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一年生の三学期
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ひだまり高校は、なんとかボールを奪って反撃するも厚い壁が立ちはだかって、シュートにまで至れない。幾度か試みて堪らずパスを回した時、ナタが振り下ろされたようにカットされた。
両選手がボールを追う。走り勝った赤いユニホームは春樹だった。
「がんばれ」
思わず奈緒が叫ぶ。
ドリブルで切り返して、張り付いた相手選手をはがそうとするが、執拗にへばりついた敵を出し抜けない。
「パス回さなきゃ」
南の疑問に、心愛が答える。
「回せる仲間が見えないんだよ」
「あんなに空いてるのに?」
「うん、たぶんカットされると思う」
笛が鳴って、奈緒越しに心愛を見ていた南がコートに向く。
「どうなった?」奈緒が訊いた。
「トラベリング。反則取られた」心愛が答える。
相手のフリースローがきまって、32対40。
「勝ってる?」奈緒が眉を寄せと、
「負けてる。でも追いつけない点差じゃない」南が小さく答えた。
二年の先輩が、相手と肉弾戦を繰り広げながら、ゴールに肉薄。だがシュートは入らず。速攻でカウンターを受けて、2点追加された。
会場から拍手と感嘆の声が入り混じって沸く。
後半戦に入ると、じわじわと点差が開き始めた。44対65。
春樹が気を吐いた。ディフェンスから繋がったボールを受け取ると、守備を切り裂きアシスト。リバウンドを制した旭日だったが、着地と同時に下から弾かれてボールがこぼれた。それを拾った春樹が畳みかける。そのまま得点を重ねて66対65。
「やった、ついに逆転」南が息巻く。
猛襲を繰り広げて点差をひろげるひだまり高校だったがそれも続かず、追い上げる旭日学園に再逆転を許した。77対78。
第四クウォーターを迎えて77対89。
奈緒の後ろの方から、嘆息交じりに話す男二人の声が聞こえた。
「なんとか食らいついてるけど、縮まらないね」
「地力が違うよな。ひだまりの猛攻も頭抑えられてる感じだな」
「もう無理だね。逆に頑張ったんじゃねえ?」
その言葉通り点差が広がる。77対93。
6点を追うひだまりは意地を見せようと必死にプレイしたが点差は縮まらず、激戦を制したのは、旭日学園だった。
すでに保徳学園 対 手立学園の試合は保徳学園の勝利で終わっており、四チームがしのぎを削る五位から八位の順位決定戦は、この時点で、ひだまり高校が事実上の六位。旭日学園の五位が決定して幕を閉じた。
🐿️成瀬菜緒🍭
🖌️小山内心愛🎨
作画:緒方宗谷
両選手がボールを追う。走り勝った赤いユニホームは春樹だった。
「がんばれ」
思わず奈緒が叫ぶ。
ドリブルで切り返して、張り付いた相手選手をはがそうとするが、執拗にへばりついた敵を出し抜けない。
「パス回さなきゃ」
南の疑問に、心愛が答える。
「回せる仲間が見えないんだよ」
「あんなに空いてるのに?」
「うん、たぶんカットされると思う」
笛が鳴って、奈緒越しに心愛を見ていた南がコートに向く。
「どうなった?」奈緒が訊いた。
「トラベリング。反則取られた」心愛が答える。
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「勝ってる?」奈緒が眉を寄せと、
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二年の先輩が、相手と肉弾戦を繰り広げながら、ゴールに肉薄。だがシュートは入らず。速攻でカウンターを受けて、2点追加された。
会場から拍手と感嘆の声が入り混じって沸く。
後半戦に入ると、じわじわと点差が開き始めた。44対65。
春樹が気を吐いた。ディフェンスから繋がったボールを受け取ると、守備を切り裂きアシスト。リバウンドを制した旭日だったが、着地と同時に下から弾かれてボールがこぼれた。それを拾った春樹が畳みかける。そのまま得点を重ねて66対65。
「やった、ついに逆転」南が息巻く。
猛襲を繰り広げて点差をひろげるひだまり高校だったがそれも続かず、追い上げる旭日学園に再逆転を許した。77対78。
第四クウォーターを迎えて77対89。
奈緒の後ろの方から、嘆息交じりに話す男二人の声が聞こえた。
「なんとか食らいついてるけど、縮まらないね」
「地力が違うよな。ひだまりの猛攻も頭抑えられてる感じだな」
「もう無理だね。逆に頑張ったんじゃねえ?」
その言葉通り点差が広がる。77対93。
6点を追うひだまりは意地を見せようと必死にプレイしたが点差は縮まらず、激戦を制したのは、旭日学園だった。
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