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6章 初めての発情
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その後蒼は、雪哉が持ってきてくれた朝食を食べた後抑制剤を飲んだ。それでも、体の中から熱いような、疼くような感覚は残る。風邪をひいた時の熱っぽさとは全く違う感覚だった。
蒼は、部屋で一人昨日のことを思った。あき君……あの時、抱きつき、そして抱かれたいと思った。彰久は、アルファの特性もあり十二歳とはいえ、小柄な蒼と同じくらいの身長になっている。それにしても子供だ。その子供に自分は……。
今までは、一心に懐いてくる彰久が、可愛くて愛おしい、そういう感情だった。それが、昨日何かが変わった。否、変わったのではなく、今まで気づかなかった感情があぶり出されたのかもしれない。だめだ! こんな感情。あんな小さな子に持つべき感情じゃない。
蒼は、自分の感情に恐れを抱く。許される思いじゃない。
まして、彰久は大恩ある雪哉夫夫の大切な長男。北畠家の御曹司の立場。自分は、書生として御曹司のお世話係こそ相応しい。それ以上踏み越えてはならない。恩を仇で返すようなことはしてはならないと自分を戒める。
蒼は、必死に自分の思いを否定し、抑え込もうと思った。けれど、次から次へと出てくるのは、彰久に会いたい気持ち、彰久を求める思いだった。
蒼が火照る体で悶々と思い煩っている頃、彰久も学校にはきたものの、心ここにあらずの状態だった。蒼の住む離れの側に行くと、蒼の香りが僅かに漂っているのが分かった。その香りに引き込まれるまま中へ入りたいと思ったが、決して入ってはいけないと、雪哉から厳命されている。そもそも鍵がかかっているし、合鍵は持たされていない。物理的にも入ることは不可能だった。
部屋の前で離れがたい思いでいたが、雪哉から追い立てるように学校に行かされた。あお君を抱きしめたい。いつもは、抱きつくばかりだが、蒼はきつそうだったから、ぎゅーっと抱きしめてやりたいと思った。
バース性の基礎的なことは学校で学んでいた。男女の特性同様、知っておくべきこととして、授業に組み込むことが義務付けられているのだ。その授業でオメガの特性も習った。ひょっとしたら、あお君は発情期なのかもしれない。発情期のオメガはきついので、労わってやらないといけないことを学んだ。しかし、同時にアルファは気を付けなけれならないとも学んだ。だから、母さんは僕に近づくなと言ったのかな……。
同時に彰久は、授業で学んだ、番関係のことも思い出していた。男女の結婚同様、唯一の人と思う相手が、番関係を結ぶのに相応しいと学んだ。そうだろうと思う。父さんと母さんもそうだ。僕は、あお君だ。あお君はオメガ、僕はアルファ。父さんたちと一緒だ。僕のオメガはあお君だ。
結局彰久は、蒼の発情期が終わるまで、一度も蒼に会うことはできなかった。雪哉のガードの固さは徹底していて、それに逆らうことは不可能と思い知った。普段優しい故に、断固とした態度をとる時は、逆らえぬものがあるのだった。
母の偉大さと、怖さを思い知った彰久は、オメガの特性として弱さがあるため、守らねばならないと習ったことに疑問を抱いた。母は強い。でも、蒼君は守ってやらねばならないと思った。十二歳になったばかりの、小学生の子供が、十二歳年上の人を守りたいと思う、やはり彰久はアルファであった。
久しぶりに見る蒼へ、彰久は飛びついた。
「あお君! 会いたかった! もう体大丈夫なの」
「うん、大丈夫だよ。心配かけてごめんね」
久しぶりに抱きついた蒼は、少しほっそりして、はかなげで、抱きしめていないと消えてしまいそうな不安に囚われる。彰久は、更に強くぎゅーっと抱きしめる。
抱きつかれた蒼は、たった数日ぶりなのに、彰久が大きくなっていると思い、驚いた。抱きつかれてはいるが、抱かれているようにも思う。ほっと安堵して、心が安らぐのを感じる。この腕に留まりたいと思ったが、直ぐに自分を戒めた。だめだ! 僕は何を考えているんだ。
理性を総動員して、「あき君、離しーっ」話そうとしたら、更に強い力で抱かれて拒まれた。
その力は思いの外強く、どうしよう……困ったなと思ったら、尚久と結惟も抱きついてきたので、彰久からは離れることができた。
