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4章 蒼の家
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高久は、蒼の書生の件の許可を得るべく、西園寺家に何度も面談を求める。そのたびに、話すことは何もないと、けんもほろろな態度を返された。
余りに失礼な対応に、いっそ蒼を連れ去ろうかとも思ったが、蒼の将来のためにも、筋は通さねばと考えなおした。そして、高久が執刀した政界の大物に口利きを頼み、漸く西園寺晃一との面談の機会を持った。
「何度も言っていますが、オメガに大学は必要ない。ましてや、あれはオメガとしても欠陥のある半人前。余り表に出して、西園寺家に泥を塗ってもらっても困る」
「私こそ何度も言っていますが、蒼君は決して欠陥などない。手術は成功し、彼は正常になりました。そして、オメガにも学ぶ権利はあります。私の夫はオメガですが、大学を卒業し医師になっています」
「数少ない例外を出されても……どうしてそこまで赤の他人の蒼にこだわるのですか? 若い蒼に何か魅力があるのですか?」
薄ら笑いを浮かべて聞く晃一に、高久はその意味するところを察する。
「何を! 私には夫が、彼は番であり、唯一無二の配偶者です」
「アルファは番を何人も持てる。若いオメガはいいものですか……」
下卑た表情の晃一に、高久の怒りは爆発しそうになるが、かろうじて耐える。
「あなたとは、どんなに話しても平行線をたどるようです。あなたがどんな想像をしてもいい。ただ蒼君を書生として引き取る許可だけいただきたい」
高久は、書生に力を込めて言う。決して、愛人や妾として囲うのではないとの思いを込めていた。それは当たり前の話だ。そんな下心があるなら、雪哉が賛成するわけない。どころか、そもそも雪哉の方が乗り気の話である。この下劣な男には分からんだろうが。
「西園寺家に迷惑をかけない事、それを誓っていただければ」
なんだかんだ言って晃一にとっても、蒼のことは厄介払いできるとの思いがあった。半人前のオメガほど厄介なものはない。高校までは行かせたが、その後は離れ屋に押し込めておくしないと思っていた。そしてそのまま朽ち果てる。哀れと言えば哀れだ。だったら、北畠家が責任を持ってくれるならいいだろうと思ったのだ。
高久は、帰宅後待ち構えていた雪哉に結果を説明した。結論を聞いて喜ぶ雪哉に、水を差すようだとは思ったが、晃一の失礼な話も聞かせた。なぜなら、世間では、同じような穿った思いを持つ者もいないとは言えない。そういう見方に対する予防線のためにも聞かせた方がいいとの判断だ。
「馬鹿にするにもほどがある! どこまで下劣な想像をするんだ!」
案の定雪哉は、烈火のごとく怒った。雪哉にとって、自分よりも高久に下卑た考えを向けられたことに怒りが沸くのだった。
「私もな、さすがに怒りが沸騰しそうになった。だがな雪哉、世間ではそういう見方をする者もいる。それは頭に置いておいた方がいい。蒼君のためにもな」
さすが、高久は冷静な判断が出来る。雪哉は改めて、我が夫に尊敬の思いを抱いた。
「ママーっ、このおじさんたちなにしてるの?」
庭の横に何人もの男性が何やら持ち込んだりして何かをしているのを、彰久は不思議に思う。
「お家を建ててるの。お家って言っても離れって言って、小さいお家だよ」
「はなれ、ちいさいおうち。どうして?」
「どうしてだと思う?」
もったいぶって言う雪哉に、「どうしてなの?」と彰久はつぶらな瞳で見上げて聞く。
「ふふっ、蒼君の家だよ」
「あおくん! あおくんのおうち! じゃあ、あおくんここにすむの?」
