔法までしか記載がありません。レベル6は超一流の使い手しか知らない魔法のようです。)

 (マジか!? うわぁ……。ますます、オレ、魔法使いになっていくぅ!!)



 「感服した! ジンさん! さすがはSランク候補の魔法使いだな!」

 「いやぁ……。あは……あはははは!!」



 「おい! やっぱ、あいつ、すげぇんじゃねぇか?」

 「レベル6の魔法って……、俺、初めて聞いたぞ?」

 「マジか……。レベル6の魔法使いって、やっぱやべぇヤツじゃねぇか!」



 さっきまで、オレにナメた態度だった冒険者たちもざわついている……。


 「ふん! ジンさんの強さを思い知ったのかしら!?」

 「ジン殿はあいかわらず驚かしてくれるなぁ。」

 「ああ。本当だな。我が友ギルガメシュよ。」


 ベッキー、ギルガメシュさん、エンキドゥさん……。



 オレたちはとりあえず、オオムカデの爺さんと砂竜ガレオンを残して、『円柱都市イラム』へ引き返すのであった―。



~続く~
©「汝が友」(曲:E.SZENTIRMAY(ハンガリー民謡)/詞:近藤朔風)




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