過酷な場所で生き抜く為に──食物連鎖の頂点が巨大モンスターの世界で死ぬ気で生き抜きます

こーぷ

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第10章

446話

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「アトス様、探しに行きましょう!!」

 事態は緊迫していた。

「チルちゃんの言う通りだよ! 探しに行こうー!」

 今何が起きているか、詳細に把握している者は居ないだろう。

「ふむ。迅速に動いた方が良さそうですな」

 リガスが少し険しい表情で俺に向かって話す。
 一体何があった……? それは俺達が聞きたい。

 グイン達が禁止区域に向かって、3日目の朝になったが、グイン達は戻って来ない。本来であれば、日帰りで帰って来るという事を村人達に言っていた様だ。
 しかし、まる2日間経過したのに、未だグイン達が戻って来る気配は無い様だ。

 そこで、村人達が俺達に相談して来た──相談内容を聞いたチルは直ぐに探しに行こうと、提案する。

「アトス様、直ぐに行くべきです。先生達が危険な目に遭っているかもしれません」
「そうだよ! 私達なら、助けられるかもしれないよー?」

 確かに、何か危機的な状況であった場合、俺達で助ける事も可能かもしれない……だが、本当に俺達だけで問題無いのだろうか?

 仲間……いや、家族の心配をする俺に、リガスが口を開く。

「ほっほっほ。アトス殿、こういう時は、自分が一番どんな未来にしたいかで決めるといいでしょう」

 自分が一番望む未来……そんなの決まっているよな……

「よし、探しに行こう」

 このまま、悩んでても、時間が勿体無いし、仮に探しに行かないとなっても、モヤモヤした気持ちが残るだろう──なら、いくべきだな。

「アトス様、ありがとうございます!」
「あはは、さすがお兄さんだよー!」
「ほっほっほ。アトス殿なら、そう仰ると思いましたぞ?」

 三人は嬉しそうな表情を浮かべる。

「だけど、少しでも危険だと思ったら直ぐに引き返すぞ?」
「分かりました」
「オッケーだよ!」

 こうして、俺達はグイン達を探す為に危険区域に向かう事にした。
 俺達が探すという事で、リザードマンの一人が案内してくれる事になった。

「それでは、私が危険区域まで案内致します」
「あぁ、よろしく」

 リザードマンが深々と頭を下げる。

「本来であれば、もっと戦力を導入したかったのですが、申し訳ありません……村にも戦力を、最低限残す必要がありまして……」

 危険区域という事で、何が起きるか分からない──その為、もっと戦力が欲しかったが、村に残っている者で戦闘が出来る者達が殆ど居ない様だ。

「いや、村の防衛も大事だろうから、気にしないでくれ」
「助かります」
「直ぐに出るのー?」

 ロピの言葉に、全員が俺の顔を見る。

「まだ、日が登ってから、そんなに経ってないし、今から行こう」
「分かりました。それでは、準備して村の入り口で集合致しましょう」

 そう言うと案内役のリザードマンが準備の為に家に戻る。

「ふむ。それでは私達も準備致しましょう」
「そうだな」
「私、フル装備で行こうと思うよ!!」

 こうして、俺達も準備をする。禁止区域で一体どんな事が起きるか分からない為、ロピは大中小と三種類のスリリングショットを装備していた。

「よしッ! これで何が出ても倒せるよ!」
「皆んな、準備終わったか?」
「はい、私もリガスも準備完了しています」
「私も大丈夫ー!」

 俺達は素早く準備を整える。村の入り口に向かうと、既に準備を終えた案内役が待機していた。

「待たせて、すまない」
「いえいえ、こちらの事情でアトス様達に協力して頂いているので、気にしないで下さい」
「あぁ、ありがとう──グイン達を必ず見つけよう」
「はい」

 村の長である、グインが帰って来ない為、村では不安がる者達が多かった。中には、モンスターなどが襲って来た場合、どうなるんだと考え、不安になり泣き出す者達まで出てきてしまう。

「なんとしてでも、見つけないとな……」

 もちろん、俺にとって一番大切なのはロピ、チルとリガスだが、やはり助けられる可能性が少しでもあるなら、助けてやりたいよな。

 俺達は数人の村人達に見送られて、グイン達が向かった禁止区域に向かった。

「ねー、どれくらいで着くのー?」
「はい。このペースで行けば半日もすれば到着するかと」
「ふむ。そこまで離れた位置では無いのですな」
「それなら、ますます先生達が戻って来ないのはオカシイ……」

 確かに、チルの言う通りだな。距離的に半日で到着出来る場所なのに、2日間経っても戻って来ないとなると、何かあったかを考えるべきか……

「ふむ。アトス殿、どうやら何かあったのは間違えた無さそうですな」
「あぁ。怪我して戻れないのか……あるいは……いや、ここから先は言葉にする事じゃ無いな」

 俺達は最悪な結果を考えない様にして、ひたすら足を動かして続けて禁止区域に向かうのであった。



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