「そうだよ。春になったらあお君ここへ住むんだよ」
「やったーっ! うれしいな!」
彰久は飛び跳ねて、全身で喜びを表す。
「わあーいっ! おじさんたち、はやくあおくんのおうちつくって! はやく!」
「こらこらっ、危ないぞ! 彰久邪魔になるから近づいちゃダメっ! ここで静かに見なさい」
喜びの余り、職人たちに近づいた彰久は雪哉に引っ張り戻される。
「いいかい、おじさんたち一生懸命に造って下さっているんだ。お前が近づいたら邪魔になって出来上がりが遅くなる。ここで大人しく見てるんだぞ」
神妙な顔で彰久は頷いた。邪魔したら出来上がりが遅くなるという言葉は、彰久には抜群に利いた。幼い彰久にはこの小さいおうちが出来上がったら蒼は越してくる。だから早く出来上がるといい、そう思ったのだ。
その日から、毎日彰久は家の出来具合を見るのが日課になった。職人たちは、毎日来ては自分たちの仕事を見ている小さな男の子は可愛くて、時折声を掛けた。それが彰久には嬉しくて、ニコニコして応えるので、益々彰久の人気は増した。
「はやくできないかなあ、たのしみだなあ」
と言う彰久のために、可愛い坊ちゃんのために、早く仕上てやろうと皆精を出すのだった。
そうして、実際の工期よりも早く、蒼の小さな家は出来上がった。花の香りがする、早春。蒼の本試験が間近に迫っていた。
「ママーおうちできたけど、あおくんまだこないの?」
「あお君これから試験だからね。今が一番大事な時なんだ」
「しけんおわったらきてくれるの?」
「ああ、終われば引越してくるよ」
「ずーっと? あのちいさなおうちにすむの?」
「そうだよ、あのおうちはあお君のおうちだからね」
「やったー! ぼくもあおくんといっしょにあのおうちにすむー」
「彰久! それはだめだぞ。あそこはあお君のおうちで、お前のおうちじゃない。勝手に入るのもだめだ! あお君がいいと言ったら入れてもらえる」
しょんぼりして、みるみるうちにしおれる彰久、雪哉はさすがに哀れに思う。
「だけど、あお君のおうちあんなに近くなるから、毎日会える。ご飯は毎日ここで一緒に食べるぞ」
「いっしょにねられる?」
「寝るのはどうかな……毎日はないな。たまには一緒に寝てもらえるかもな」
毎日はだめなのか……でもたまには寝てもらう。絶対一緒に寝ると、彰久は幼心に誓った。
「いらっしゃい、どうだった? その顔は出来たんじゃないのか」
「そうですね、大きなミスはなかったと思います」
「そうか、だったら大丈夫だ。今日はゆっくりしていきなさい」
試験の最終日は面接だけのため、終わった後そのまま来た蒼を、雪哉は労う。試験前はさすがに来ていなかったので久しぶりの訪問だった。
彰久はいつものごとく、蒼がインターフォンを推す前に玄関まで突進して出迎えた。そして、ぴったりとくっついている。
「あおくん、おうちできたよ」
「そうだ、完成したんだ。早速見るか」
「うわあー素敵だなあ!」蒼は外観を見て歓声を上げる。
「そうだろう、中に入ろう」
家の中も外観のイメージ通り、明るいモダンな作りの家だ。
「あっ、キッチンもあるんですね」
「ミニキッチンだよ。食事はうちで一緒にと思ってるけど、自分で何か飲んだり、ちょっとした物食べたい時もあるだろ。夜食とか、そう思ってね」
そこまで考えてくださったのか、蒼は感謝の気持ちで一杯になる。ミニキッチンだけでなく、小さいと言えど、一人で住むには十分な広さで、設備も整っている。蒼は、感激し胸がつまり涙を溢れさせた。
「あおくん、ないてるの……かなしいの」
心配そうに尋ねる彰久、蒼は涙をすすり上げて答えた。
「ううん、ごめんね。悲しいからじゃないんだよ。嬉しすぎて涙が出たんだよ」
