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二年生の一学期
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瑠衣が鼻で笑って、陽菜子のワイシャツに微かに染み出た水色の肩ひもを見やりながら、代わりに答えた。
「鳥羽さんたちは我関せずって感じだったかなぁ。その影響からか、ダンス部も反対派には加担しない感じだったよぉ」
「反対派?」
「う? ううん。大したことじゃないのぉ、昔からなおちんを快く思わない人いるでしょぉ、ほんの数人だよぉ。そんな人たちに耳を傾けたりしなかったってことぉ。まあ、ダンスやってる子たちにとって、ウィップスは神様みたいな存在だからねぇ。大会で優勝したとかって話は聞かないけれどぉ、色々なパーティーで世界的に有名なダンサーさんと一緒にしたりしているみたいだしさぁ。それに、なおちんだって一年の時にステージで踊って、結構隠れファンいるんだよぉ。ダンス部のみんなは結構好感もっていたんだと思うんだよねぇ。わたしたち、たまになおちんのこと訊かれたりしたもん。いつ戻って来るの? ってぇ」
陽菜子が引き継ぐ。
「そうだね。障がいがあるのにウィップスの厳しいレッスンに耐え抜いたっていうのもあるし、なによりあのスピーチにはみんな感動したんじゃないかな。わたしがすぐに成瀬さんと友達になれたのも、ああやって自分を語ってくれていたからだと思う。あの頃まだわたしたち知り合っていなかったけど、あれのおかげで心の距離が縮まったっていうか、頑張ってほしいって応援する気持ちも出ていたもんね」
瑠衣が前後のドアを見やってから、奈緒に視線を向ける。
「なおちん会のメンバーも、早期復帰と様子見でお休みの二つに割れていたみたい。でも結果的に、中途半端な復帰でよかった気がするぅ。少し目を背けた感じの美術部とぉ我関せずのダンス部もぉ、なおちんに同情する姿勢に傾いていたしねぇ。早すぎたら、少し仲間が少なかった気がするしぃ、遅すぎたら遅すぎたでぇ熱が冷めて忘れられちゃったかもしれないしぃ」
「なおちん会? なにそれぇ~」
奈緒がむずがゆそうな表情で少し頬を退く。
「南さんたちいつもの四人」
ワイシャツだらけの教室でまだ数人残っていた紺でプルオーバーのベストを着た女子を、陽菜子が見やる。
「流川は早期復帰派だったね、わたしはお休み派だったけど、結局どっちもよくてどっちも悪かった気がする。中途半端っていうか折衷案っていうか、とりあえず今が一番いいタイミングだったんじゃないかと思うよ」
🎻流川琉依🪈
作画:緒方宗谷&イラストAI
「鳥羽さんたちは我関せずって感じだったかなぁ。その影響からか、ダンス部も反対派には加担しない感じだったよぉ」
「反対派?」
「う? ううん。大したことじゃないのぉ、昔からなおちんを快く思わない人いるでしょぉ、ほんの数人だよぉ。そんな人たちに耳を傾けたりしなかったってことぉ。まあ、ダンスやってる子たちにとって、ウィップスは神様みたいな存在だからねぇ。大会で優勝したとかって話は聞かないけれどぉ、色々なパーティーで世界的に有名なダンサーさんと一緒にしたりしているみたいだしさぁ。それに、なおちんだって一年の時にステージで踊って、結構隠れファンいるんだよぉ。ダンス部のみんなは結構好感もっていたんだと思うんだよねぇ。わたしたち、たまになおちんのこと訊かれたりしたもん。いつ戻って来るの? ってぇ」
陽菜子が引き継ぐ。
「そうだね。障がいがあるのにウィップスの厳しいレッスンに耐え抜いたっていうのもあるし、なによりあのスピーチにはみんな感動したんじゃないかな。わたしがすぐに成瀬さんと友達になれたのも、ああやって自分を語ってくれていたからだと思う。あの頃まだわたしたち知り合っていなかったけど、あれのおかげで心の距離が縮まったっていうか、頑張ってほしいって応援する気持ちも出ていたもんね」
瑠衣が前後のドアを見やってから、奈緒に視線を向ける。
「なおちん会のメンバーも、早期復帰と様子見でお休みの二つに割れていたみたい。でも結果的に、中途半端な復帰でよかった気がするぅ。少し目を背けた感じの美術部とぉ我関せずのダンス部もぉ、なおちんに同情する姿勢に傾いていたしねぇ。早すぎたら、少し仲間が少なかった気がするしぃ、遅すぎたら遅すぎたでぇ熱が冷めて忘れられちゃったかもしれないしぃ」
「なおちん会? なにそれぇ~」
奈緒がむずがゆそうな表情で少し頬を退く。
「南さんたちいつもの四人」
ワイシャツだらけの教室でまだ数人残っていた紺でプルオーバーのベストを着た女子を、陽菜子が見やる。
「流川は早期復帰派だったね、わたしはお休み派だったけど、結局どっちもよくてどっちも悪かった気がする。中途半端っていうか折衷案っていうか、とりあえず今が一番いいタイミングだったんじゃないかと思うよ」
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