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二年生の一学期
第百七十六話 起死力
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二年C組の教室に、「きゃー」と絶叫めいた嬌声が響いた。その声を張り上げたのは、久しぶりに登校してきた奈緒を見やった瑠衣だった。
一緒にいた南と別れた奈緒が、喜々として喜びを表現しきれず悶える美少女に向かって手を振りながら、彼女の後ろにある自分の席へと歩む。
「おひ さし ぶりです。元気でした か?」
「元気元気ぃ。それよりぃ、なおちんはもういいのぉ?」瑠衣が、おしりを起点にした振り子のように躯体を前後に揺らしながら訊く。
「うん。ちょっと体調不良でお休みしてた」
「わたしたち、とても心配していたんだよぉ。あの後どうなったのかなぁって。先生から頼まれたプリント渡そうと思ってなおちんのこと探していたんだけどぉ見つからなくてぇ。ねぇ」
瑠衣から話をふられた陽菜子が答える。
「うん。探している時に土屋君に会って声を掛けたら急に顔色変えちゃって、急きょなおちん会に召集令状が下ったの。なんか全員集合で探し始めてた」
「なんかぁ、大ごとになってたみたいだったじゃなーい? よく分かんないけど、そのあと高木君からウィップスとなおちん探してくれって電話がかかってきた」
「学校中探してくれたんだってね、ありがとう」
奈緒が二人に頭を下げると、心なしか瑠衣が動揺した様子を見せて、陽菜子に目配せをした。先に声が聞こえてきたは後ろの席からだった。
「あー、うん。探した探した。部活があるから、ずっとじゃなかったけどぉ……ねぇ」
「うーん」と間延びする瑠衣の返事。「そんなことよりぃ、ウィップスにひどいことされたのー?」
突如として話を戻された奈緒が、少しどぎまぎして答えた。
「え、なんで? なんにもされてないよ」
「そうなの? 鳥羽さんたちがなおちんをいじめたんじゃないかって一部で噂になってるの」
「一部って?」
「わたしとひなちっち」
一緒にいた南と別れた奈緒が、喜々として喜びを表現しきれず悶える美少女に向かって手を振りながら、彼女の後ろにある自分の席へと歩む。
「おひ さし ぶりです。元気でした か?」
「元気元気ぃ。それよりぃ、なおちんはもういいのぉ?」瑠衣が、おしりを起点にした振り子のように躯体を前後に揺らしながら訊く。
「うん。ちょっと体調不良でお休みしてた」
「わたしたち、とても心配していたんだよぉ。あの後どうなったのかなぁって。先生から頼まれたプリント渡そうと思ってなおちんのこと探していたんだけどぉ見つからなくてぇ。ねぇ」
瑠衣から話をふられた陽菜子が答える。
「うん。探している時に土屋君に会って声を掛けたら急に顔色変えちゃって、急きょなおちん会に召集令状が下ったの。なんか全員集合で探し始めてた」
「なんかぁ、大ごとになってたみたいだったじゃなーい? よく分かんないけど、そのあと高木君からウィップスとなおちん探してくれって電話がかかってきた」
「学校中探してくれたんだってね、ありがとう」
奈緒が二人に頭を下げると、心なしか瑠衣が動揺した様子を見せて、陽菜子に目配せをした。先に声が聞こえてきたは後ろの席からだった。
「あー、うん。探した探した。部活があるから、ずっとじゃなかったけどぉ……ねぇ」
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「一部って?」
「わたしとひなちっち」
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