53 / 56
第1章
50話
しおりを挟む
一八五三年、徳川慶恕と徳川幕府の元には着々と情報が届いていた。
軍備の増強も進められていた。
だが、九十一門プロペラスクリュー式戦列艦は完成していなかった。
しかし、七十四門プロペラスクリュー式戦列艦は日本の到着し、北前航路で蘭国国旗を掲げて訓練航海を続けていた。
「現有尾張藩艦隊」
八門カッター :二百余隻
十門スクナー :百余隻
二十四門フリゲート:八隻
三十八門フリゲート:八隻
七十四門戦列艦 :四隻
七十四門プロペラスクリュー戦列艦:二隻
九十一門プロペラスクリュー式戦列艦:二隻(未完)
一方米国艦隊は、武力開国派のマシュー・カルブレイス・ペリー代将の指揮の元、着々と日本に向かっていた。
「ペリー艦隊」
サスケハナ:二千四百五十トン・十五門蒸気外輪フリゲート
ミシシッピ:三千二百三十トン・十門 蒸気外輪フリゲート
サラトガ :八百八十二トン・二十二門帆走スループ
プリマス :九百八十九トン・二十二門帆走スループ
サプライ :帆走補給艦
ペリー代将が指揮する米国艦隊は、五月二十六日に琉球王国に強制上陸し、武装兵を率いて首里城に進軍した。
琉球王国は徳川慶恕と徳川幕府の指示に従い、武装解除と兵の同行を拒否したうえでペリー代将を歓待した。
適切な対応をとった琉球王国は、武力占領も考えていたペリー代将の毒牙から逃れることができた。
ペリー代将は琉球王国を何時でも攻撃占領できるように、艦隊の一部を那覇湾に残し、小笠原諸島を探検して領有を宣言した。
しかし英国と露国が領有宣言に抗議したので、その宣言は認められなかった。
七月八日十七時、浦賀沖にペリー代将率いる米国艦隊、サスケハナ号、ミシシッピ号、サラトガ号、プリマス号の四隻が現れた。
かねてから徳川慶恕と徳川幕府の指示を受けていた浦賀奉行戸田氏栄は、幕府軍と尾張派軍が体制を整えるための時間稼ぎをした。
江戸城下に駐屯している幕府軍と尾張派軍が浦賀に到着し、合戦の準備を完全に整えるまでは、時間稼ぎをする必要があった。
浦賀奉行所与力の中島三郎助を米国艦隊旗艦のサスケハナ号に派遣して、ペリー代将の目的が、徳川将軍にアメリカ合衆国大統領フィルモアの親書を渡すためだと確認した。
中島は対応に出てきた者に英語でに親書を渡すように要求したが、相手は中島の身分が低すぎると拒否した。
翌七月九日、今度は浦賀奉行所与力香山栄左衛門がサスケハナ号に向かったが、サスケハナ号のブキャナン艦長、アダムス艦隊参謀長、ペリーの副官コンティーとしか会談できなかった。
中島に続いて香山までもが、拙いながらも国交のない米国の言葉を話せる事に、米国側は驚いていた。
それでも米国側は強硬な態度を崩さず、最高位の役人、老中にしか親書は渡さないと言い張り、嘉山が四日猶予を求めても三日と無理を押し通した。
それどころか、「親書を受け取れるような高い身分の役人を浦賀に派遣しなければ、艦隊を江戸湾にまで北上させて、武装兵を率いて強硬上陸し、無理矢理武力で将軍に直接親書を手渡しすることになる」と脅迫してきたのだ。
軍備の増強も進められていた。
だが、九十一門プロペラスクリュー式戦列艦は完成していなかった。
しかし、七十四門プロペラスクリュー式戦列艦は日本の到着し、北前航路で蘭国国旗を掲げて訓練航海を続けていた。
「現有尾張藩艦隊」
八門カッター :二百余隻
十門スクナー :百余隻
二十四門フリゲート:八隻
三十八門フリゲート:八隻
七十四門戦列艦 :四隻
七十四門プロペラスクリュー戦列艦:二隻
九十一門プロペラスクリュー式戦列艦:二隻(未完)
一方米国艦隊は、武力開国派のマシュー・カルブレイス・ペリー代将の指揮の元、着々と日本に向かっていた。
「ペリー艦隊」
サスケハナ:二千四百五十トン・十五門蒸気外輪フリゲート
ミシシッピ:三千二百三十トン・十門 蒸気外輪フリゲート
サラトガ :八百八十二トン・二十二門帆走スループ
プリマス :九百八十九トン・二十二門帆走スループ
サプライ :帆走補給艦
ペリー代将が指揮する米国艦隊は、五月二十六日に琉球王国に強制上陸し、武装兵を率いて首里城に進軍した。
琉球王国は徳川慶恕と徳川幕府の指示に従い、武装解除と兵の同行を拒否したうえでペリー代将を歓待した。
適切な対応をとった琉球王国は、武力占領も考えていたペリー代将の毒牙から逃れることができた。
ペリー代将は琉球王国を何時でも攻撃占領できるように、艦隊の一部を那覇湾に残し、小笠原諸島を探検して領有を宣言した。
しかし英国と露国が領有宣言に抗議したので、その宣言は認められなかった。
七月八日十七時、浦賀沖にペリー代将率いる米国艦隊、サスケハナ号、ミシシッピ号、サラトガ号、プリマス号の四隻が現れた。
かねてから徳川慶恕と徳川幕府の指示を受けていた浦賀奉行戸田氏栄は、幕府軍と尾張派軍が体制を整えるための時間稼ぎをした。
