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第一章
第24話:奴隷
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神暦3103年王国暦255年5月26日23時:ジャクスティン視点
ミアは王国中の貴族が見ている前でオメガに負けた。
史上初めてアルファがオメガに負けたのだ。
オメガが魔道具で魔術を使ったとはいえ、言い訳出来ない大恥だ。
「殺せ、あのような大恥をかいて生き続ける訳にはいかない」
ジェネシスの使った雷魔術の激しさは想像を絶するモノだっただろう。
大陸連合魔道学院の総長を脅かして手に入れた禁術だから当然だ。
鍔十枚二十の魔法陣と貴重な大粒魔宝石を使い捨てにする大魔術だ。
「そうはいかないよ、ミア。
お前は決闘前に僕の性奴隷に成ると誓約している。
神聖なアルファの決闘で誓約した事を破る事は許されない」
普通はその通りなのだが、今回の負けは特別だし誓約内容も酷い。
ミアが誓約を破って死ぬ可能性はかなり高い。
俺様としてもミアが自分で死んでくれた方がありがたい。
「……本来なら死んでいる所を、ロスリン伯爵が勝手に回復させたのだ。
アルファに恥をかかせるような回復をしたロスリン伯爵が悪いのだ!」
俺様もその点だけが気になっていた。
リアムはアルファの誇りに結構こだわっている男だ。
普段のリアムならミアに恥をかかせないように死なせてやっていたはずだ。
「この期に及んでまだ他人の所為にして責任逃れするのか?!
自分が口にした事、自分がやった事は、自分で責任を取るのが貴族の誇りだ。
それを誰の所為だから責任を取る必要がないと口にする。
それでも王女と言えるのか?!
お前が決闘の約束を守らずに死ねば、その恥と責任は女王に行く。
いい加減女王の力を借りるような恥知らずなマネは止めろ!」
ジェネシスの言う通りだ。
ミアが好き勝手やっているのに今も生きていられるのは女王がいるからだ。
他人の力を借りて好き勝手やるのは、殆どのアルファから蔑まれる行為だ。
「くっ、俺は死ぬ事もできないのか?!」
「何度もお爺様に負けているにもかかわらず、自分の実力も顧みずに戦いを挑む。
僕の実力を事前に確かめようともしなかった。
馬鹿でなければ最初から心の奥底で女王の力を借りる気だったのだ!」
そうだな、ジェネシスの言う通りだな。
さっきから自分とミアの違いを感じていた。
俺様なら言葉を発す前に自害して、止める暇は与えなかった。
「嘘だ、俺は死ぬ気だった、今の死ぬ気だ!」
「だったらさっさと死ねばいい。
僕は止めないし、お爺様も止められないだろう。
だがさっき言ったように女王が大恥をかいて王家が滅ぶ。
女王がそうさせないように止めに入ると分かっているから死なずにいる。
自殺したとしても、直ぐに回復してもらえると分かっていてやっているのだ!」
そこはジェネシスが言っている事と少し違う気がする。
ミアはそれほど深く考えられる性格ではない。
それ以前にアルファに成ったばかりで本能が暴走している。
女王に頼っている面が全くないとは言わないが、一番は本能だろう。
アルファの誇りよりも前に死にたくないと言う本能が働いているのだ。
それもアルファらしいと言えるが、貴族としては失格だ。
「……ちがう、本当に死ぬ気なのだ、死にたいのだ……」
俺様としては死んでくれた方が後腐れがないのだが、リアムの真意が気になる。
恐らくだが、女王から何か命じられているのだろう。
その何かが分からないうちは殺さない方が良いだろう。
「ジェネシス、もうそれくらいにしておけ。
お前はオメガだが、その前に俺様の孫なのだ。
決闘の勝者は敗者を自由にできるが、誓約は守らなければならない。
お前はミアを性奴隷にすると云う誓約をしたのだ。
殺すのではなく性奴隷にして生かし続けなければならない」
「……分かりました、お爺様の言葉は絶対です。
ですが本当に性奴隷にしなければいけないですか?
僕の心と身体はお爺様に捧げています。
こんな心身ともに汚いアルファを抱きたくありません!」
ミアは王国中の貴族が見ている前でオメガに負けた。
史上初めてアルファがオメガに負けたのだ。
オメガが魔道具で魔術を使ったとはいえ、言い訳出来ない大恥だ。
「殺せ、あのような大恥をかいて生き続ける訳にはいかない」
ジェネシスの使った雷魔術の激しさは想像を絶するモノだっただろう。
大陸連合魔道学院の総長を脅かして手に入れた禁術だから当然だ。
鍔十枚二十の魔法陣と貴重な大粒魔宝石を使い捨てにする大魔術だ。
「そうはいかないよ、ミア。
お前は決闘前に僕の性奴隷に成ると誓約している。
神聖なアルファの決闘で誓約した事を破る事は許されない」
普通はその通りなのだが、今回の負けは特別だし誓約内容も酷い。
ミアが誓約を破って死ぬ可能性はかなり高い。
俺様としてもミアが自分で死んでくれた方がありがたい。
「……本来なら死んでいる所を、ロスリン伯爵が勝手に回復させたのだ。
アルファに恥をかかせるような回復をしたロスリン伯爵が悪いのだ!」
俺様もその点だけが気になっていた。
リアムはアルファの誇りに結構こだわっている男だ。
普段のリアムならミアに恥をかかせないように死なせてやっていたはずだ。
「この期に及んでまだ他人の所為にして責任逃れするのか?!
自分が口にした事、自分がやった事は、自分で責任を取るのが貴族の誇りだ。
それを誰の所為だから責任を取る必要がないと口にする。
それでも王女と言えるのか?!
お前が決闘の約束を守らずに死ねば、その恥と責任は女王に行く。
いい加減女王の力を借りるような恥知らずなマネは止めろ!」
ジェネシスの言う通りだ。
ミアが好き勝手やっているのに今も生きていられるのは女王がいるからだ。
他人の力を借りて好き勝手やるのは、殆どのアルファから蔑まれる行為だ。
「くっ、俺は死ぬ事もできないのか?!」
「何度もお爺様に負けているにもかかわらず、自分の実力も顧みずに戦いを挑む。
僕の実力を事前に確かめようともしなかった。
馬鹿でなければ最初から心の奥底で女王の力を借りる気だったのだ!」
そうだな、ジェネシスの言う通りだな。
さっきから自分とミアの違いを感じていた。
俺様なら言葉を発す前に自害して、止める暇は与えなかった。
「嘘だ、俺は死ぬ気だった、今の死ぬ気だ!」
「だったらさっさと死ねばいい。
僕は止めないし、お爺様も止められないだろう。
だがさっき言ったように女王が大恥をかいて王家が滅ぶ。
女王がそうさせないように止めに入ると分かっているから死なずにいる。
自殺したとしても、直ぐに回復してもらえると分かっていてやっているのだ!」
そこはジェネシスが言っている事と少し違う気がする。
ミアはそれほど深く考えられる性格ではない。
それ以前にアルファに成ったばかりで本能が暴走している。
女王に頼っている面が全くないとは言わないが、一番は本能だろう。
アルファの誇りよりも前に死にたくないと言う本能が働いているのだ。
それもアルファらしいと言えるが、貴族としては失格だ。
「……ちがう、本当に死ぬ気なのだ、死にたいのだ……」
俺様としては死んでくれた方が後腐れがないのだが、リアムの真意が気になる。
恐らくだが、女王から何か命じられているのだろう。
その何かが分からないうちは殺さない方が良いだろう。
「ジェネシス、もうそれくらいにしておけ。
お前はオメガだが、その前に俺様の孫なのだ。
決闘の勝者は敗者を自由にできるが、誓約は守らなければならない。
お前はミアを性奴隷にすると云う誓約をしたのだ。
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