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第11章
484話
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まだ、朝日が登っていない時間に俺達は目覚める。
「デグ……早く起きて、準備して……」
「あぁ、分かった」
「デグさんおはようございます!」
「デグさん、目が覚めたッスか?」
朝の内にドワーフの村を出発する為に、眠い目を擦り俺は起き上がる。
「ふぅ……良い朝だぜ」
新鮮な空気を胸一杯に吸い込み、何度か深呼吸して自然を堪能する。少し先を見ると、まだ眠りに付いている者達が見える。
「結局、コイツらに嫌われている理由が分からなかったな」
理由を聞こうにも、近付くと睨まれるし、更に近付くと襲い掛かって来る者達までいたくらいだ。
「俺達に優しかったのは、トラクとか言うエルフと、若いドワーフの二人くらいだったな」
その三人以外は、俺達を荒んだ目で見たり、中には殺気を込めた視線を向けてくる者まで居たくらいだからな。
「デグさん、準備出来ました!」
「あぁ、今行く」
どうやら、レギュが朝食を作ってくれた様だ。
「朝早いと言っても、ご飯を食べないと力が湧いてきませんからね! 少ないですが、皆さんお食べ下さい!」
「「「……」」」
レギュの言葉に俺達は黙り込む。
レギュの言う少ないは、全然少なく無かった。俺は食えるが普通の者が食えば確実にお腹が一杯になるであろう量である。
案の定、ベムとラバは半分程残していた。しかし、二人の残したご飯も食べている様だ。
「レギュは、本当に良く食うな」
「はい! 山神様に救われた後に大穴にずっと居たのでお腹一杯にご飯が食べられなかったので、その反動かもです!」
それから、俺達はガッツリと朝食を食べて村を出る。
村を出て少しだけ歩いていると、何かの気配を感じで振り向く。すると村の入り口に昨日俺達に優しくしてくれた若いドワーフ二人組が手を振っているのが見えた。
「はは、見送ってくれているぜ?」
「わー。なんか嬉しいですね!」
「あんな風に優しい人も居て良かったッス!」
既に、声が届かない位まで離れていた為、俺はドワーフの二人組に心の中でお礼を言う。
「よし、後は強くなるだけだな!」
「はい!」
「はいッス!」
俺は地図を広げて歩いているベムに問いかける。
「ここから、4日くらいだっけか?」
「そう……あの二人が教えてくれた場所は、ここから4日歩いた先にあるみたい……」
「多少モンスターが出現するって話だから用心して進んでいこう」
俺達は移動速度は下がるが、一定数の距離を歩いたら必ずモンスターの気配を読む為に止まるを、繰り返しながら進むことにした。
「レギュのスキルは耳ッスよね?」
「はい、そうですが、どうかしたんですか?」
「モンスターの音は分かるものなんッスか?」
「そうですね。モンスターは他の動物とかと違って這う様な音も混じっているので、まず間違えないと思います」
レギュの説明に、頷くラバ。
「今度自分も聞いてみるッス!」
「はい! 是非試してみて下さい」
いや、無理だろ……
「レギュのスキルはモンスターの気配が読めて羨ましいッスね……自分は、まだスキルの使い方が思う様にいかないッス」
「私も、まだまだです! 私が思い描いている使い方が出来ませんし……」
二人はシュンとして地面に顔を向ける。
「レギュの思い描く使い方って何……?」
二人の様子を見たベムはすかさず会話に入る。
「それは今の所秘密です!」
「私に隠し事……? ショックを受けた……」
「あぁ……ち、違うんですッ! ただ、まだ全然出来上がって無いので、完成したらベムさんに見せて驚かせ様と思って!」
レギュはベムが自分以上に落ち込む姿を見て慌てるが、恐らくアレはベムの演技だろう。
「完成したら一番に見せてくれる……?」
「勿論です! この技を考えてくれたのは山神様なので、絶対に自分の物にしてみませます!」
強く握り拳を握り宣言するレギュ。
「シク様の……? それは楽しみ……」
「はい! 楽しみにしてて下さい!」
「レギュ、完成したら自分にも見せるッスよ?!」
「ははは、分かっていますよ!」
なんだかんだ言って!ベムが会話に入る事で二人はいつの間にか笑顔を取り戻していた。
そして、ベムは二人が見えない位置から、俺の方に顔を向けて、どうだ? と言いたそうな表情でドヤ顔をしていた。
そんな感じで俺達は話しながらも、常に周りの警戒を怠る事なく着実に進んでいく。
「よーし、少し早いかもしれないが今日はここで野宿するぞ」
「デグさん、まだ日は高いですよ?」
「そうッスよ! もっと進んでからの方が良いんじゃ無いッスか?」
上を見上げると、日没まではまだ時間がある事が分かる。だが無理する必要は無いんだし、これでいい。
「いいんだよ。別に四日以内に到着しなきゃダメな訳でも無いんだからよ」
「デグの言う通り……無理せずゆっくり進んだ方がいい……」
