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一年生の二学期
第九話 奈緒キレる
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同意を迫る三人に、奈緒が言った。
「今日の み ん な は 格好良かった。あれで、びゅっととんで、こうでこうで――言葉が出ない。でもいい。わたしは また リ ハ ビ リ がんばると思うので、落ち着いて、ほんとによかったねって思いましょう? そう したら楽しいから。わたしも楽しいから。だ か ら、わたしは左が見えるから、こっちに ボールを ください。かな? これでいいのかな?」
「いいわけないじゃん」暖乃が言葉を両断した。
それでもめげずに、奈緒が続ける。
「こんど わたしにあげます。なにを? ボールを」
すぐに暖乃が言葉を遮った。
「イライラする。普通な時は普通なのに。完全演技だよね。相当猫かぶってるよ。よくよく考えたら、学力あるから高校来られたわけじゃん、入学試験合格してさ」
「それは、わたしは やりました」
「高一レベルで合格したから、こここれたんでしょ」
「違い ました」
「受けなきゃ入ってこれないじゃん。新入でも転校でも」魚子が割り入る。
「わたしは、脳 梗 塞と くも膜下出血で、十 五歳の時に 倒れ ました」
「聞いたよ、それ」
魚子がそう言ったが、奈緒は口を閉ざさず一生懸命に話す。
「でもその前に、受験、しました。それでは合格していましたから、よい でしたから、わた し は リハビリを がんばって しました。 それから入りました」
「でも――」魚子が遮る。「入ったはいいものの、実際はついてこれていないわけでしょ。障がいがあるのにバレーなんて無理だよ。どっかでボッチャでもしてたらどう?」
「ぼっちゃって、なに?」
「お子様ボーリングみたいなの」
「なにそれ、勉強にならないでしょ」
「なるの。ほかの授業だって、三十人いるクラスで授業受けても右から左じゃん」
「右 から 左 が 分からない。右はこっち。左はどっち」
「今日の み ん な は 格好良かった。あれで、びゅっととんで、こうでこうで――言葉が出ない。でもいい。わたしは また リ ハ ビ リ がんばると思うので、落ち着いて、ほんとによかったねって思いましょう? そう したら楽しいから。わたしも楽しいから。だ か ら、わたしは左が見えるから、こっちに ボールを ください。かな? これでいいのかな?」
「いいわけないじゃん」暖乃が言葉を両断した。
それでもめげずに、奈緒が続ける。
「こんど わたしにあげます。なにを? ボールを」
すぐに暖乃が言葉を遮った。
「イライラする。普通な時は普通なのに。完全演技だよね。相当猫かぶってるよ。よくよく考えたら、学力あるから高校来られたわけじゃん、入学試験合格してさ」
「それは、わたしは やりました」
「高一レベルで合格したから、こここれたんでしょ」
「違い ました」
「受けなきゃ入ってこれないじゃん。新入でも転校でも」魚子が割り入る。
「わたしは、脳 梗 塞と くも膜下出血で、十 五歳の時に 倒れ ました」
「聞いたよ、それ」
魚子がそう言ったが、奈緒は口を閉ざさず一生懸命に話す。
「でもその前に、受験、しました。それでは合格していましたから、よい でしたから、わた し は リハビリを がんばって しました。 それから入りました」
「でも――」魚子が遮る。「入ったはいいものの、実際はついてこれていないわけでしょ。障がいがあるのにバレーなんて無理だよ。どっかでボッチャでもしてたらどう?」
「ぼっちゃって、なに?」
「お子様ボーリングみたいなの」
「なにそれ、勉強にならないでしょ」
「なるの。ほかの授業だって、三十人いるクラスで授業受けても右から左じゃん」
「右 から 左 が 分からない。右はこっち。左はどっち」
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