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第12話8日目の出来事
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「おい、聞いたか?」
「なんだ、どうした?」
「ミドレス子爵家の令嬢の顔が腐ってきたそうだぞ」
「またかよ。
ミドレス子爵もモドイド公爵の派閥だったよな」
「最近は距離を置いていたそうだぞ」
「関係ないんじゃないか。
シャロン嬢を断罪した時にモドイド公爵派だった者は、許されないんじゃないか」
「じゃあ、やっぱりシャロン嬢の呪いか?」
「噂だけどよ。
間違いないんじゃないか」
王城内はモドイド公爵派とシャロン嬢の噂でもちきりだった。
全ては国王が斥候団に流させた噂だ。
モドイド公爵派、王太子に近い者を切り崩そうとしていた。
そしてそれは、イザベルの愚行もあって、完璧に成功していた。
モドイド公爵と王太子に近かった貴族士族が、露骨に距離を取り始めていた。
だが実際には、どの派閥に所属していても関係なかった。
魔の襲撃に人間の事情や関係など無意味だった。
無差別に人間を襲っていたが、国王が情報操作をしていた。
いや、国王にそんな力はなく、斥候団が巧みに情報を操作していた。
モドイド公爵と王太子に近くなかった貴族士族は、実はモドイド公爵と王太子に内通して、所属派閥を裏切っていたと噂を流したのだ。
裏切者の汚名を着せられた貴族士族は、元々の所属派閥からも追放され、孤立して行き場をなくしていた。
そんな貴族士族に、国王が優しく言葉をかけて、自分の味方に引き込んでいった。
味方に入った者には、気休めではあるが、医師や治癒術師に診察治療させた。
治る事はないものの、安心感と沈痛効果があり、国王の派閥は一気に増えていったが、国王や斥候団ではどうにもならない状態になった。
「ギャアァアア!
たすけてぇぇぇぇ!」
初めて姿のある魔が現れた。
そしてその魔は、ある意味最強最悪の魔であった。
液体というか流動体というのか、ほんのわずかな隙間を通り抜けることができるので、気体の魔に続いてこの世界に現れた。
気体の魔と同じように、人間を溶かして食べるのだが、人間を流動体の中に取り込み、消化吸収する姿が見えるのだ。
人間が消化吸収させるのが見えるだけに、多くの人々の恐怖を増幅させた。
勇気のある騎士や徒士が斃そうとしたのだが、鉄の剣や槍では全く斃せなかった。
斃せないばかりか、戦いを挑んだ騎士や徒士を包み込んで食べはじめた。
王城内は阿鼻叫喚の生き地獄となった。
多くの貴族士族が恐慌状態となり、もう誰も流動体の魔、アメーバーに戦いを挑もうとはしなくなった。
領地のある者は、王に帰領の挨拶もせずに王都を逃げ出した。
逃げるところのある民は王都を捨てて逃げ出した。
「なんだ、どうした?」
「ミドレス子爵家の令嬢の顔が腐ってきたそうだぞ」
「またかよ。
ミドレス子爵もモドイド公爵の派閥だったよな」
「最近は距離を置いていたそうだぞ」
「関係ないんじゃないか。
シャロン嬢を断罪した時にモドイド公爵派だった者は、許されないんじゃないか」
「じゃあ、やっぱりシャロン嬢の呪いか?」
「噂だけどよ。
間違いないんじゃないか」
王城内はモドイド公爵派とシャロン嬢の噂でもちきりだった。
全ては国王が斥候団に流させた噂だ。
モドイド公爵派、王太子に近い者を切り崩そうとしていた。
そしてそれは、イザベルの愚行もあって、完璧に成功していた。
モドイド公爵と王太子に近かった貴族士族が、露骨に距離を取り始めていた。
だが実際には、どの派閥に所属していても関係なかった。
魔の襲撃に人間の事情や関係など無意味だった。
無差別に人間を襲っていたが、国王が情報操作をしていた。
いや、国王にそんな力はなく、斥候団が巧みに情報を操作していた。
モドイド公爵と王太子に近くなかった貴族士族は、実はモドイド公爵と王太子に内通して、所属派閥を裏切っていたと噂を流したのだ。
裏切者の汚名を着せられた貴族士族は、元々の所属派閥からも追放され、孤立して行き場をなくしていた。
そんな貴族士族に、国王が優しく言葉をかけて、自分の味方に引き込んでいった。
味方に入った者には、気休めではあるが、医師や治癒術師に診察治療させた。
治る事はないものの、安心感と沈痛効果があり、国王の派閥は一気に増えていったが、国王や斥候団ではどうにもならない状態になった。
「ギャアァアア!
たすけてぇぇぇぇ!」
初めて姿のある魔が現れた。
そしてその魔は、ある意味最強最悪の魔であった。
液体というか流動体というのか、ほんのわずかな隙間を通り抜けることができるので、気体の魔に続いてこの世界に現れた。
気体の魔と同じように、人間を溶かして食べるのだが、人間を流動体の中に取り込み、消化吸収する姿が見えるのだ。
人間が消化吸収させるのが見えるだけに、多くの人々の恐怖を増幅させた。
勇気のある騎士や徒士が斃そうとしたのだが、鉄の剣や槍では全く斃せなかった。
斃せないばかりか、戦いを挑んだ騎士や徒士を包み込んで食べはじめた。
王城内は阿鼻叫喚の生き地獄となった。
多くの貴族士族が恐慌状態となり、もう誰も流動体の魔、アメーバーに戦いを挑もうとはしなくなった。
領地のある者は、王に帰領の挨拶もせずに王都を逃げ出した。
逃げるところのある民は王都を捨てて逃げ出した。
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