260 / 492
第7章
259話 口論バトル 2
しおりを挟む
「貴方達は本当にそこに居る野蛮人共が我々と一緒の暮らしをしていけるとお思いなんですか?」
その言葉にガバイ側の村人達が賛同する様に騒ぎ始める。
「そうだ! ガバイさんの言う通り野蛮人共はここから出て行け!」
「そうよ、アンタ達が居るだけで子供達に悪影響だわ!!」
その言葉を聴き、獣人族の若い者達が反論してやろうと動き出すがリーダーであるネークが止める。
「デグさん、こんな風に思っている村人達と、そこの野蛮人達が共存出来ると?」
ガバイの言葉に俺は反論する。
「あぁ、もちろん出来ると思っている!」
「これは滑稽ですね……」
ガバイは、呆れた様子で俺の事を見ている。
「お前らも聞いてくれ」
俺はガバイの後ろにいる者達に問い掛ける様に話し始める。
「そもそも、お前らは獣人族に何かされた事があるのか? 無いだろう?」
ここまで、獣人族を嫌っている明白な理由は無いはずだ。昔から親に人間族以外は野蛮と刷り込みをされていた所為であって実際に何かをされた事のある人間など少ない。
「むしろ、よく考えてくれ。実際に何かをしているのは、獣人族では無くて俺ら人間族の方だ!」
俺達、人間族は昔から他種族を用途に合った奴隷として扱っていた。
「それなのに、獣人族の方から俺達に歩み寄ってくれているんだぞ? それなのに追い出すなんて恥ずかしいと思わないのか?!」
俺の言葉に何人かの心が動いたのか周りの様子を伺っている。
「何を言うかと思えば……」
「どう言う事だ」
「なら聞きますが、貴方は我々に何もして無い虫や動物達を食べているじゃ無いかですか。その事についてはどうなんですか?」
「それと、今の話は違うだろ!」
「いえ、突き詰めれば同じ事ですね。畑を害する動物は駆除も込めて狩り、食べる。我々は同じ様な事をしているだけです。我々が耕す畑を、そこの野蛮人達が食べるので追い出すのですよ」
ガバイは、食べないだけでも感謝して欲しいものですねと言い周りが笑っていた。
「デグ、アイツは何がなんでも追放する気……」
「あぁ……」
俺は、決心してガバイだけでは無く、ガバイ側にいる住人達にも言い放つ。
「分かった。ならお前ら全員出ていけ」
俺の言葉に驚く者も居た。
「どう言う意味ですかな?」
「ここは、俺が作った村だ。だからお前や、お前の考えに賛同する者達はこの村から出て行け」
村人達が動揺する。
「先程も言いましたが、ここはもう貴方の村では無いのですよ? 貴方が何かを決めても、それに従う必要はありません」
クソ……やり辛いぜ……。このまま戦闘などになれば恐らく俺達側が勝つだろう。だが、勿論戦闘などする気は無い。
ガバイ側に就いたとしても、今まで一緒に暮らしていた奴らに向かって剣など振り下ろせる訳ねぇ……。
その事を分かっているからこそ、ガバイも強気に出ているのが良く分かる。
すると、ガバイが息子達に何か合図を送ったと思うとサット、マットが姿を消した。
そして、姿を消したと思うと泥団子的なのが飛んできた。それが獣人族の子供に当たってしまう。
「痛い……」
泥団子の為、勿論怪我は無いが獣人族の子供は泣き出してしまい、それを見た親や血気高い若者がキレてしまう。
「ふざけんじゃねぇ!」
「お前ら人間族はいつもそうだ!」
ズンズンと前に歩いていき威圧する様に大きな声と大きな身体を使う。
「不味いな……」
泥団子はガバイ側の村人達には見えない様な軌道で子供に当たった為、いきなり獣人族が切れた様に見えるだろう。
そして実際に村人達は怯えた様に見ているのでガバイの思い通りに事が進んでいる。
俺は直ぐに間に割って入り獣人族を止める。
「落ち着け」
「ガバイさん退いてくれ、子供を傷つけられて黙っている親はいねぇ!」
「確かに、コイツらが悪いが、これは罠なんだ!」
横目でガバイを見ると、先程の激昂が嘘の様に、ニヤリと笑みを溢している。
恐らく、暴力的な面を見せて更に村人達の意見を纏めようとしている様だ。
「ネーク! コナ!」
俺は二人を呼ぶ。
「あぁ、分かっている」
「アタシ達に任せな!」
二人はガバイの作戦が分かっているので、直ぐに駆けつけて獣人族を落ち着かせる様に下がらせる。
「これで、満足か?」
俺はガバイを睨み付ける。
「いえいえ、まだまだ足りませんねぇ……」
そこには、更に何かを企んでいる表情をしていた。
「ですが、今日はここまでにしときましょうかね。村人達には大分不信感を与えさせる事が出来た様ですし」
事情が分かっていない村人達の目には凶暴な獣人族がただ理由も無く暴れているのが映っているのだろう……
