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二年生の一学期
🐿️
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頷く務を見た魚子は、杏奈に断りを入れることなく勝手にスマホをいじくり、その操作を実行する。瞬く間に務のポケットから着信音が鳴って振動した。
送信作業を待っていた春樹が、務に話しかける。
「こっちの画像は全部消した。スマホにもSDにもごみ箱にもデータ残ってない。メールでどこかに送った形跡もないし、通信記録見ても投稿してないと思う。魚子とかおりのにはデータないな。そもそもかばんの中にあったんだし、問題ないんじゃね?」
春樹は確認のために、それぞれのスマホの画面を操作しながら務に見せると、それらを三人に返した。そして今度は杏奈のスマホを受け取ると、ちゃんと削除されているかの確認をして、それも彼に見せる。
頷いた務は、ふらふらと立ち上がった杏奈の険しい表情を視線で刺しつけると、彼女を正面に捉えて向かい合う。
先に口を開いたのは、杏奈だった。
「わたしが撮影した映像が疑われかねない危うい動画だってことは重々承知している。でもあそこでそれを撮影しなかったら、いつまでも成瀬さんはいじめ続けられるはめに陥っていたわ。それを断ち切るためにも、三人の悪行の現場を押さえてやる必要があったのよ。わたしは、ただ成瀬さんを守るために撮影していただけ。あとで三人の犯罪行為を立証する証拠にするために」
不意に、虫の音ほど小さな奈緒の震える声が、みんなの鼓膜に微かに届いた。
「助けてって言ったのに、杏奈ちゃん 助けてくれなかった。裸にされたくなかったら、学校辞めるって言いなさいって言った。 杏奈 ちゃんは、わたしを辞め させようとしてた」
南が話を遮ぎり、強く抱きしめる。
「もういいから。話さないで。無理しないで」
諭すような口調で杏奈が奈緒に語り掛ける。
「成瀬さんまでそんなこと言うの? わたしたち一番のお友達でしょ?」
「友達なんかじゃないっ」
奈緒は南の腕にしがみついて、ちぎれるような叫び声を上げた。
「裏切り者。もう杏奈ちゃんのことなんて大っ嫌い。わたしが休んでいる時になにしにうちに来たの? 転校とか高 卒 認定 とか 勧めて きたじゃない。署名集めるとか言っておきながら、みんなにそれさせなかったんでしょっ」
送信作業を待っていた春樹が、務に話しかける。
「こっちの画像は全部消した。スマホにもSDにもごみ箱にもデータ残ってない。メールでどこかに送った形跡もないし、通信記録見ても投稿してないと思う。魚子とかおりのにはデータないな。そもそもかばんの中にあったんだし、問題ないんじゃね?」
春樹は確認のために、それぞれのスマホの画面を操作しながら務に見せると、それらを三人に返した。そして今度は杏奈のスマホを受け取ると、ちゃんと削除されているかの確認をして、それも彼に見せる。
頷いた務は、ふらふらと立ち上がった杏奈の険しい表情を視線で刺しつけると、彼女を正面に捉えて向かい合う。
先に口を開いたのは、杏奈だった。
「わたしが撮影した映像が疑われかねない危うい動画だってことは重々承知している。でもあそこでそれを撮影しなかったら、いつまでも成瀬さんはいじめ続けられるはめに陥っていたわ。それを断ち切るためにも、三人の悪行の現場を押さえてやる必要があったのよ。わたしは、ただ成瀬さんを守るために撮影していただけ。あとで三人の犯罪行為を立証する証拠にするために」
不意に、虫の音ほど小さな奈緒の震える声が、みんなの鼓膜に微かに届いた。
「助けてって言ったのに、杏奈ちゃん 助けてくれなかった。裸にされたくなかったら、学校辞めるって言いなさいって言った。 杏奈 ちゃんは、わたしを辞め させようとしてた」
南が話を遮ぎり、強く抱きしめる。
「もういいから。話さないで。無理しないで」
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「友達なんかじゃないっ」
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「裏切り者。もう杏奈ちゃんのことなんて大っ嫌い。わたしが休んでいる時になにしにうちに来たの? 転校とか高 卒 認定 とか 勧めて きたじゃない。署名集めるとか言っておきながら、みんなにそれさせなかったんでしょっ」
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