「よかった……あおくん、かなしいんじゃないんだね。うれしすぎてもなみだがでるんだね」
そう言って、彰久はその小さな手で蒼の涙をぬぐう。小さな手から優しさと、温もりが伝わり、蒼は泣きぬれた顔で微笑んだ。
余りに失礼な対応に、いっそ蒼を連れ去ろうかとも思ったが、蒼の将来のためにも、筋は通さねばと考えなおした。そして、高久が執刀した政界の大物に口利きを頼み、漸く西園寺晃一との面談の機会を持った。
「何度も言っていますが、オメガに大学は必要ない。ましてや、あれはオメガとしても欠陥のある半人前。余り表に出して、西園寺家に泥を塗ってもらっても困る」
「私こそ何度も言っていますが、蒼君は決して欠陥などない。手術は成功し、彼は正常になりました。そして、オメガにも学ぶ権利はあります。私の夫はオメガですが、大学を卒業し医師になっています」
「数少ない例外を出されても……どうしてそこまで赤の他人の蒼にこだわるのですか? 若い蒼に何か魅力があるのですか?」
薄ら笑いを浮かべて聞く晃一に、高久はその意味するところを察する。
「何を! 私には夫が、彼は番であり、唯一無二の配偶者です」
「アルファは番を何人も持てる。若いオメガはいいものですか……」
下卑た表情の晃一に、高久の怒りは爆発しそうになるが、かろうじて耐える。
「あなたとは、どんなに話しても平行線をたどるようです。あなたがどんな想像をしてもいい。ただ蒼君を書生として引き取る許可だけいただきたい」
高久は、書生に力を込めて言う。決して、愛人や妾として囲うのではないとの思いを込めていた。それは当たり前の話だ。そんな下心があるなら、雪哉が賛成するわけない。どころか、そもそも雪哉の方が乗り気の話である。この下劣な男には分からんだろうが。
「西園寺家に迷惑をかけない事、それを誓っていただければ」
なんだかんだ言って晃一にとっても、蒼のことは厄介払いできるとの思いがあった。半人前のオメガほど厄介なものはない。高校までは行かせたが、その後は離れ屋に押し込めておくしないと思っていた。そしてそのまま朽ち果てる。哀れと言えば哀れだ。だったら、北畠家が責任を持ってくれるならいいだろうと思ったのだ。
高久は、帰宅後待ち構えていた雪哉に結果を説明した。結論を聞いて喜ぶ雪哉に、水を差すようだとは思ったが、晃一の失礼な話も聞かせた。なぜなら、世間では、同じような穿った思いを持つ者もいないとは言えない。そういう見方に対する予防線のためにも聞かせた方がいいとの判断だ。
「馬鹿にするにもほどがある! どこまで下劣な想像をするんだ!」
案の定雪哉は、烈火のごとく怒った。雪哉にとって、自分よりも高久に下卑た考えを向けられたことに怒りが沸くのだった。
「私もな、さすがに怒りが沸騰しそうになった。だがな雪哉、世間ではそういう見方をする者もいる。それは頭に置いておいた方がいい。蒼君のためにもな」
さすが、高久は冷静な判断が出来る。雪哉は改めて、我が夫に尊敬の思いを抱いた。
「ママーっ、このおじさんたちなにしてるの?」
庭の横に何人もの男性が何やら持ち込んだりして何かをしているのを、彰久は不思議に思う。
「お家を建ててるの。お家って言っても離れって言って、小さいお家だよ」
「はなれ、ちいさいおうち。どうして?」
「どうしてだと思う?」
もったいぶって言う雪哉に、「どうしてなの?」と彰久はつぶらな瞳で見上げて聞く。
「ふふっ、蒼君の家だよ」
「あおくん! あおくんのおうち! じゃあ、あおくんここにすむの?」
「そうだよ。春になったらあお君ここへ住むんだよ」
「やったーっ! うれしいな!」
彰久は飛び跳ねて、全身で喜びを表す。
「わあーいっ! おじさんたち、はやくあおくんのおうちつくって! はやく!」
