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二年生の一学期
第百七十八話 やっぱり春樹、ヤンキー南
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ローテーションで順々にバトミントンを楽しむ奈緒や南と、防球フェンスの向こうでバスケをしている春樹が、何度か一堂に会する間に、あの日あの場所までの道のりでの出来事が、いかに奈緒のために頑張ったかという念いがこもったかのような言葉の温度で切々と語られた。
足を投げ出して腕を組む南が、自らの言葉に納得するかのように頷いた。
「――て、顛末だった。でも大変だったよ。だって高木、なんにも役に立たないんだもん」
春樹が訝しげな顔をして、口をあんぐりと開ける。
「はぁ、なに言ってんの? 監禁場所見つけたの、俺だからな」
「五反田駅で道間違えたくせに」
そうつっこんで、告げ口するように奈緒へ教える。
「春樹ってば、目的地の反対側に出たのに、歩道橋の上走りながらどこだよここって絶叫したんだよ。しかも右往左往しちゃって、ここがどこだか分かんないって喚いてたんだよ。そこら中走り回って、ようやく陸橋の下くぐって、そうだここだって叫んだかと思ったら、また道に迷ってぐるぐる回っちゃうしさ」
壁から背を起こして胡坐をかいた南が、春樹をねめつける。
「しかもこけるし」
「嘘つくなって。こけてねーし」
「ビルの入り口にあった階段で転んだでしょ」
「躓いただけだろ」
「そのままエレベーターに激突してたじゃん。エレベーターなかったら、絶対転んでたよ」
「それはそうかもしれないけど……」
「しかも、あいつらいないし」
足を投げ出して腕を組む南が、自らの言葉に納得するかのように頷いた。
「――て、顛末だった。でも大変だったよ。だって高木、なんにも役に立たないんだもん」
春樹が訝しげな顔をして、口をあんぐりと開ける。
「はぁ、なに言ってんの? 監禁場所見つけたの、俺だからな」
「五反田駅で道間違えたくせに」
そうつっこんで、告げ口するように奈緒へ教える。
「春樹ってば、目的地の反対側に出たのに、歩道橋の上走りながらどこだよここって絶叫したんだよ。しかも右往左往しちゃって、ここがどこだか分かんないって喚いてたんだよ。そこら中走り回って、ようやく陸橋の下くぐって、そうだここだって叫んだかと思ったら、また道に迷ってぐるぐる回っちゃうしさ」
壁から背を起こして胡坐をかいた南が、春樹をねめつける。
「しかもこけるし」
「嘘つくなって。こけてねーし」
「ビルの入り口にあった階段で転んだでしょ」
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「そのままエレベーターに激突してたじゃん。エレベーターなかったら、絶対転んでたよ」
「それはそうかもしれないけど……」
「しかも、あいつらいないし」
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