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一年生の三学期
第六十七話 順位決定戦
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体育館の二階部分にある観覧席の最前列に、奈緒たちは座っていた。階段状になった席は、四分の一くらいが埋まっていて、試合中、大きな手拍子と掛け声が常に木霊し、そして時折、喊声が響いたかと思うと、嘆声と歓声が同時に沸いて入り乱れる。
奈緒が色めき立つ。
「オ レ ン ジ とか、黄色 とか、普段見ない柄のユニ フォームの人たちが い る ね。知ら ない 生徒たちだから緊張する。掛け声ドキドキする」
「まあ、そのための掛け声だからね」左隣に座っていた南が答える。「相手を威圧したり仲間を鼓舞したりするためにしてるんだよ。奈緒は、上手い具合に餌食にされたんだね」
「あら~、やばい? やばい?」
「気にしなくていいよ。ほら、試合が終わる。次がひだまりじゃない?」
奈緒が、そっぽを向く。
「あのネットの向こう、なにしてるんだろ」
そう言われた南が、天井からつるされた緑のネットカーテンで仕切られた舞台側を見やる。
「一番向こうで女子の試合。真ん中は、今男子の試合がやってるね。なんか、決勝リーグの一部も今日してるみたい」
「ひだまり女子は出てるのかなぁ?」
「出てないよ。確か一回戦敗退じゃなかったかな?」
会話の間に真ん中のコートの試合が終わって、待っていた女子チームと入れ替わった。中央のコートは、その時々によって男子女子の試合が入れ替わり行われるようだ。
奈緒たちは、ひだまり高校の一試合目が行われた真ん中のコート前を陣取っていたが、二試合目が行われるのが左側のコートだと分かると、その正面に移動して座り、自分たちが所属する高校のチームのそばで応援し続けることにした。
今は三面とも試合が終わって、走る生徒によってモップがかけられている。トーナメント表によると、
ひだまり高校 対 保徳学園の試合は、58対50でひだまりの勝利、
手立学園 対 旭日学園の試合は、45対87で旭日学園の勝利、
となっている。
それを奈緒が眺めていると、誰かが話しかけてきた。
「ねえ、成瀬さん、となりいい?」
奈緒が色めき立つ。
「オ レ ン ジ とか、黄色 とか、普段見ない柄のユニ フォームの人たちが い る ね。知ら ない 生徒たちだから緊張する。掛け声ドキドキする」
「まあ、そのための掛け声だからね」左隣に座っていた南が答える。「相手を威圧したり仲間を鼓舞したりするためにしてるんだよ。奈緒は、上手い具合に餌食にされたんだね」
「あら~、やばい? やばい?」
「気にしなくていいよ。ほら、試合が終わる。次がひだまりじゃない?」
奈緒が、そっぽを向く。
「あのネットの向こう、なにしてるんだろ」
そう言われた南が、天井からつるされた緑のネットカーテンで仕切られた舞台側を見やる。
「一番向こうで女子の試合。真ん中は、今男子の試合がやってるね。なんか、決勝リーグの一部も今日してるみたい」
「ひだまり女子は出てるのかなぁ?」
「出てないよ。確か一回戦敗退じゃなかったかな?」
会話の間に真ん中のコートの試合が終わって、待っていた女子チームと入れ替わった。中央のコートは、その時々によって男子女子の試合が入れ替わり行われるようだ。
奈緒たちは、ひだまり高校の一試合目が行われた真ん中のコート前を陣取っていたが、二試合目が行われるのが左側のコートだと分かると、その正面に移動して座り、自分たちが所属する高校のチームのそばで応援し続けることにした。
今は三面とも試合が終わって、走る生徒によってモップがかけられている。トーナメント表によると、
ひだまり高校 対 保徳学園の試合は、58対50でひだまりの勝利、
手立学園 対 旭日学園の試合は、45対87で旭日学園の勝利、
となっている。
それを奈緒が眺めていると、誰かが話しかけてきた。
「ねえ、成瀬さん、となりいい?」
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