FRIENDS

緒方宗谷

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二年生の一学期

🐿️

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 そのまま導かれるように隣の店舗へと移動していく。奈緒は、アメリカが誇る伝説のフェロモン女優の写真を見つめあげてから彼に続いて行って、その声に耳を傾ける。
「わ、白黒テレビ、生で初めて見た。けっこうかわいいデザインしてるな、ミシンなんかも。なんの店だここ。電気屋? それにしても古いものしか置いていないな」
 務がガラス越しに店内を見渡す。
「個人でやってる田舎の電気店って、普通に昭和の製品売っているところあるよね。誰が買うの? ってやつ。でもなんだろう、店にしてはショーウィンドウしかないし、価格も表示されていないっていうのは……」結論が出せず考えあぐねた様子で、店内を探る。
 春樹がふいに止まって、重心を右足に傾けた。
「でもやっぱり、あっちの車やバイクだな。確か入場料五百円的なことが書いてあったんだよな。もしかしたら高価なガチャポンの値札の可能性もあるけど、もしかしたらミュージアムの入場料なのかもしれん。開館時間書いてあったかな」
 そう言って再びT型と呼ばれる緑色の車のところまで戻る。奈緒もみんなも付き合って戻った。
 ちょうどその時、男の人に呼ばれて、五人は辺りを見渡す。すると道路の向こうに、上下青いジャージを着たおじいちゃんが、こっちへ向かってにこにこ笑んでいた。
「見てく? 開けてあげよっか? 今さ、裏の畑さ入ってきてさ、戻ってきたとこなの。土日やってんだけど、急にお客さんから電話あって、急いで帰ってきた」
「おじさんのお店なんですか?」春樹が道路を横切り、そう訊ねる。
「あん、そうよ。そっちは五百円で見学させてんの。そんで古いレコードやなんか聴かせてるの」
「あのT型、動くんですか?」
「あん、動くよ。見えんでしょ、ナンバープレート。買ってくれたら、そのまま乗って帰れるからね。1929年にアメリカが最初に作った車なの。全米で爆発的に売れたんだんよ。エンジンは、SV水冷の直列四気筒。隣のサイドカーのは古いウクライナの軍用バイクで、その隣のがイタリアのやつ。今ではどちらも珍しいから、どう? 買っていきなよ」
「あ、車検取ってるんだ」
 購入要請は聞き流しつつ感心したように呟くと、伺うようにみんなと瞳を合わせてきた。
「ちょっと見学させてもらおうよ」奈緒が春樹のアイメッセージに応じる。
 店内には、溢れかえるように古い商品が並んでいる。レコード、絵画、時計、焼き物等々だ。








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