初めての発情は、蒼に将来のことを様々考えさせた。一番のことは、このまま北畠家にはいられないということだった。このまま、離れとはいえ、彰久と同じ敷地に住むことはできない。無邪気に抱きついてくる彰久にアルファを感じる自分では、押しとどめることができない。彰久を求める自分にも恐れを抱く。物理的に離れるしか、解決策は見当たらない。万一にも誤りが起これば、雪哉夫夫に顔向けできない。それが、蒼の結論だった。
蒼は、自分の思いを先ずは雪哉に話した。
「今まで、離れに住まわせていただいて、本当にありがたいと思っています。ですが、卒業し医師になるのをきっかけに出たいと思っています。お許しいただけますか?」
雪哉には、蒼の思いが理解できた。薄々蒼はその結論になるだろうとも思っていた。卒業はいい機会かもしれない、淋しくはなるが。
雪哉にとって蒼は弟のように思っている。六年一緒に暮らした、既に家族同然の存在だ。できれば、彰久と結ばれて欲しい、しかし今それは、許されない。年齢の壁が恨めしいばかりだ。
「蒼君が考えた結論を尊重するよ。確かに、今はそれがいいかもしれないと、僕も思うよ。淋しくなるけどね。子供たちは全員が大反対だろうけど、仕方ない。そこは僕たちに任せて、君は国試に全力を注いで。君なら大丈夫だとは思うけど、油断は禁物だからね」
「はい、頑張ります」
「ああ、それから君の新しい住まいも任せて。初期研修はうちの病院に決まっているんだから、職員の住居として病院で用意するから」
「あの……よろしいのでしょうか」
「当たり前だよ。オメガはね、住まいを探すのも制約が多い。それは、僕自身の経験で知っている。だから、病院としてもそこは援助の必要があると、職員規定にも載せている。ただ、オメガの医師は僕一人だった。君が二人目、今まで適用者がいなかったんだよ」
「ありがとうございます。それでは、よろしくお願いします」
蒼にとっても、北畠家を出るのは断腸の思いだ。その思いを抱いての家探しは、辛いものがあると思っていたので、ありがたかった。やはり北畠病院は、雪哉の存在が大きい。オメガ医師のパイオニアとして、後進に様々な配慮を整えてくれている。
蒼は、改めて国試に全力を注ぎ、立派な医師になろうと思った。雪哉の後に続きたいと、心に誓うのだった。
蒼は、医師国家試験に晴れて合格した。そして卒業式も終え、引っ越す日がやって来た。子供達には、前日高久と雪哉から告げられた。大反対の大合唱が起こるのは目に見えているので、直前まで明かさない方がいいとの、夫夫の判断だった。
予想通り、子供たちは衝撃の事実を知らされたという、反応を見せる。三人共に、蒼にしがみついて、「いやだ! 行かないで!」の大合唱。
蒼も、そんな子供たちに胸が引き裂かれる思いだった。ただ救いは、三人に抱きつかれていること。彰久一人だったら、もっと、耐えられなかっただろう。
「お前たちが淋しいのは分かるが、これは蒼君が立派なお医者さんになるためだ。みんな蒼君には沢山お世話になったんだ。今までありがとう、頑張ってねと送り出すんだよ。それに、何も永遠の別れじゃない、時折、遊びに来てくれるよ」
ねっ、と同意を求められ、蒼も頷く。それで、尚久と結惟は渋々ながらも納得したようだ。しかし、彰久は納得できない。常は兄として弟や妹に言って聞かせるのだが、こればかりは、二人が納得しても、絶対に承諾できないとの思い。
「あき君、ごめんね。雪哉先生のような立派な医師になるために、必要な事なんだ」
蒼は、彰久の手を握り、その眼を見つめて訴えた。蒼の眼には光るものがある。蒼も辛いのだ。しかし、彰久は頷くことはできなった。
蒼は、淡々と引っ越し作業を終えた。ここに来た時は、あんなにも幸せだった。嬉しくて、わくわくしながら来た。なのに今は、こんなにも辛い。こんなふうにここを去る時が来るなんて……何よりも、昨日から無言の彰久が辛い。縋り付かれるのも辛いが、無言の抗議にも思えて辛さが増す。
「六年間お世話になりました。本当にありがとうございました」
「そんな、永遠の別れじゃあるまいし。ここを実家と思って遊びにきてよ」
真摯な思いで頭を下げる蒼に、雪哉は努めて明るく言う。蒼も、最後は笑顔でと気持ちを奮い立たせて、笑顔で皆に別れを告げて北畠家を後にした。
彰久は、最後まで蒼の言葉に頷くことも、別れを告げることもできなかった。蒼の乗った車を追いかけた。車はあっという間に加速して、その姿は見えなくなった。しばらく、彰久はそのまま動くことができなかった。