「こらこらっ、危ないぞ! 彰久邪魔になるから近づいちゃダメっ! ここで静かに見なさい」
喜びの余り、職人たちに近づいた彰久は雪哉に引っ張り戻される。
「いいかい、おじさんたち一生懸命に造って下さっているんだ。お前が近づいたら邪魔になって出来上がりが遅くなる。ここで大人しく見てるんだぞ」
神妙な顔で彰久は頷いた。邪魔したら出来上がりが遅くなるという言葉は、彰久には抜群に利いた。幼い彰久にはこの小さいおうちが出来上がったら蒼は越してくる。だから早く出来上がるといい、そう思ったのだ。
その日から、毎日彰久は家の出来具合を見るのが日課になった。職人たちは、毎日来ては自分たちの仕事を見ている小さな男の子は可愛くて、時折声を掛けた。それが彰久には嬉しくて、ニコニコして応えるので、益々彰久の人気は増した。
「はやくできないかなあ、たのしみだなあ」
と言う彰久のために、可愛い坊ちゃんのために、早く仕上てやろうと皆精を出すのだった。
そうして、実際の工期よりも早く、蒼の小さな家は出来上がった。花の香りがする、早春。蒼の本試験が間近に迫っていた。
「ママーおうちできたけど、あおくんまだこないの?」
「あお君これから試験だからね。今が一番大事な時なんだ」
「しけんおわったらきてくれるの?」
「ああ、終われば引越してくるよ」
「ずーっと? あのちいさなおうちにすむの?」
「そうだよ、あのおうちはあお君のおうちだからね」
「やったー! ぼくもあおくんといっしょにあのおうちにすむー」
「彰久! それはだめだぞ。あそこはあお君のおうちで、お前のおうちじゃない。勝手に入るのもだめだ! あお君がいいと言ったら入れてもらえる」
しょんぼりして、みるみるうちにしおれる彰久、雪哉はさすがに哀れに思う。
「だけど、あお君のおうちあんなに近くなるから、毎日会える。ご飯は毎日ここで一緒に食べるぞ」
「いっしょにねられる?」
「寝るのはどうかな……毎日はないな。たまには一緒に寝てもらえるかもな」
毎日はだめなのか……でもたまには寝てもらう。絶対一緒に寝ると、彰久は幼心に誓った。
「いらっしゃい、どうだった? その顔は出来たんじゃないのか」
「そうですね、大きなミスはなかったと思います」
「そうか、だったら大丈夫だ。今日はゆっくりしていきなさい」
試験の最終日は面接だけのため、終わった後そのまま来た蒼を、雪哉は労う。試験前はさすがに来ていなかったので久しぶりの訪問だった。
彰久はいつものごとく、蒼がインターフォンを推す前に玄関まで突進して出迎えた。そして、ぴったりとくっついている。
「あおくん、おうちできたよ」
「そうだ、完成したんだ。早速見るか」
「うわあー素敵だなあ!」蒼は外観を見て歓声を上げる。
「そうだろう、中に入ろう」
家の中も外観のイメージ通り、明るいモダンな作りの家だ。
「あっ、キッチンもあるんですね」
「ミニキッチンだよ。食事はうちで一緒にと思ってるけど、自分で何か飲んだり、ちょっとした物食べたい時もあるだろ。夜食とか、そう思ってね」
そこまで考えてくださったのか、蒼は感謝の気持ちで一杯になる。ミニキッチンだけでなく、小さいと言えど、一人で住むには十分な広さで、設備も整っている。蒼は、感激し胸がつまり涙を溢れさせた。
「あおくん、ないてるの……かなしいの」
心配そうに尋ねる彰久、蒼は涙をすすり上げて答えた。
「ううん、ごめんね。悲しいからじゃないんだよ。嬉しすぎて涙が出たんだよ」
「よかった……あおくん、かなしいんじゃないんだね。うれしすぎてもなみだがでるんだね」
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