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第22章 改革の歌
第313話 改革の夜想曲
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「『邪魔者はいなくなった』? どういうことだ? ジフウ」
王国騎士団総大将であるジャコウが倒れ、この戦いにおける改革派の勝利は明確化した。
だがジフウは俺に対して狂った笑みを浮かべながら、俺にそう言い放った。
「分からねえか? ゼロラ? この戦いはまだ終わってねえよ。ジャコウも王国騎士団も、俺達二人と戦う前から賊軍になってたんだ。こいつらは所詮、"ただの王国の逆賊"――前座に過ぎねえ……!」
疑問の表情を浮かべる俺に、ジフウは答えた。
そうか――
ジフウの使った<絶対王権>で、改革派が打ち倒すべき敵は"王国騎士団ではなくなっていた"んだな。
国王の代行者とも言える王国騎士団を倒すことで、これまで貴族が支配してきた古い時代を打ち壊す――
その前提条件はすでに覆っていた。
そして今現在、改革派が倒すべき"王国の過去の象徴"となっているのは――
「お前が改革派最後の敵ってわけか……ジフウ!」
「ああ、その通りだ。この国王直轄黒蛇部隊隊長、【龍殺しの狂龍】――この俺ジフウこそが、今は陛下の代行者だ……!」
ジフウは俺を見て、狂気の笑みを浮かべながら答えた。
どこか楽しそうな、"やっと舞台が用意できた"という、喜びの狂気をその顔に浮かべる――
ジフウにとってはこうなることも計算の内だったわけか。
自らを国王や王国騎士団に変わる"改革最後の敵"とすること――
そして、この俺と雌雄を決すること――
そのためにジフウは<絶対王権>を使って、急遽こんな舞台を用意したということか。
「なんだかんだで、お前も弟のシシバと同じだな。シシバのことを『戦うことこそが生き甲斐』なんて言ってたが、お前だって結局そうじゃねえか」
「ウハハハハ! あいつと俺は兄弟だぜ!? 似てて当然! お前とだけは、どうしても決着をつけたかったからなぁ……ゼロラァア!!」
ジフウの目は完全に"戦闘狂"のものへと変わっていた。
国王のための忠臣の姿はまだ残れど、こいつも本来は戦うことを生き甲斐とする人間。
ずっと内なる気持ちを抑え、こうして俺と"大義の元に決着をつけられる機会"を待ち望んでいたんだ――
【龍殺しの狂龍】。その狂う程の"戦いへの渇き"を――
「俺は今だって陛下への恩義は忘れてない。だが、陛下が俺に与えてくれた<絶対王権>というチャンス―― 今この時のために、俺自身のために……遠慮なく使わせてもらったのさ! ウハハハ!!」
おそらく国王も、ジフウが本来こういう人間であることは理解していたのだろう。
そんなジフウを自らのために束縛し、抑圧させてきたことへの褒美――
それが今のこの状況――
"ジフウを倒すことで改革が成立する"。
――それこそがジフウという戦闘狂にとって、最大の栄誉となった。
「俺を倒せば改革は成立する! <絶対王権>によってこの国の意志は完全に定められた! 実にシンプルで分かりやすいだろ!?」
「ああ、そうだな。俺もその方が分かりやすくていい。……それに、俺もお前とは決着をつけようとずっと思ってた。お前とは二度に渡って、中途半端な終わり方をしていたからな……!」
「ウハハハハ! それでいい! だが、俺も大人しく負けるつもりはない! ここから先は陛下の側近――国王直轄黒蛇部隊隊長としてではなく、【龍殺しの狂龍】ジフウとして! 個人的に楽しませてもらうぜぇええ!!」
自らの欲求を満たすまたとない機会を得て歓喜するジフウは、自身の上着の肩に左手をかけた。
俺もこいつと同じ気持ちだ。
ここから先は改革派の一員としてではない――
【零の修羅】ゼロラとして、ジフウとの雌雄を決させてもらおう……!
そして、俺は自らの上着の肩に右手をかけた。
「どっちが勝っても、恨みっこなしで行くぞ。ジフウ……!」
「異論はねえな。今度こそ徹底的にやり合うぞ。ゼロラ……!」
俺とジフウはお互い同時に上着を脱ぎ捨てた――
王国騎士団総大将であるジャコウが倒れ、この戦いにおける改革派の勝利は明確化した。
だがジフウは俺に対して狂った笑みを浮かべながら、俺にそう言い放った。
「分からねえか? ゼロラ? この戦いはまだ終わってねえよ。ジャコウも王国騎士団も、俺達二人と戦う前から賊軍になってたんだ。こいつらは所詮、"ただの王国の逆賊"――前座に過ぎねえ……!」
疑問の表情を浮かべる俺に、ジフウは答えた。
そうか――
ジフウの使った<絶対王権>で、改革派が打ち倒すべき敵は"王国騎士団ではなくなっていた"んだな。
国王の代行者とも言える王国騎士団を倒すことで、これまで貴族が支配してきた古い時代を打ち壊す――
その前提条件はすでに覆っていた。
そして今現在、改革派が倒すべき"王国の過去の象徴"となっているのは――
「お前が改革派最後の敵ってわけか……ジフウ!」
「ああ、その通りだ。この国王直轄黒蛇部隊隊長、【龍殺しの狂龍】――この俺ジフウこそが、今は陛下の代行者だ……!」
ジフウは俺を見て、狂気の笑みを浮かべながら答えた。
どこか楽しそうな、"やっと舞台が用意できた"という、喜びの狂気をその顔に浮かべる――
ジフウにとってはこうなることも計算の内だったわけか。
自らを国王や王国騎士団に変わる"改革最後の敵"とすること――
そして、この俺と雌雄を決すること――
そのためにジフウは<絶対王権>を使って、急遽こんな舞台を用意したということか。
「なんだかんだで、お前も弟のシシバと同じだな。シシバのことを『戦うことこそが生き甲斐』なんて言ってたが、お前だって結局そうじゃねえか」
「ウハハハハ! あいつと俺は兄弟だぜ!? 似てて当然! お前とだけは、どうしても決着をつけたかったからなぁ……ゼロラァア!!」
ジフウの目は完全に"戦闘狂"のものへと変わっていた。
国王のための忠臣の姿はまだ残れど、こいつも本来は戦うことを生き甲斐とする人間。
ずっと内なる気持ちを抑え、こうして俺と"大義の元に決着をつけられる機会"を待ち望んでいたんだ――
【龍殺しの狂龍】。その狂う程の"戦いへの渇き"を――
「俺は今だって陛下への恩義は忘れてない。だが、陛下が俺に与えてくれた<絶対王権>というチャンス―― 今この時のために、俺自身のために……遠慮なく使わせてもらったのさ! ウハハハ!!」
おそらく国王も、ジフウが本来こういう人間であることは理解していたのだろう。
そんなジフウを自らのために束縛し、抑圧させてきたことへの褒美――
それが今のこの状況――
"ジフウを倒すことで改革が成立する"。
――それこそがジフウという戦闘狂にとって、最大の栄誉となった。
「俺を倒せば改革は成立する! <絶対王権>によってこの国の意志は完全に定められた! 実にシンプルで分かりやすいだろ!?」
「ああ、そうだな。俺もその方が分かりやすくていい。……それに、俺もお前とは決着をつけようとずっと思ってた。お前とは二度に渡って、中途半端な終わり方をしていたからな……!」
「ウハハハハ! それでいい! だが、俺も大人しく負けるつもりはない! ここから先は陛下の側近――国王直轄黒蛇部隊隊長としてではなく、【龍殺しの狂龍】ジフウとして! 個人的に楽しませてもらうぜぇええ!!」
自らの欲求を満たすまたとない機会を得て歓喜するジフウは、自身の上着の肩に左手をかけた。
俺もこいつと同じ気持ちだ。
ここから先は改革派の一員としてではない――
【零の修羅】ゼロラとして、ジフウとの雌雄を決させてもらおう……!
そして、俺は自らの上着の肩に右手をかけた。
「どっちが勝っても、恨みっこなしで行くぞ。ジフウ……!」
「異論はねえな。今度こそ徹底的にやり合うぞ。ゼロラ……!」
俺とジフウはお互い同時に上着を脱ぎ捨てた――
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