蒼は優しく、抱きつくと柔らかく、良い香りがした。大好きな人、花の香りがする春風のような人は、北畠家から姿を消した。
蒼は、部屋で一人昨日のことを思った。あき君……あの時、抱きつき、そして抱かれたいと思った。彰久は、アルファの特性もあり十二歳とはいえ、小柄な蒼と同じくらいの身長になっている。それにしても子供だ。その子供に自分は……。
今までは、一心に懐いてくる彰久が、可愛くて愛おしい、そういう感情だった。それが、昨日何かが変わった。否、変わったのではなく、今まで気づかなかった感情があぶり出されたのかもしれない。だめだ! こんな感情。あんな小さな子に持つべき感情じゃない。
蒼は、自分の感情に恐れを抱く。許される思いじゃない。
まして、彰久は大恩ある雪哉夫夫の大切な長男。北畠家の御曹司の立場。自分は、書生として御曹司のお世話係こそ相応しい。それ以上踏み越えてはならない。恩を仇で返すようなことはしてはならないと自分を戒める。
蒼は、必死に自分の思いを否定し、抑え込もうと思った。けれど、次から次へと出てくるのは、彰久に会いたい気持ち、彰久を求める思いだった。
蒼が火照る体で悶々と思い煩っている頃、彰久も学校にはきたものの、心ここにあらずの状態だった。蒼の住む離れの側に行くと、蒼の香りが僅かに漂っているのが分かった。その香りに引き込まれるまま中へ入りたいと思ったが、決して入ってはいけないと、雪哉から厳命されている。そもそも鍵がかかっているし、合鍵は持たされていない。物理的にも入ることは不可能だった。
部屋の前で離れがたい思いでいたが、雪哉から追い立てるように学校に行かされた。あお君を抱きしめたい。いつもは、抱きつくばかりだが、蒼はきつそうだったから、ぎゅーっと抱きしめてやりたいと思った。
バース性の基礎的なことは学校で学んでいた。男女の特性同様、知っておくべきこととして、授業に組み込むことが義務付けられているのだ。その授業でオメガの特性も習った。ひょっとしたら、あお君は発情期なのかもしれない。発情期のオメガはきついので、労わってやらないといけないことを学んだ。しかし、同時にアルファは気を付けなけれならないとも学んだ。だから、母さんは僕に近づくなと言ったのかな……。
同時に彰久は、授業で学んだ、番関係のことも思い出していた。男女の結婚同様、唯一の人と思う相手が、番関係を結ぶのに相応しいと学んだ。そうだろうと思う。父さんと母さんもそうだ。僕は、あお君だ。あお君はオメガ、僕はアルファ。父さんたちと一緒だ。僕のオメガはあお君だ。
結局彰久は、蒼の発情期が終わるまで、一度も蒼に会うことはできなかった。雪哉のガードの固さは徹底していて、それに逆らうことは不可能と思い知った。普段優しい故に、断固とした態度をとる時は、逆らえぬものがあるのだった。
母の偉大さと、怖さを思い知った彰久は、オメガの特性として弱さがあるため、守らねばならないと習ったことに疑問を抱いた。母は強い。でも、蒼君は守ってやらねばならないと思った。十二歳になったばかりの、小学生の子供が、十二歳年上の人を守りたいと思う、やはり彰久はアルファであった。
久しぶりに見る蒼へ、彰久は飛びついた。
「あお君! 会いたかった! もう体大丈夫なの」
「うん、大丈夫だよ。心配かけてごめんね」
久しぶりに抱きついた蒼は、少しほっそりして、はかなげで、抱きしめていないと消えてしまいそうな不安に囚われる。彰久は、更に強くぎゅーっと抱きしめる。
抱きつかれた蒼は、たった数日ぶりなのに、彰久が大きくなっていると思い、驚いた。抱きつかれてはいるが、抱かれているようにも思う。ほっと安堵して、心が安らぐのを感じる。この腕に留まりたいと思ったが、直ぐに自分を戒めた。だめだ! 僕は何を考えているんだ。
理性を総動員して、「あき君、離しーっ」話そうとしたら、更に強い力で抱かれて拒まれた。
その力は思いの外強く、どうしよう……困ったなと思ったら、尚久と結惟も抱きついてきたので、彰久からは離れることができた。
初めての発情は、蒼に将来のことを様々考えさせた。一番のことは、このまま北畠家にはいられないということだった。このまま、離れとはいえ、彰久と同じ敷地に住むことはできない。無邪気に抱きついてくる彰久にアルファを感じる自分では、押しとどめることができない。彰久を求める自分にも恐れを抱く。物理的に離れるしか、解決策は見当たらない。万一にも誤りが起これば、雪哉夫夫に顔向けできない。それが、蒼の結論だった。
