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第3章
82話 リガスの本当の力
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「お、お兄さん! 今度はチルちゃんが小型に狙われる様になったよ!?」
小型の猛撃がチルを襲っている為、チルは攻撃の動作に入れない。
「クッ」
チルの避ける動作も段々と雑になってきているし、マズイな……。
「私の主人に対して、なんて無礼な……。フンッ!!」
魔族が小型に対して体当たりをするが、やはり小型には効かない。
「厄介ですな……。チル様、体力の方は大丈夫ですか?」
「はぁはぁ、もう少し大丈夫」
どうする? チルは小型の攻撃を避けるので精一杯の為攻撃出来ない。そしてチル以外の者は小型に対して攻撃が効かない。
俺のスキルでチルのスピードを上げても、まだ慣れていない為上手く連携が取れない状況だ……。
「ディング!! チルと小型を引き離せるか!?」
「やってみよう! 同胞達よ、獣人と小型を引き離すぞ!」
オーク達も分かっている。チル以外の攻撃は小型に効果が無い事を。
そして、ディングも含めてオーク達はチルと小型の間に入り効かないと分かりつつも攻撃をする。
ある者は連続して、ある者は一撃に力を込めて小型に棍棒を振り落とし続ける。
その成果もあってか少しだけチルに余裕が生まれはじめて、徐々に攻撃する体勢を整え始める。
「獣人の娘よ、今だ!!」
「アームズ……」
必死にオーク達が攻撃するスキを作ってくれた為チルはスキルを発動して小型に走り寄る。
そして、再度小型の腹部に潜り込み、チルは攻撃をする動作に入る。
俺は攻撃の動作に合わせて、赤ラインをチルの下に敷く。
「アタック!!」
チルの拳が小型の腹部に再び突き刺さった!
「チルちゃん、いいぞ!! その調子でやっつけちゃえ!」
小型は身悶え、のた打ち回っている。チルの攻撃が相当効いる証拠だろう。
そして、小型は再度チルの脅威度を認識したのか、また集中的に攻撃を始める。
これじゃ、ジリ貧だッどうする……?
そして、チルがとうとう小型に捕まり、体当りを受けそうになる。
俺は慌てて、青ラインをチルの下に敷く。
「ガードッ!!」
スキル発動と同時にチルは小型の体当りを受ける。
そして、遠くに吹っ飛ばされる。
「クッ……」
「チル様!! 大丈夫ですか?!」
「はぁはぁ、ヤバイかも……」
いくらスキルで防御力を高めたとしても、やはり小型からの直接攻撃は効くらしい。
「チルちゃん大丈夫?!」
魔族とロピは慌ててチルに近寄り状況を確認する。だが、小型は待ってくれない様で、直ぐに突撃を開始する。
「ガード!!」
ロピとチル、魔族が居る場所に青ラインを敷く。
そして、魔族はチルとロピを庇うように二人を包み込むように抱き締めるが小型の体当りを喰らい三人は吹き飛ばされる。
「だ、大丈夫か!?」
俺は慌てて向かう。
「クッ……」
「リガス! 大丈夫!?」
「ほっほっほ。チル様は大丈夫ですかな?」
「う、うん。私は平気だけど……」
「なら良かったです」
「チ、チルちゃん、その魔族さん平気?」
やはり俺のスキル効果はロピとチルにしか効果を発揮しなかったらしく、魔族は二人を庇って、小型の攻撃をモロに食らってしまった。
「アトス!! また小型が来ているぞ!!」
ディング達がこちらに走りながら叫ぶ。
俺は、ロピとチルが吹っ飛ばされてから頭が回らなくなり、周りが見えていなかった。
そして、二人は魔族に肩を貸して小型から距離を取ろうとしている。
「姉さん! もっと早く」
「は、早くしているつもりだよー」
「また、小型来ている!」
「うぇーん……」
二人は必死に魔族を運んで逃げているが、どう見ても逃げ切れないだろう……。
「チル様……。お姉さんを連れて逃げて下さい……」
「いやだ」
「ですが、このままでは小型から逃げ切れません」
「いやだ」
「魔族さん、チルちゃんは一度決めたら頑固だよー」
「ほっほっほ。困った主人ですね……」
魔族は二人に肩を貸してもらって移動していたが、身体に鞭を打って一人で歩き始め、そして小型の方に向く。
「リガス……?」
「主人を守るのが私の勤めでございます。主人が逃げる時間くらいは稼いでみせましょう」
魔族はオーク族が使用していた大きい盾が地面に転がっていた為、拾い上げる。
そして、その瞬間!
魔族の持った盾が光始めて、その光はどんどん広がり最終的には魔族自身までも光始める。
な、なんだ?
魔族の発光に困惑する俺だったが、当人である魔族は何やら納得した様子である。
「なるほど……、これが私の……」
「リガスその光どうしたの?」
「魔族さん、眩しいよー?」
魔族から発せられている、光は徐々に収まっていく。
「チル様、どうやら私の能力が分かりました」
「能力?」
「そうです。私はスキルを持っていないと言いましたが、どうやら違ったらしいです」
「違った?」
「どうやら、私は特殊なスキルを持っている様ですな」
魔族が言っている特殊スキルとは、規定の身体強化、武器強化、能力向上の三つ以外のスキルの事だろうか?
いきなり発光した魔族に警戒をしているのか、小型は一度動きを止めて様子を見ている。
「アトス様の講義で習ったけど、それって相当珍しいんじゃないの?」
「ええ。ですから私も、まさか自分がそれに該当するなんて、思いもよりませんでした。特殊スキルはどうやらスキル儀式で判別出来ない様ですな」
「そうなの?」
「ええ。盾を持った瞬間自分の能力が何か頭の中に入ってきた感覚がします」
「リガスの能力?」
「ほっほっほ。それは今の私、そして私の考え方にぴったりですな」
そして、魔族は周りを安心させる様に笑い、小型に向かい走り出す。
小型の猛撃がチルを襲っている為、チルは攻撃の動作に入れない。
「クッ」
チルの避ける動作も段々と雑になってきているし、マズイな……。
「私の主人に対して、なんて無礼な……。フンッ!!」
魔族が小型に対して体当たりをするが、やはり小型には効かない。
「厄介ですな……。チル様、体力の方は大丈夫ですか?」
「はぁはぁ、もう少し大丈夫」
どうする? チルは小型の攻撃を避けるので精一杯の為攻撃出来ない。そしてチル以外の者は小型に対して攻撃が効かない。
俺のスキルでチルのスピードを上げても、まだ慣れていない為上手く連携が取れない状況だ……。
「ディング!! チルと小型を引き離せるか!?」
「やってみよう! 同胞達よ、獣人と小型を引き離すぞ!」
オーク達も分かっている。チル以外の攻撃は小型に効果が無い事を。
そして、ディングも含めてオーク達はチルと小型の間に入り効かないと分かりつつも攻撃をする。
ある者は連続して、ある者は一撃に力を込めて小型に棍棒を振り落とし続ける。
その成果もあってか少しだけチルに余裕が生まれはじめて、徐々に攻撃する体勢を整え始める。
「獣人の娘よ、今だ!!」
「アームズ……」
必死にオーク達が攻撃するスキを作ってくれた為チルはスキルを発動して小型に走り寄る。
そして、再度小型の腹部に潜り込み、チルは攻撃をする動作に入る。
俺は攻撃の動作に合わせて、赤ラインをチルの下に敷く。
「アタック!!」
チルの拳が小型の腹部に再び突き刺さった!
「チルちゃん、いいぞ!! その調子でやっつけちゃえ!」
小型は身悶え、のた打ち回っている。チルの攻撃が相当効いる証拠だろう。
そして、小型は再度チルの脅威度を認識したのか、また集中的に攻撃を始める。
これじゃ、ジリ貧だッどうする……?
そして、チルがとうとう小型に捕まり、体当りを受けそうになる。
俺は慌てて、青ラインをチルの下に敷く。
「ガードッ!!」
スキル発動と同時にチルは小型の体当りを受ける。
そして、遠くに吹っ飛ばされる。
「クッ……」
「チル様!! 大丈夫ですか?!」
「はぁはぁ、ヤバイかも……」
いくらスキルで防御力を高めたとしても、やはり小型からの直接攻撃は効くらしい。
「チルちゃん大丈夫?!」
魔族とロピは慌ててチルに近寄り状況を確認する。だが、小型は待ってくれない様で、直ぐに突撃を開始する。
「ガード!!」
ロピとチル、魔族が居る場所に青ラインを敷く。
そして、魔族はチルとロピを庇うように二人を包み込むように抱き締めるが小型の体当りを喰らい三人は吹き飛ばされる。
「だ、大丈夫か!?」
俺は慌てて向かう。
「クッ……」
「リガス! 大丈夫!?」
「ほっほっほ。チル様は大丈夫ですかな?」
「う、うん。私は平気だけど……」
「なら良かったです」
「チ、チルちゃん、その魔族さん平気?」
やはり俺のスキル効果はロピとチルにしか効果を発揮しなかったらしく、魔族は二人を庇って、小型の攻撃をモロに食らってしまった。
「アトス!! また小型が来ているぞ!!」
ディング達がこちらに走りながら叫ぶ。
俺は、ロピとチルが吹っ飛ばされてから頭が回らなくなり、周りが見えていなかった。
そして、二人は魔族に肩を貸して小型から距離を取ろうとしている。
「姉さん! もっと早く」
「は、早くしているつもりだよー」
「また、小型来ている!」
「うぇーん……」
二人は必死に魔族を運んで逃げているが、どう見ても逃げ切れないだろう……。
「チル様……。お姉さんを連れて逃げて下さい……」
「いやだ」
「ですが、このままでは小型から逃げ切れません」
「いやだ」
「魔族さん、チルちゃんは一度決めたら頑固だよー」
「ほっほっほ。困った主人ですね……」
魔族は二人に肩を貸してもらって移動していたが、身体に鞭を打って一人で歩き始め、そして小型の方に向く。
「リガス……?」
「主人を守るのが私の勤めでございます。主人が逃げる時間くらいは稼いでみせましょう」
魔族はオーク族が使用していた大きい盾が地面に転がっていた為、拾い上げる。
そして、その瞬間!
魔族の持った盾が光始めて、その光はどんどん広がり最終的には魔族自身までも光始める。
な、なんだ?
魔族の発光に困惑する俺だったが、当人である魔族は何やら納得した様子である。
「なるほど……、これが私の……」
「リガスその光どうしたの?」
「魔族さん、眩しいよー?」
魔族から発せられている、光は徐々に収まっていく。
「チル様、どうやら私の能力が分かりました」
「能力?」
「そうです。私はスキルを持っていないと言いましたが、どうやら違ったらしいです」
「違った?」
「どうやら、私は特殊なスキルを持っている様ですな」
魔族が言っている特殊スキルとは、規定の身体強化、武器強化、能力向上の三つ以外のスキルの事だろうか?
いきなり発光した魔族に警戒をしているのか、小型は一度動きを止めて様子を見ている。
「アトス様の講義で習ったけど、それって相当珍しいんじゃないの?」
「ええ。ですから私も、まさか自分がそれに該当するなんて、思いもよりませんでした。特殊スキルはどうやらスキル儀式で判別出来ない様ですな」
「そうなの?」
「ええ。盾を持った瞬間自分の能力が何か頭の中に入ってきた感覚がします」
「リガスの能力?」
「ほっほっほ。それは今の私、そして私の考え方にぴったりですな」
そして、魔族は周りを安心させる様に笑い、小型に向かい走り出す。
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