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第1章
第4話:入国
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不眠不休でジュンカル大魔境を突破した!
タリファ王国で最高だと思っている愛竜達も、さすがに疲れ切っている。
だが、それでも、目の前にある村で休むのは危険だ。
ジュンカル大魔境にいた時と同じくらい警戒して村に近づく。
大魔境の恵みで成り立っている村だ、暴れ者ばかりの可能性がある
最悪の場合は、旅人や他所の狩人を大魔境内で殺す盗賊村かもしれない。
「「「「「クルルルルル!」」」」」
愛竜達が自分達と同じ竜がいると言っている。
気配だけだが、自分達よりも弱いと言っている。
良い繁殖相手がいないか気になるが、まずは慎重に行動すべきだ。
「急がなくていい、人里に入るのは安全を確認してからだ」
愛竜達の本能と五感を信じて安全な場所に移動する。
大魔境からはぐれ出てしまう害竜や魔獣から十分距離がある場所。
害意のある人間が近寄って来らない場所を探してもらった。
「何も言わなくても水場に案内してくれる賢い寅さんが大好きだよ」
愛竜には前世で飼っていた歴代の猫達の名前をつけている。
寅さん、サクラ、キキョウ、カエデ、アンズ、モエギの六頭だ。
俺が寅さんの背から飛び降りて許可を出すと、一斉に水を飲む。
「「「「「クルルルルル!」」」」」
大魔境を不眠不休で駆け抜けた渇きを癒すのに、大量の水を飲んでいる。
俺も一緒に飲んだが、身体の大きさが違うから先に飲み終えた。
愛竜達が水を飲んでいる間に、食材になる魔獣や魔鳥を探す。
「「「「「「グワァ、グワァ、グワァ、グワァ、グワァ」」」」」
大魔境から東に飛ぶ魔鳥の群れがいる。
かなり高くを飛んでいて、ギリギリブーメランの射程外だ。
だが、戻って来るブーメランには高すぎる位置だが、カイリーなら射程内だ!
「ふん!」
周囲への警戒は緩めず、何かあれば直ぐに逃げられる余力を残して放つ。
魔鳥の群れが飛ぶ高空まで届くくらいの力で放つ。
愛竜達の背負っている荷籠に入れておいた、カイリーを二十一本放つ。
「「「「「「グワァ!」」」」」
二十一本全て魔鳥を落とせれば最高だが、そんな事は不可能だ。
半数以上十四羽も落とす事ができたのは、魔鳥が油断していたからだ。
「「「「「クルルルルル!」」」」」
愛竜達が僕の落とした魔鳥を回収するために駆けて行った。
落とした魔鳥だけでなく、広範囲に落ちたカイリーも集めてくれる。
愛竜達がいてくれなかったら、新しいカイリーを買わなければいけない。
愛竜達が集めて来てくれた魔鳥の腹を素早く裂く。
切れ味抜群の解体用ナイフを肛門から入れて一気に腹を裂く。
糞尿の入った腸を傷つけないように肉と皮だけを裂く。
だが糞尿を気にしているのは俺だけだ。
俺が取り出す魔鳥の内臓を待つ愛竜達は全く気にしない。
魔鳥とカイリーを回収してきた愛竜に内臓を与える。
俺が食べる魔鳥は、美味しく食べたいのなら、毛をむしらないといけない。
だが、もの凄く手間で時間がかかる。
この世界には勝手に羽をむしってくれる機械などないから、全部人力だ。
食べ物を無駄にすると、もの凄く悪い事をしてしまった気になる。
だが、それで殺されたら間抜けになってしまう。
敵が多い場所で料理や食事に時間かけるのは馬鹿のやる事だ。
愛竜達の荷籠に入れてある火打石セットを使う。
事前に周囲の落ち葉や小枝、枯れ枝を集めてある。
火口に使えるような、植物繊維が細かくて消えにくい草を手早く裂く。
カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン
手早く火打石で種火を作り徐々に火勢を強くしていく。
料理ができるくらい大きな火にするまであっという間だ。