蒼は、自分の思いを先ずは雪哉に話した。
「今まで、離れに住まわせていただいて、本当にありがたいと思っています。ですが、卒業し医師になるのをきっかけに出たいと思っています。お許しいただけますか?」
雪哉には、蒼の思いが理解できた。薄々蒼はその結論になるだろうとも思っていた。卒業はいい機会かもしれない、淋しくはなるが。
雪哉にとって蒼は弟のように思っている。六年一緒に暮らした、既に家族同然の存在だ。できれば、彰久と結ばれて欲しい、しかし今それは、許されない。年齢の壁が恨めしいばかりだ。
「蒼君が考えた結論を尊重するよ。確かに、今はそれがいいかもしれないと、僕も思うよ。淋しくなるけどね。子供たちは全員が大反対だろうけど、仕方ない。そこは僕たちに任せて、君は国試に全力を注いで。君なら大丈夫だとは思うけど、油断は禁物だからね」
「はい、頑張ります」
「ああ、それから君の新しい住まいも任せて。初期研修はうちの病院に決まっているんだから、職員の住居として病院で用意するから」
「あの……よろしいのでしょうか」
「当たり前だよ。オメガはね、住まいを探すのも制約が多い。それは、僕自身の経験で知っている。だから、病院としてもそこは援助の必要があると、職員規定にも載せている。ただ、オメガの医師は僕一人だった。君が二人目、今まで適用者がいなかったんだよ」
「ありがとうございます。それでは、よろしくお願いします」
蒼にとっても、北畠家を出るのは断腸の思いだ。その思いを抱いての家探しは、辛いものがあると思っていたので、ありがたかった。やはり北畠病院は、雪哉の存在が大きい。オメガ医師のパイオニアとして、後進に様々な配慮を整えてくれている。
蒼は、改めて国試に全力を注ぎ、立派な医師になろうと思った。雪哉の後に続きたいと、心に誓うのだった。
蒼は、医師国家試験に晴れて合格した。そして卒業式も終え、引っ越す日がやって来た。子供達には、前日高久と雪哉から告げられた。大反対の大合唱が起こるのは目に見えているので、直前まで明かさない方がいいとの、夫夫の判断だった。
予想通り、子供たちは衝撃の事実を知らされたという、反応を見せる。三人共に、蒼にしがみついて、「いやだ! 行かないで!」の大合唱。
蒼も、そんな子供たちに胸が引き裂かれる思いだった。ただ救いは、三人に抱きつかれていること。彰久一人だったら、もっと、耐えられなかっただろう。
「お前たちが淋しいのは分かるが、これは蒼君が立派なお医者さんになるためだ。みんな蒼君には沢山お世話になったんだ。今までありがとう、頑張ってねと送り出すんだよ。それに、何も永遠の別れじゃない、時折、遊びに来てくれるよ」
ねっ、と同意を求められ、蒼も頷く。それで、尚久と結惟は渋々ながらも納得したようだ。しかし、彰久は納得できない。常は兄として弟や妹に言って聞かせるのだが、こればかりは、二人が納得しても、絶対に承諾できないとの思い。
「あき君、ごめんね。雪哉先生のような立派な医師になるために、必要な事なんだ」
蒼は、彰久の手を握り、その眼を見つめて訴えた。蒼の眼には光るものがある。蒼も辛いのだ。しかし、彰久は頷くことはできなった。
蒼は、淡々と引っ越し作業を終えた。ここに来た時は、あんなにも幸せだった。嬉しくて、わくわくしながら来た。なのに今は、こんなにも辛い。こんなふうにここを去る時が来るなんて……何よりも、昨日から無言の彰久が辛い。縋り付かれるのも辛いが、無言の抗議にも思えて辛さが増す。
「六年間お世話になりました。本当にありがとうございました」
「そんな、永遠の別れじゃあるまいし。ここを実家と思って遊びにきてよ」
真摯な思いで頭を下げる蒼に、雪哉は努めて明るく言う。蒼も、最後は笑顔でと気持ちを奮い立たせて、笑顔で皆に別れを告げて北畠家を後にした。
彰久は、最後まで蒼の言葉に頷くことも、別れを告げることもできなかった。蒼の乗った車を追いかけた。車はあっという間に加速して、その姿は見えなくなった。しばらく、彰久はそのまま動くことができなかった。
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