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一年生の二学期
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「よだれ垂らしながらなに言ってんの、意味分かんない。あんたなんかバウンズだけでじゅうぶん。ていうかそれすらちゃんとできてないじゃん。夢見ないでよ」
「なにも教えてくれなかったくせに、よく言う」
「はぁ? バウンズ出来てから言えよ」
「わたしはもう、さんざんばんうずしたからもういい。“ぶれいくる”だんすがしたい」
「出来ないでしょ、その体で。そもそもあたし教える気ないからね、一人でやって」
「一人でってどうしていいか分からないよ」
「だろうね、右半身動かないんだから、見るほうで満足してよ。あたしらのそばに成瀬の居場所はないの」
「じゃあ、わたしみたいな障がい者はどうすればいいって言うの? スポーツ 弱者 ですから わたし。だって わたしは、うちの“パポコン”で動画見たりした けど、なに言ってるか分からないし、見ても分からなかったから、何度も見てやろうと する けど、あらあらあらって忘れてまた見るけど 分からないけど、でも 一生懸命こうこうってして、杏奈ちゃんに褒められたから、もう卒業でいいやって思った。だからいいの、卒業で。だからくるくるくるーって 教えて く だ さ い。おねがい します」奈緒は、仰々しくぺこりと頭を下げた。
「弱いやつは死あるのみだよ、やめちゃいな。あんたには才能ないし、初めから出来るようになるなんて思っていなかったからね。そもそも、どこをどう見たら出来るようになるって思えるのよ」
切々と説明したにもかかわらず魚子に吐き捨てられた奈緒は、絶句して顔をあげた。見る見る間に表情が曇っていく。みんなに見つめられる中、しばらくしてようやく口を開いて、声を発した。
「うそぉ、違うよね、わたし、上手になってきたでしょう?」
「全然。ただ浅い屈伸してただけ」
「なにも教えてくれなかったくせに、よく言う」
「はぁ? バウンズ出来てから言えよ」
「わたしはもう、さんざんばんうずしたからもういい。“ぶれいくる”だんすがしたい」
「出来ないでしょ、その体で。そもそもあたし教える気ないからね、一人でやって」
「一人でってどうしていいか分からないよ」
「だろうね、右半身動かないんだから、見るほうで満足してよ。あたしらのそばに成瀬の居場所はないの」
「じゃあ、わたしみたいな障がい者はどうすればいいって言うの? スポーツ 弱者 ですから わたし。だって わたしは、うちの“パポコン”で動画見たりした けど、なに言ってるか分からないし、見ても分からなかったから、何度も見てやろうと する けど、あらあらあらって忘れてまた見るけど 分からないけど、でも 一生懸命こうこうってして、杏奈ちゃんに褒められたから、もう卒業でいいやって思った。だからいいの、卒業で。だからくるくるくるーって 教えて く だ さ い。おねがい します」奈緒は、仰々しくぺこりと頭を下げた。
「弱いやつは死あるのみだよ、やめちゃいな。あんたには才能ないし、初めから出来るようになるなんて思っていなかったからね。そもそも、どこをどう見たら出来るようになるって思えるのよ」
切々と説明したにもかかわらず魚子に吐き捨てられた奈緒は、絶句して顔をあげた。見る見る間に表情が曇っていく。みんなに見つめられる中、しばらくしてようやく口を開いて、声を発した。
「うそぉ、違うよね、わたし、上手になってきたでしょう?」
「全然。ただ浅い屈伸してただけ」
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