ここ最近雨が降っていなかったのだろう、助かる。
魔鳥の羽が燃えて無くなるくらいの強い火にする。
皮までは真っ黒に焦げてもいが、肉は美味しく食べられるくらいの火にする。
毎日ではないが、魔境に入るようになって五年以上経つ。
魔鳥を手早く焼いて、邪魔な羽を皮ごとはぐと、美味しい肉が食べられる。
何度も失敗して、不味い焼鳥を飲み込んで、舌と心で火加減と焼く時間を覚えた。
「「「「「クルルルルル!」」」」」
最初の一羽を焼いている間にも、狩った魔鳥を次々と回収して来てくれる。
魔鳥は魔獣に比べて肉が腐るのが早い。
熟成させると美味しい魔鳥もいるが、今回の魔鳥は熟成には不向きだ。
明日の晩まで、疲れた体を回復させるために腹一杯食べるとしても八羽だ。
だがそれでは愛竜達が空腹で朝を迎える事になる。
俺の分は二羽もいれば十分だ。
三番目に魔鳥を回収してきた竜からは、内臓を抜かずに丸々一羽与える。
力強い愛竜達は丸々と太った魔鳥を羽ごと喰らう。
さすがに七面鳥よりも大きな魔鳥を丸吞みにはできない。
手羽や腿をひと口で咬み千切って飲み込んでいく。
主人とはいえ、家畜の飼い主は、自分の食事よりも家畜の食事を優先する。
愛竜達に『お前らが飯を食って良いのは俺が食べ終えてからだ』とは言えない。
火を通さないと肉を食べられない俺は、先に愛竜達に食事を与える。
寄生虫や食中毒が怖いので、大魔境で狩った獲物を生で食べたりしない。
愛竜達が魔鳥を全羽運びカイリーを全部回収した頃に俺の分が焼けた。
焼け焦げた皮をはいで、焼け残っている羽こど捨てる。
「美味い!」
最高の焼き加減の魔鳥に塩と香辛料を振って貪り喰らう。
丸々と太った日本の鶏で二キロから三キロが多かった。
それでも普通の人間では一羽を丸ごと食べられない。
だけど、今の俺は違う、食べられてしまうのだ。
九キロもある、七面鳥と同じくらいの魔鳥を一度に食べられてしまう。
「クッホ、クッホ、クッホ」
「ギャアアアアア!」
警戒して入らなかった村の方から、クマ系魔獣の威嚇が聞こえて来た。
誰かがクマ系魔獣の剛腕で叩き殺された、断末魔が聞こえた。
「逃げるな、迎え討て、女子供を逃がすまで踏ん張れ!」
「助けて!」
「ハリー、ハリーはどこ、私のハリー!」
タリファ王国で最高だと思っている愛竜達も、さすがに疲れ切っている。
だが、それでも、目の前にある村で休むのは危険だ。
ジュンカル大魔境にいた時と同じくらい警戒して村に近づく。
大魔境の恵みで成り立っている村だ、暴れ者ばかりの可能性がある
最悪の場合は、旅人や他所の狩人を大魔境内で殺す盗賊村かもしれない。
「「「「「クルルルルル!」」」」」
愛竜達が自分達と同じ竜がいると言っている。
気配だけだが、自分達よりも弱いと言っている。
良い繁殖相手がいないか気になるが、まずは慎重に行動すべきだ。
「急がなくていい、人里に入るのは安全を確認してからだ」
愛竜達の本能と五感を信じて安全な場所に移動する。
大魔境からはぐれ出てしまう害竜や魔獣から十分距離がある場所。
害意のある人間が近寄って来らない場所を探してもらった。
「何も言わなくても水場に案内してくれる賢い寅さんが大好きだよ」
愛竜には前世で飼っていた歴代の猫達の名前をつけている。
寅さん、サクラ、キキョウ、カエデ、アンズ、モエギの六頭だ。
俺が寅さんの背から飛び降りて許可を出すと、一斉に水を飲む。
「「「「「クルルルルル!」」」」」
大魔境を不眠不休で駆け抜けた渇きを癒すのに、大量の水を飲んでいる。
俺も一緒に飲んだが、身体の大きさが違うから先に飲み終えた。
愛竜達が水を飲んでいる間に、食材になる魔獣や魔鳥を探す。
「「「「「「グワァ、グワァ、グワァ、グワァ、グワァ」」」」」
大魔境から東に飛ぶ魔鳥の群れがいる。
かなり高くを飛んでいて、ギリギリブーメランの射程外だ。
だが、戻って来るブーメランには高すぎる位置だが、カイリーなら射程内だ!