「皆さん、見て頂き分かったと思いますが、やはり野蛮人は凶暴なのです! 共存なんてあり得ません!」
ガバイの言葉を再認識した村人達。
「では、デグさん今日はここら辺で失礼します」
ニヤついた笑みを向けてガバイが芝居かかった礼をしてから、村人達を引き連れて帰って行く。
「どうにかしないと不味いけど、どうすりゃいいんだ……?」
村が対立してしまった事に俺はどうすれば良いか分からなく、呆然とガバイ達が立ち去る姿を見る事しか出来なかった。
その言葉にガバイ側の村人達が賛同する様に騒ぎ始める。
「そうだ! ガバイさんの言う通り野蛮人共はここから出て行け!」
「そうよ、アンタ達が居るだけで子供達に悪影響だわ!!」
その言葉を聴き、獣人族の若い者達が反論してやろうと動き出すがリーダーであるネークが止める。
「デグさん、こんな風に思っている村人達と、そこの野蛮人達が共存出来ると?」
ガバイの言葉に俺は反論する。
「あぁ、もちろん出来ると思っている!」
「これは滑稽ですね……」
ガバイは、呆れた様子で俺の事を見ている。
「お前らも聞いてくれ」
俺はガバイの後ろにいる者達に問い掛ける様に話し始める。
「そもそも、お前らは獣人族に何かされた事があるのか? 無いだろう?」
ここまで、獣人族を嫌っている明白な理由は無いはずだ。昔から親に人間族以外は野蛮と刷り込みをされていた所為であって実際に何かをされた事のある人間など少ない。
「むしろ、よく考えてくれ。実際に何かをしているのは、獣人族では無くて俺ら人間族の方だ!」
俺達、人間族は昔から他種族を用途に合った奴隷として扱っていた。
「それなのに、獣人族の方から俺達に歩み寄ってくれているんだぞ? それなのに追い出すなんて恥ずかしいと思わないのか?!」
俺の言葉に何人かの心が動いたのか周りの様子を伺っている。
「何を言うかと思えば……」
「どう言う事だ」
「なら聞きますが、貴方は我々に何もして無い虫や動物達を食べているじゃ無いかですか。その事についてはどうなんですか?」
「それと、今の話は違うだろ!」
「いえ、突き詰めれば同じ事ですね。畑を害する動物は駆除も込めて狩り、食べる。我々は同じ様な事をしているだけです。我々が耕す畑を、そこの野蛮人達が食べるので追い出すのですよ」
ガバイは、食べないだけでも感謝して欲しいものですねと言い周りが笑っていた。
「デグ、アイツは何がなんでも追放する気……」
「あぁ……」
俺は、決心してガバイだけでは無く、ガバイ側にいる住人達にも言い放つ。
「分かった。ならお前ら全員出ていけ」
俺の言葉に驚く者も居た。
「どう言う意味ですかな?」
「ここは、俺が作った村だ。だからお前や、お前の考えに賛同する者達はこの村から出て行け」
村人達が動揺する。
「先程も言いましたが、ここはもう貴方の村では無いのですよ? 貴方が何かを決めても、それに従う必要はありません」
クソ……やり辛いぜ……。このまま戦闘などになれば恐らく俺達側が勝つだろう。だが、勿論戦闘などする気は無い。
ガバイ側に就いたとしても、今まで一緒に暮らしていた奴らに向かって剣など振り下ろせる訳ねぇ……。
その事を分かっているからこそ、ガバイも強気に出ているのが良く分かる。
すると、ガバイが息子達に何か合図を送ったと思うとサット、マットが姿を消した。
そして、姿を消したと思うと泥団子的なのが飛んできた。それが獣人族の子供に当たってしまう。
「痛い……」
泥団子の為、勿論怪我は無いが獣人族の子供は泣き出してしまい、それを見た親や血気高い若者がキレてしまう。
「ふざけんじゃねぇ!」
「お前ら人間族はいつもそうだ!」
ズンズンと前に歩いていき威圧する様に大きな声と大きな身体を使う。
「不味いな……」
泥団子はガバイ側の村人達には見えない様な軌道で子供に当たった為、いきなり獣人族が切れた様に見えるだろう。
そして実際に村人達は怯えた様に見ているのでガバイの思い通りに事が進んでいる。
俺は直ぐに間に割って入り獣人族を止める。
「落ち着け」
「ガバイさん退いてくれ、子供を傷つけられて黙っている親はいねぇ!」
「確かに、コイツらが悪いが、これは罠なんだ!」
横目でガバイを見ると、先程の激昂が嘘の様に、ニヤリと笑みを溢している。
恐らく、暴力的な面を見せて更に村人達の意見を纏めようとしている様だ。
「ネーク! コナ!」
俺は二人を呼ぶ。
「あぁ、分かっている」
「アタシ達に任せな!」
二人はガバイの作戦が分かっているので、直ぐに駆けつけて獣人族を落ち着かせる様に下がらせる。
「これで、満足か?」
俺はガバイを睨み付ける。
「いえいえ、まだまだ足りませんねぇ……」
そこには、更に何かを企んでいる表情をしていた。
