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一年生の二学期
🐿️
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それを南が真っ向から否定した。
「でたらめ言わないでよ。才能ないとか、教える気すらないとかさんざん言っていたでしょ。しかも、ウィップスのそばに奈緒の居場所がないだなんて言うし。どれだけ酷いことこの子に言ったか分かってないの?」
「べつに酷かないでしょ。単純に才能や実力に応じて居場所が異なるだけ。成瀬だからとか身障だからとかっていうんじゃないよ。どこの学校の部活でもその選別は行われているでしょ」
「ウィップスのそばに奈緒の居場所があるかないかは知らないよ。でもウィップスの居場所はここなんだよ。ここにウィップスと成瀬の居場所があるんだよ。あんたたち学校の裏とか日影の寒いところでいつも練習してるじゃん。それが今はこんなぬくぬくした場所貸してもらえてるんだよ。三人の実力が奈緒を救えるって先生が思ったからでしょ。わたしもだけど、三人ともクラスのつまはじきだったじゃん。それが今はなに? クラスの人気者じゃん。すごい変貌ぶり。でもそれはここにいる杏奈や先生が助けてくれたおかげなんじゃないの? 奈緒を助けることであんたたちだって救われてんだよ。ダンスは弱肉強食だ的なこと言っていたけど、べつに部活に所属しているわけでもないし、大きな大会に出ているわけでもないんでしょ。今月沖縄で大きな大会があるみたいだけど、そこを目指すようなチームに属してるの? 来年早々ブレイクダンスの日本選手権だってあるけど、あれに出られるほどの実力なの? 口幅ったいこと豪語してるけど、まだ身内で見せ合う程度の力量なんでしょ。書道教室で保護されているような分際で、奈緒をわるく言わないでよ」
「ちょっと待って」杏奈が南を止める。
みんなの注目を集めてから続けた。
「そんな言い方ないんじゃない。確かにナナたちの言い方はきつかったかもしれないけれど、それは成瀬さんを思ってのことでしょ。五体満足の人だって失敗して骨折したりすることがあるんだから、右手が動かないのにやらせられないじゃない。三人は、あくまで成瀬さんの身を心配して教えないのよ」
「なにも難しいことさせろって言うんじゃないよ」
言い返された言葉をいなして、杏奈は奈緒の説得にかかる。
「簡単な六歩だって、片手でやれば頭から落ちるかもしれないでしょ。ね、成瀬さんだって分かっているでしょ。バウンズばかりをやるように言っていたのだって、別にあなたのことが嫌いだからとか、教える気がなかったからだとかじゃないのよ」
「でたらめ言わないでよ。才能ないとか、教える気すらないとかさんざん言っていたでしょ。しかも、ウィップスのそばに奈緒の居場所がないだなんて言うし。どれだけ酷いことこの子に言ったか分かってないの?」
「べつに酷かないでしょ。単純に才能や実力に応じて居場所が異なるだけ。成瀬だからとか身障だからとかっていうんじゃないよ。どこの学校の部活でもその選別は行われているでしょ」
「ウィップスのそばに奈緒の居場所があるかないかは知らないよ。でもウィップスの居場所はここなんだよ。ここにウィップスと成瀬の居場所があるんだよ。あんたたち学校の裏とか日影の寒いところでいつも練習してるじゃん。それが今はこんなぬくぬくした場所貸してもらえてるんだよ。三人の実力が奈緒を救えるって先生が思ったからでしょ。わたしもだけど、三人ともクラスのつまはじきだったじゃん。それが今はなに? クラスの人気者じゃん。すごい変貌ぶり。でもそれはここにいる杏奈や先生が助けてくれたおかげなんじゃないの? 奈緒を助けることであんたたちだって救われてんだよ。ダンスは弱肉強食だ的なこと言っていたけど、べつに部活に所属しているわけでもないし、大きな大会に出ているわけでもないんでしょ。今月沖縄で大きな大会があるみたいだけど、そこを目指すようなチームに属してるの? 来年早々ブレイクダンスの日本選手権だってあるけど、あれに出られるほどの実力なの? 口幅ったいこと豪語してるけど、まだ身内で見せ合う程度の力量なんでしょ。書道教室で保護されているような分際で、奈緒をわるく言わないでよ」
「ちょっと待って」杏奈が南を止める。
みんなの注目を集めてから続けた。
「そんな言い方ないんじゃない。確かにナナたちの言い方はきつかったかもしれないけれど、それは成瀬さんを思ってのことでしょ。五体満足の人だって失敗して骨折したりすることがあるんだから、右手が動かないのにやらせられないじゃない。三人は、あくまで成瀬さんの身を心配して教えないのよ」
「なにも難しいことさせろって言うんじゃないよ」
言い返された言葉をいなして、杏奈は奈緒の説得にかかる。
「簡単な六歩だって、片手でやれば頭から落ちるかもしれないでしょ。ね、成瀬さんだって分かっているでしょ。バウンズばかりをやるように言っていたのだって、別にあなたのことが嫌いだからとか、教える気がなかったからだとかじゃないのよ」
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