「ふん!」
周囲への警戒は緩めず、何かあれば直ぐに逃げられる余力を残して放つ。
魔鳥の群れが飛ぶ高空まで届くくらいの力で放つ。
愛竜達の背負っている荷籠に入れておいた、カイリーを二十一本放つ。
「「「「「「グワァ!」」」」」
二十一本全て魔鳥を落とせれば最高だが、そんな事は不可能だ。
半数以上十四羽も落とす事ができたのは、魔鳥が油断していたからだ。
「「「「「クルルルルル!」」」」」
愛竜達が僕の落とした魔鳥を回収するために駆けて行った。
落とした魔鳥だけでなく、広範囲に落ちたカイリーも集めてくれる。
愛竜達がいてくれなかったら、新しいカイリーを買わなければいけない。
愛竜達が集めて来てくれた魔鳥の腹を素早く裂く。
切れ味抜群の解体用ナイフを肛門から入れて一気に腹を裂く。
糞尿の入った腸を傷つけないように肉と皮だけを裂く。
だが糞尿を気にしているのは俺だけだ。
俺が取り出す魔鳥の内臓を待つ愛竜達は全く気にしない。
魔鳥とカイリーを回収してきた愛竜に内臓を与える。
俺が食べる魔鳥は、美味しく食べたいのなら、毛をむしらないといけない。
だが、もの凄く手間で時間がかかる。
この世界には勝手に羽をむしってくれる機械などないから、全部人力だ。
食べ物を無駄にすると、もの凄く悪い事をしてしまった気になる。
だが、それで殺されたら間抜けになってしまう。
敵が多い場所で料理や食事に時間かけるのは馬鹿のやる事だ。
愛竜達の荷籠に入れてある火打石セットを使う。
事前に周囲の落ち葉や小枝、枯れ枝を集めてある。
火口に使えるような、植物繊維が細かくて消えにくい草を手早く裂く。
カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン
手早く火打石で種火を作り徐々に火勢を強くしていく。
料理ができるくらい大きな火にするまであっという間だ。
ここ最近雨が降っていなかったのだろう、助かる。
魔鳥の羽が燃えて無くなるくらいの強い火にする。
皮までは真っ黒に焦げてもいが、肉は美味しく食べられるくらいの火にする。
毎日ではないが、魔境に入るようになって五年以上経つ。
魔鳥を手早く焼いて、邪魔な羽を皮ごとはぐと、美味しい肉が食べられる。
何度も失敗して、不味い焼鳥を飲み込んで、舌と心で火加減と焼く時間を覚えた。
「「「「「クルルルルル!」」」」」
最初の一羽を焼いている間にも、狩った魔鳥を次々と回収して来てくれる。
魔鳥は魔獣に比べて肉が腐るのが早い。
熟成させると美味しい魔鳥もいるが、今回の魔鳥は熟成には不向きだ。
明日の晩まで、疲れた体を回復させるために腹一杯食べるとしても八羽だ。
だがそれでは愛竜達が空腹で朝を迎える事になる。
俺の分は二羽もいれば十分だ。
三番目に魔鳥を回収してきた竜からは、内臓を抜かずに丸々一羽与える。
力強い愛竜達は丸々と太った魔鳥を羽ごと喰らう。
さすがに七面鳥よりも大きな魔鳥を丸吞みにはできない。
手羽や腿をひと口で咬み千切って飲み込んでいく。
主人とはいえ、家畜の飼い主は、自分の食事よりも家畜の食事を優先する。
愛竜達に『お前らが飯を食って良いのは俺が食べ終えてからだ』とは言えない。
火を通さないと肉を食べられない俺は、先に愛竜達に食事を与える。
寄生虫や食中毒が怖いので、大魔境で狩った獲物を生で食べたりしない。
愛竜達が魔鳥を全羽運びカイリーを全部回収した頃に俺の分が焼けた。
焼け焦げた皮をはいで、焼け残っている羽こど捨てる。
「美味い!」
最高の焼き加減の魔鳥に塩と香辛料を振って貪り喰らう。
丸々と太った日本の鶏で二キロから三キロが多かった。
それでも普通の人間では一羽を丸ごと食べられない。
だけど、今の俺は違う、食べられてしまうのだ。
九キロもある、七面鳥と同じくらいの魔鳥を一度に食べられてしまう。
「クッホ、クッホ、クッホ」
「ギャアアアアア!」
警戒して入らなかった村の方から、クマ系魔獣の威嚇が聞こえて来た。
誰かがクマ系魔獣の剛腕で叩き殺された、断末魔が聞こえた。
「逃げるな、迎え討て、女子供を逃がすまで踏ん張れ!」
「助けて!」
「ハリー、ハリーはどこ、私のハリー!」
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