FRIENDS

緒方宗谷

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一年生の二学期

🚾

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 そして最後に春樹が付け加える。
「あとで足んなかったら、なんかサイドメニューも頼もうぜ。サラダはいいよな? セットでついてくるし」
 そして、ランチメニューを店員に返しながら、ダンゴムシみたいな置物とロボットを見て続けた。
「いい雰囲気じゃん。とくに神蟲と機械兵なんて最高に格好いいな。あとは連邦軍のがあったら完璧なのに」
 すると南が嫌な顔をして睨む。
「よしてよ、雰囲気壊れる。緑のとか白とかのでしょ。ちょっと不思議で愛があって、勇気と好奇心が織りなす冒険の先に広がる夢の世界が台無し。高木が言っているのって、戦争の兵器だし」
「でも春樹君、あれとあれに喜ぶって思ってたよねー」奈緒が笑う。
 みんなからも笑いが起こる中で席を離れていった春樹が、しばらくのちに厨房の隣にある通路から戻ってきて、興奮気味に息を荒げる。
「なんかトイレすげーよ。いろんな食べてるところのポストカードが張っていあって、なんか食べることの幸せな感じを再実感できる空間。食欲と満足に埋め尽くされてる」
「そうなの?」
 次に席を立った杏奈がそう言って、「見てみよっ」とトイレへ向かう。そして、戻ってくるなり、声を弾ませて報告した。
「トイレの中、本当すごいよ、びっくりしちゃった。いろいろな情景のポストカードが飾られているんだけれど、特になにかを食べているところが多くて、余計におなかがすいてきちゃった」 
 春樹が頷きながら笑う。
「中でも、地下採石坑でトーストに乗せた目玉焼きを食べているところなんて印象的だよな」
「ほんとほんと、わたしも食べたくなっちゃった」
 二人の尋常ではない盛り上がりに、南と務はついていけない様子だ。
 唯一ついていける奈緒が口を開く。
「わ た し、以前来た時に、おやつを食べて帰ろうと思って “おぽいれ”に行ったんだけれども、とても食欲がわいて、ぐるぐるシュー お持ち帰りしちゃった」
「奈緒の場合、ポストカードと関係なく、おやつにおやつ食べるでしょ」南がつっこむ。
「うん、もちろん」
「なんか、言い負かされた気がする」
 みんなのげらげら笑う声をかき分けるように、奈緒が叫ぶ。
「すいませーん。あれ、シューくるりん、お持ち帰りで おねがい しまあす」
「ごめんなさい。シューくるりんは売り切れました。だいぶ出ちゃって」と店員さん。
「どんな胃袋してんだよ、これから食うんだぞ」
 春樹がそうつっこむと、大爆笑の渦が巻き起こった。





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