異母妹に婚約者を奪われ、義母に帝国方伯家に売られましたが、若き方伯閣下に溺愛されました。しかも帝国守護神の聖女にまで選ばれました。

克全

文字の大きさ
7 / 8
第一章

第7話:目には目を歯には歯を・テンプル方伯視点

しおりを挟む
「方伯殿、どうか、どうか許して欲しい、この通りだ。
 余は知らなかったのだ、知っていたらあのような事はしなかった。
 もう絶対に皇族の方に非礼な態度はとらない。
 アルバート皇帝陛下に臣下の礼をとらせていただく。
 だから王家を滅ぼすのだけは許して欲しい」

「何か勘違いしているようだな、テレンス王。
 帝国は無暗に王家を滅ぼしたりはしないぞ」

「「「「「オオオオオ、ありがとうございます」」」」」

「帝国は皇族が受けた屈辱の範囲でしか報復をしないのだ。
 マーシャム王家のように恣意で法を捻じ曲げたりはしないのだよ。
 だから、マーシャム王家がソフィア嬢に行ったように、全王族を性交渉を認めた四十年契約の下級侍女として売り払ってやるだけだ」

「いやあああああああ、ゆるして、ゆるして、ゆるしてください」
「なんてひどい事を、それでも方伯は人間ですか」
「そんな、ひどい、ひどすぎます。
 帝国は、アストリア皇室は悪魔ですか」

「黙れ、腐れ外道!
 最初にこの条件でソフィア嬢をテンプル方伯家に売ったのはネルソン子爵だ。
 そしてそれをやらせたのは今私を罵ったお前、ナタリアであろう。
 その許可を与えたのはテレンス王、お前だ。
 自分がやった事と同じ事をやられて文句を言うか、ナタリア、テレンス。
 信じられないくらい恥知らずだな、マーシャム王家は」

「知らないわ、私はそんなこと知らないわ。
 私は王家に嫁いできただけで、そのような悪行には関係していないわ」
「私も関係ないわ、母上が勝手にやった事よ」

「そのような見苦しい嘘や言い訳が通じるはずがないだろ。
 男共も安心するのは早いぞ。
 女だけが罰を受けるのでは不公平だからな。
 男も性交渉を認めた下級使用人として四十年契約で売り払われる」

「「「「「そんな」」」」」
「父上のせいだ」
「叔母上が悪いのだ、叔母上があのような事をしたから、我々までこのような目にあうのだ」
「我々は無関係だ、王子として正当な裁判を要求する」

「黙れ!
 これ以上ひと言でも勝手に話したら売春宿に売り払うぞ!」

 屑どもが、優しく言ってやればつけあがりやがって。
 ここは本気でぶちのめしてやるか?

「最後に一つだけ警告しておいてやる。
 俺は我が妻を奴隷同然に扱ったマーシャム一族を嬲り殺しにしてやりたいと、心から思っているのだ。
 今は帝国の全権軍司令官として我慢しているだけで、今直ぐにでも帝国に伝わる拷問の数々を味合わせてやりたいと思っているのだ。
 今からひと言でも勝手に話したらこの手で拷問してやる。
 逃げ出そうとしたら、拷問した上で侍女や使用人として売るのではなく、男も女も性奴隷として売り払ってやる。
 分かったか!」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

お姉様は嘘つきです! ~信じてくれない毒親に期待するのをやめて、私は新しい場所で生きていく! と思ったら、黒の王太子様がお呼びです?

朱音ゆうひ@11/5受賞作が発売されます
恋愛
男爵家の令嬢アリシアは、姉ルーミアに「悪魔憑き」のレッテルをはられて家を追い出されようとしていた。 何を言っても信じてくれない毒親には、もう期待しない。私は家族のいない新しい場所で生きていく!   と思ったら、黒の王太子様からの招待状が届いたのだけど? 別サイトにも投稿してます(https://ncode.syosetu.com/n0606ip/)

妹に婚約者を奪われたので、田舎暮らしを始めます

tartan321
恋愛
最後の結末は?????? 本編は完結いたしました。お読み頂きましてありがとうございます。一度完結といたします。これからは、後日談を書いていきます。

悪役令嬢の私、計画通り追放されました ~無能な婚約者と傾国の未来を捨てて、隣国で大商人になります~

希羽
恋愛
​「ええ、喜んで国を去りましょう。――全て、私の計算通りですわ」 ​才色兼備と謳われた公爵令嬢セラフィーナは、卒業パーティーの場で、婚約者である王子から婚約破棄を突きつけられる。聖女を虐げた「悪役令嬢」として、満座の中で断罪される彼女。 ​しかし、その顔に悲壮感はない。むしろ、彼女は内心でほくそ笑んでいた――『計画通り』と。 ​無能な婚約者と、沈みゆく国の未来をとうに見限っていた彼女にとって、自ら悪役の汚名を着て国を追われることこそが、完璧なシナリオだったのだ。 ​莫大な手切れ金を手に、自由都市で商人『セーラ』として第二の人生を歩み始めた彼女。その類まれなる才覚は、やがて大陸の経済を揺るがすほどの渦を巻き起こしていく。 ​一方、有能な彼女を失った祖国は坂道を転がるように没落。愚かな元婚約者たちが、彼女の真価に気づき後悔した時、物語は最高のカタルシスを迎える――。

私を追い出したらこの店は潰れますが、本当に良いんですね?

真理亜
恋愛
私を追い出す? この店を取り仕切っているのは私ですが、私が居なくなったらこの店潰れますよ? 本気いや正気ですか? そうですか。それじゃあお望み通り出て行ってあげます。後で後悔しても知りませんよ?

姉の代わりになど嫁ぎません!私は殿方との縁がなく地味で可哀相な女ではないのだから─。

coco
恋愛
殿方との縁がなく地味で可哀相な女。 お姉様は私の事をそう言うけど…あの、何か勘違いしてません? 私は、あなたの代わりになど嫁ぎませんので─。

妹のために犠牲になることを姉だから仕方ないで片付けないでください。

木山楽斗
恋愛
妹のリオーラは、幼い頃は病弱であった。両親はそんな妹を心配して、いつも甘やかしていた。 それはリオーラが健康体になってからも、続いていた。お医者様の言葉も聞かず、リオーラは病弱であると思い込んでいるのだ。 リオーラは、姉である私のことを侮っていた。 彼女は両親にわがままを言い、犠牲になるのはいつも私だった。妹はいつしか、私を苦しめることに重きを置くようになっていたのだ。 ある時私は、妹のわがままによって舞踏会に無理な日程で参加することになった。 そこで私は、クロード殿下と出会う。彼との出会いは、私の現状を変えていくことになるのだった。

婚約者を取り替えて欲しいと妹に言われました

月(ユエ)/久瀬まりか
恋愛
ポーレット伯爵家の一人娘レティシア。レティシアの母が亡くなってすぐに父は後妻と娘ヘザーを屋敷に迎え入れた。 将来伯爵家を継ぐことになっているレティシアに、縁談が持ち上がる。相手は伯爵家の次男ジョナス。美しい青年ジョナスは顔合わせの日にヘザーを見て顔を赤くする。 レティシアとジョナスの縁談は一旦まとまったが、男爵との縁談を嫌がったヘザーのため義母が婚約者の交換を提案する……。

目の前で始まった断罪イベントが理不尽すぎたので口出ししたら巻き込まれた結果、何故か王子から求婚されました

歌龍吟伶
恋愛
私、ティーリャ。王都学校の二年生。 卒業生を送る会が終わった瞬間に先輩が婚約破棄の断罪イベントを始めた。 理不尽すぎてイライラしたから口を挟んだら、お前も同罪だ!って謎のトバッチリ…マジないわー。 …と思ったら何故か王子様に気に入られちゃってプロポーズされたお話。 全二話で完結します、予約投稿済み

処理中です...