「ですが、今日はここまでにしときましょうかね。村人達には大分不信感を与えさせる事が出来た様ですし」
事情が分かっていない村人達の目には凶暴な獣人族がただ理由も無く暴れているのが映っているのだろう……
「皆さん、見て頂き分かったと思いますが、やはり野蛮人は凶暴なのです! 共存なんてあり得ません!」
ガバイの言葉を再認識した村人達。
「では、デグさん今日はここら辺で失礼します」
ニヤついた笑みを向けてガバイが芝居かかった礼をしてから、村人達を引き連れて帰って行く。
「どうにかしないと不味いけど、どうすりゃいいんだ……?」
村が対立してしまった事に俺はどうすれば良いか分からなく、呆然とガバイ達が立ち去る姿を見る事しか出来なかった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
病弱少女、転生して健康な肉体(最強)を手に入れる~友達が欲しくて魔境を旅立ちましたが、どうやら私の魔法は少しおかしいようです~
アトハ
ファンタジー
【短いあらすじ】
普通を勘違いした魔界育ちの少女が、王都に旅立ちうっかり無双してしまう話(前世は病院少女なので、本人は「超健康な身体すごい!!」と無邪気に喜んでます)
【まじめなあらすじ】
主人公のフィアナは、前世では一生を病院で過ごした病弱少女であったが……、
「健康な身体って凄い! 神さま、ありがとう!(ドラゴンをワンパンしながら)」
転生して、超健康な身体(最強!)を手に入れてしまう。
魔界で育ったフィアナには、この世界の普通が分からない。
友達を作るため、王都の学園へと旅立つことになるのだが……、
「なるほど! 王都では、ドラゴンを狩るには許可が必要なんですね!」
「「「違う、そうじゃない!!」」」
これは魔界で育った超健康な少女が、うっかり無双してしまうお話である。
※他サイトにも投稿中
※旧タイトル
病弱少女、転生して健康な肉体(最強)を手に入れる~友達が欲しくて魔境を旅立ちましたが、どうやら私の魔法は少しおかしいようです~
スライムに転生した俺はユニークスキル【強奪】で全てを奪う
シャルねる
ファンタジー
主人公は気がつくと、目も鼻も口も、体までもが無くなっていた。
当然そのことに気がついた主人公に言葉には言い表せない恐怖と絶望が襲うが、涙すら出ることは無かった。
そうして恐怖と絶望に頭がおかしくなりそうだったが、主人公は感覚的に自分の体に何かが当たったことに気がついた。
その瞬間、謎の声が頭の中に鳴り響いた。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~
津ヶ谷
ファンタジー
綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。
ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。
目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。
その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。
その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。
そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。
これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。
召喚学園で始める最強英雄譚~仲間と共に少年は最強へ至る~
さとう
ファンタジー
生まれながらにして身に宿る『召喚獣』を使役する『召喚師』
誰もが持つ召喚獣は、様々な能力を持ったよきパートナーであり、位の高い召喚獣ほど持つ者は強く、憧れの存在である。
辺境貴族リグヴェータ家の末っ子アルフェンの召喚獣は最低も最低、手のひらに乗る小さな『モグラ』だった。アルフェンは、兄や姉からは蔑まれ、両親からは冷遇される生活を送っていた。
だが十五歳になり、高位な召喚獣を宿す幼馴染のフェニアと共に召喚学園の『アースガルズ召喚学園』に通うことになる。
学園でも蔑まれるアルフェン。秀な兄や姉、強くなっていく幼馴染、そしてアルフェンと同じ最底辺の仲間たち。同じレベルの仲間と共に絆を深め、一時の平穏を手に入れる
これは、全てを失う少年が最強の力を手に入れ、学園生活を送る物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる