FRIENDS

緒方宗谷

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一年生の二学期

🐿️

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 務が割って入った。
「みんな、健常者と障がい者に分けて考えているからじゃないかな。それに持ち回りだと、いつまで経ってもお客さん扱いかもしれない」
「罰ゲームっぽくなっちゃうかも」
 春樹が付け加えるのを聞いて、南が顔をしかめた。
「ひどい言い方」
「わりぃ、でも現実そうじゃね?」
「わたしは、障がいがあるとかないとか関係ないと思うよ」
 杏奈は、務を見ながらそう言って、みんなを見渡して続ける。
「ちょっと苦手なことがみんなよりあるだけだと思う」
「うん。個性だよ」
 務が賛同の意を示すと、彼女のボリュームが上がる。
「そうだよね。ぴょこぴょこ歩くところなんて、ペンギンみたいでとてもかわいいし」
「みんなでどこかに遊びに行くっていうのはどう?」
 春樹の提案に、南が訊いた。
「どこかって?」
「近場なら、たまプラーザ駅のほうとかベースボールシティ[テーマパークの名前]とか。遠出ならちゅうちゅうランド[テーマパークの名前]」
 杏奈が考え込む。
「ちゅうちゅうランドは千葉だよ。東京って冠しているけど」
「成瀬さんはどうしたい?」
 務から突然質問を投げかけられた奈緒は、気が付かずにガラスの壁に頭をこつんとぶつけたような顔をした。
「分かりません」
 花唇を開けて務を見たまま固まっていたこの子は、しばらくしてそう言った。だんだんと声のトーンを落としながら。
 それを見届けてから、杏奈が口を開く。
「小沢さん、確かバイトしているでしょ。高木君は部活あるし。わたしと務君は部活ないから、わたしたちでなんとかする。二人は補助して」
 南が眉を上げて杏奈を見やる。
「あれ? バレー部じゃなかった、二人とも?」
「うん、一応所属はしているけれど、塾があるからほとんど出てない。うち強豪でしょ。わたし出なくても大丈夫だから」
「杏奈は頭いいから、学校の期待背負ってるんだよ。目指せ五大大学」春樹が補足した。
「うげっ、そんなに頭いいの?」南が首をすぼめる。
「やだ、やめてよ、高木君」
 慌てる優等生を見ながら、南が疑問を呈した。
「肥溜めに鶴だね。なんでこんなばかだ高校に入ったの?」
「別に……」
 杏奈は、軽く視線を逸らす。
「でもどっかに遊びに行くのはよくね? 今度このメンバーで遊びに行く?」
 春樹の申し出に南が乗った。
「お、いいね。どこに行く」

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