俺とベムの二人に言われた為、レギュもラバもそれ以上は追及して来る事は無く寝床の準備に取り掛かるのであった。
「デグ……早く起きて、準備して……」
「あぁ、分かった」
「デグさんおはようございます!」
「デグさん、目が覚めたッスか?」
朝の内にドワーフの村を出発する為に、眠い目を擦り俺は起き上がる。
「ふぅ……良い朝だぜ」
新鮮な空気を胸一杯に吸い込み、何度か深呼吸して自然を堪能する。少し先を見ると、まだ眠りに付いている者達が見える。
「結局、コイツらに嫌われている理由が分からなかったな」
理由を聞こうにも、近付くと睨まれるし、更に近付くと襲い掛かって来る者達までいたくらいだ。
「俺達に優しかったのは、トラクとか言うエルフと、若いドワーフの二人くらいだったな」
その三人以外は、俺達を荒んだ目で見たり、中には殺気を込めた視線を向けてくる者まで居たくらいだからな。
「デグさん、準備出来ました!」
「あぁ、今行く」
どうやら、レギュが朝食を作ってくれた様だ。
「朝早いと言っても、ご飯を食べないと力が湧いてきませんからね! 少ないですが、皆さんお食べ下さい!」
「「「……」」」
レギュの言葉に俺達は黙り込む。
レギュの言う少ないは、全然少なく無かった。俺は食えるが普通の者が食えば確実にお腹が一杯になるであろう量である。
案の定、ベムとラバは半分程残していた。しかし、二人の残したご飯も食べている様だ。
「レギュは、本当に良く食うな」
「はい! 山神様に救われた後に大穴にずっと居たのでお腹一杯にご飯が食べられなかったので、その反動かもです!」
それから、俺達はガッツリと朝食を食べて村を出る。
村を出て少しだけ歩いていると、何かの気配を感じで振り向く。すると村の入り口に昨日俺達に優しくしてくれた若いドワーフ二人組が手を振っているのが見えた。
「はは、見送ってくれているぜ?」
「わー。なんか嬉しいですね!」
「あんな風に優しい人も居て良かったッス!」
既に、声が届かない位まで離れていた為、俺はドワーフの二人組に心の中でお礼を言う。
「よし、後は強くなるだけだな!」
「はい!」
「はいッス!」
俺は地図を広げて歩いているベムに問いかける。
「ここから、4日くらいだっけか?」
「そう……あの二人が教えてくれた場所は、ここから4日歩いた先にあるみたい……」
「多少モンスターが出現するって話だから用心して進んでいこう」
俺達は移動速度は下がるが、一定数の距離を歩いたら必ずモンスターの気配を読む為に止まるを、繰り返しながら進むことにした。
「レギュのスキルは耳ッスよね?」
「はい、そうですが、どうかしたんですか?」
「モンスターの音は分かるものなんッスか?」
「そうですね。モンスターは他の動物とかと違って這う様な音も混じっているので、まず間違えないと思います」
レギュの説明に、頷くラバ。
「今度自分も聞いてみるッス!」
「はい! 是非試してみて下さい」
いや、無理だろ……
「レギュのスキルはモンスターの気配が読めて羨ましいッスね……自分は、まだスキルの使い方が思う様にいかないッス」
「私も、まだまだです! 私が思い描いている使い方が出来ませんし……」
二人はシュンとして地面に顔を向ける。
「レギュの思い描く使い方って何……?」
二人の様子を見たベムはすかさず会話に入る。
「それは今の所秘密です!」
「私に隠し事……? ショックを受けた……」
「あぁ……ち、違うんですッ! ただ、まだ全然出来上がって無いので、完成したらベムさんに見せて驚かせ様と思って!」
レギュはベムが自分以上に落ち込む姿を見て慌てるが、恐らくアレはベムの演技だろう。
「完成したら一番に見せてくれる……?」
「勿論です! この技を考えてくれたのは山神様なので、絶対に自分の物にしてみませます!」
強く握り拳を握り宣言するレギュ。
「シク様の……? それは楽しみ……」
「はい! 楽しみにしてて下さい!」
「レギュ、完成したら自分にも見せるッスよ?!」
「ははは、分かっていますよ!」
なんだかんだ言って!ベムが会話に入る事で二人はいつの間にか笑顔を取り戻していた。
そして、ベムは二人が見えない位置から、俺の方に顔を向けて、どうだ? と言いたそうな表情でドヤ顔をしていた。
そんな感じで俺達は話しながらも、常に周りの警戒を怠る事なく着実に進んでいく。
「よーし、少し早いかもしれないが今日はここで野宿するぞ」
「デグさん、まだ日は高いですよ?」
「そうッスよ! もっと進んでからの方が良いんじゃ無いッスか?」
上を見上げると、日没まではまだ時間がある事が分かる。だが無理する必要は無いんだし、これでいい。
「いいんだよ。別に四日以内に到着しなきゃダメな訳でも無いんだからよ」
「デグの言う通り……無理せずゆっくり進んだ方がいい……」
俺とベムの二人に言われた為、レギュもラバもそれ以上は追及して来る事は無く寝床の準備に取り掛かるのであった。
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