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第四章
第31話:孤児院の日々七・ミュン視点
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移動先はブルーノさんを信じて何も聞かなかったのですが、なんとその場所はブルーノさんと出会ったクレイヴン城伯の領地でした
最悪の犯罪者組織と化していた冒険者ギルドに、私が務めていた領地です。
でも今回は冒険者ギルドのある領都ではなく、近くに寒村がある程度の僻地です。
買い物にはとても不便な場所ですか、生活するのには問題ありません。
だって、前に住んでいた孤児棟と全く同じ屋敷が、八つも連結しているのです。
その四角い屋敷の内側には、井戸もあれば果樹もあるのです。
「ブルーノさん、この屋敷はどうされたのですか」
「ここの領主に築城許可をもらって、俺が建てたのだよ。
まあ、城ではなくて屋敷でしかないけどね。
これで問題があるようなら、別の場所にもっと防御力の高い城を築くよ」
ブルーノさんの力の凄さは知っていましたが、今更ながら驚かされます。
騎士夫人が難癖をつけて来てからは、移動の時間も加えても二カ月しか経っていないのに、独力で城と見間違えるほど立派な屋敷を建ててしまっているのです。
ブルーノさんの慎重な性格なら、旅の間に完成させたのではなく、完全に完成させてから私達を呼び寄せた事でしょう。
だとすると築城期間は一カ月少しということになります。
「うっわぁあああああ、すっげぇええええ、おしろだ、おしろがあるぞ」
「これが今日から皆のお家になるのよ。
立派だけど、その分危ない所もあるからね。
ブルーノパパと私が入っちゃ駄目と言ったところには、絶対にいかない事。
分かりましたね」
「「「「「はい」」」」」
絶対に守らないとは思うのですが、厳しく言っておけば、やんちゃな子以外は我慢してくれると思うので、繰り返し注意しなければいけません。
普通のお城よりもはるかに深くて幅の広い濠は、落ちたらまず助かりません。
普通のお城よりもはるかに高くて幅の広い土塁も、落ちたら助からないでしょう。
この子達を護るために作られたのであろう、高くて厚い土塀も、子供達の冒険心を阻む事はできないと思うのです。
「ブルーノさん、土塁や濠が子供達には危険だと思うのです。
子共達の冒険心を抑える方法はないでしょうか」
私は思い切ってブルーノさんに言ってみました。
ブルーノさんのやる事に不平不満があるわけではないのですが、普段から元気でやんちゃな子供達がケガをしてしまわないか、それだけがとても心配なのです。
いえ、少々のケガなら、ブルーノさんから預かっている回復薬があるからいいのですが、死んでしまったらどうしようもないのです。
「そうだね、その心配はあるね、ちょっと手を打っておこうか。
何をやっているのかは言えないけど、安心していいよ」
最悪の犯罪者組織と化していた冒険者ギルドに、私が務めていた領地です。
でも今回は冒険者ギルドのある領都ではなく、近くに寒村がある程度の僻地です。
買い物にはとても不便な場所ですか、生活するのには問題ありません。
だって、前に住んでいた孤児棟と全く同じ屋敷が、八つも連結しているのです。
その四角い屋敷の内側には、井戸もあれば果樹もあるのです。
「ブルーノさん、この屋敷はどうされたのですか」
「ここの領主に築城許可をもらって、俺が建てたのだよ。
まあ、城ではなくて屋敷でしかないけどね。
これで問題があるようなら、別の場所にもっと防御力の高い城を築くよ」
ブルーノさんの力の凄さは知っていましたが、今更ながら驚かされます。
騎士夫人が難癖をつけて来てからは、移動の時間も加えても二カ月しか経っていないのに、独力で城と見間違えるほど立派な屋敷を建ててしまっているのです。
ブルーノさんの慎重な性格なら、旅の間に完成させたのではなく、完全に完成させてから私達を呼び寄せた事でしょう。
だとすると築城期間は一カ月少しということになります。
「うっわぁあああああ、すっげぇええええ、おしろだ、おしろがあるぞ」
「これが今日から皆のお家になるのよ。
立派だけど、その分危ない所もあるからね。
ブルーノパパと私が入っちゃ駄目と言ったところには、絶対にいかない事。
分かりましたね」
「「「「「はい」」」」」
絶対に守らないとは思うのですが、厳しく言っておけば、やんちゃな子以外は我慢してくれると思うので、繰り返し注意しなければいけません。
普通のお城よりもはるかに深くて幅の広い濠は、落ちたらまず助かりません。
普通のお城よりもはるかに高くて幅の広い土塁も、落ちたら助からないでしょう。
この子達を護るために作られたのであろう、高くて厚い土塀も、子供達の冒険心を阻む事はできないと思うのです。
「ブルーノさん、土塁や濠が子供達には危険だと思うのです。
子共達の冒険心を抑える方法はないでしょうか」
私は思い切ってブルーノさんに言ってみました。
ブルーノさんのやる事に不平不満があるわけではないのですが、普段から元気でやんちゃな子供達がケガをしてしまわないか、それだけがとても心配なのです。
いえ、少々のケガなら、ブルーノさんから預かっている回復薬があるからいいのですが、死んでしまったらどうしようもないのです。
「そうだね、その心配はあるね、ちょっと手を打っておこうか。
何をやっているのかは言えないけど、安心していいよ」
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