江戸城下に駐屯している幕府軍と尾張派軍が浦賀に到着し、合戦の準備を完全に整えるまでは、時間稼ぎをする必要があった。
浦賀奉行所与力の中島三郎助を米国艦隊旗艦のサスケハナ号に派遣して、ペリー代将の目的が、徳川将軍にアメリカ合衆国大統領フィルモアの親書を渡すためだと確認した。
中島は対応に出てきた者に英語でに親書を渡すように要求したが、相手は中島の身分が低すぎると拒否した。
翌七月九日、今度は浦賀奉行所与力香山栄左衛門がサスケハナ号に向かったが、サスケハナ号のブキャナン艦長、アダムス艦隊参謀長、ペリーの副官コンティーとしか会談できなかった。
中島に続いて香山までもが、拙いながらも国交のない米国の言葉を話せる事に、米国側は驚いていた。
それでも米国側は強硬な態度を崩さず、最高位の役人、老中にしか親書は渡さないと言い張り、嘉山が四日猶予を求めても三日と無理を押し通した。
それどころか、「親書を受け取れるような高い身分の役人を浦賀に派遣しなければ、艦隊を江戸湾にまで北上させて、武装兵を率いて強硬上陸し、無理矢理武力で将軍に直接親書を手渡しすることになる」と脅迫してきたのだ。
10
あなたにおすすめの小説
裏長屋の若殿、限られた自由を満喫する
克全
歴史・時代
貧乏人が肩を寄せ合って暮らす聖天長屋に徳田新之丞と名乗る人品卑しからぬ若侍がいた。月のうち数日しか長屋にいないのだが、いる時には自ら竈で米を炊き七輪で魚を焼く小まめな男だった。
仇討浪人と座頭梅一
克全
歴史・時代
「アルファポリス」「カクヨム」「ノベルバ」に同時投稿しています。
旗本の大道寺長十郎直賢は主君の仇を討つために、役目を辞して犯人につながる情報を集めていた。盗賊桜小僧こと梅一は、目が見えるのに盗みの技の為に盲人といして育てられたが、悪人が許せずに暗殺者との二足の草鞋を履いていた。そんな二人が出会う事で将軍家の陰謀が暴かれることになる。
幻の十一代将軍・徳川家基、死せず。長谷川平蔵、田沼意知、蝦夷へ往く。
克全
歴史・時代
西欧列強に不平等条約を強要され、内乱を誘発させられ、多くの富を収奪されたのが悔しい。
幕末の仮想戦記も考えましたが、徳川家基が健在で、田沼親子が権力を維持していれば、もっと余裕を持って、開国準備ができたと思う。
北海道・樺太・千島も日本の領地のままだっただろうし、多くの金銀が国外に流出することもなかったと思う。
清国と手を組むことも出来たかもしれないし、清国がロシアに強奪された、シベリアと沿海州を日本が手に入れる事が出来たかもしれない。
色々真剣に検討して、仮想の日本史を書いてみたい。
一橋治済の陰謀で毒を盛られた徳川家基であったが、奇跡的に一命をとりとめた。だが家基も父親の十代将軍:徳川家治も誰が毒を盛ったのかは分からなかった。家基は田沼意次を疑い、家治は疑心暗鬼に陥り田沼意次以外の家臣が信じられなくなった。そして歴史は大きく動くことになる。
印旛沼開拓は成功するのか?
蝦夷開拓は成功するのか?
オロシャとは戦争になるのか?
蝦夷・千島・樺太の領有は徳川家になるのか?
それともオロシャになるのか?
西洋帆船は導入されるのか?
幕府は開国に踏み切れるのか?
アイヌとの関係はどうなるのか?
幕府を裏切り異国と手を結ぶ藩は現れるのか?
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
【読者賞】江戸の飯屋『やわらぎ亭』〜元武家娘が一膳でほぐす人と心〜
旅する書斎(☆ほしい)
歴史・時代
【第11回歴史・時代小説大賞 読者賞(読者投票1位)受賞】
文化文政の江戸・深川。
人知れず佇む一軒の飯屋――『やわらぎ亭』。
暖簾を掲げるのは、元武家の娘・おし乃。
家も家族も失い、父の形見の包丁一つで町に飛び込んだ彼女は、
「旨い飯で人の心をほどく」を信条に、今日も竈に火を入れる。
常連は、職人、火消し、子どもたち、そして──町奉行・遠山金四郎!?
変装してまで通い詰めるその理由は、一膳に込められた想いと味。
鯛茶漬け、芋がらの煮物、あんこう鍋……
その料理の奥に、江戸の暮らしと誇りが宿る。
涙も笑いも、湯気とともに立ち上る。
これは、舌と心を温める、江戸人情グルメ劇。
【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記
糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。
それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。
かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。
ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。
※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる