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二年生の二学期
🍞
しおりを挟む疑問悶々といった様子の南が割って入る。
「なに? いつ食べたの?」
「わちゃっ、言っちゃった。。。秘密で」奈緒は開いた手のひらを口元にあてがう。
「だれに?」
「南ちゃんに」
「秘密に して く だ さ いっ」
「遅いよ。いつ食べたの?」
「南ちゃんを待っている時」
「それでか、一緒に行こうって言ったのに、先に行っちゃったの。これ買いに行って戻ってきたのか。それで上り電車から降りてきたんだ」
「うそ、ばれた。だってお母さんの“ファミコン”で見てたら、朝しちじはんにひらくんだから。うふ、秘密で食べた」
「他になに食べたの?」
「ううん、食べてないよ」真顔で答える。
何度か押し問答があったが、この子は口を割らない。
諦めた南に、務が言った。
「レシートにあってここにないのは、マロンショコラとメロンメン」
「二つも食べたの?」南が驚く。
「うん。さっそく食べようよ」
奈緒がそう言って、務にツークシュピッヒェンを、そして南に果実のシュトイゼルクーペンを渡し、自分の手元にさつまいものシュトイゼルクーペンを置いたまま、ツークシュピッヒェンを口に運ぶ。
それを見ながら南は、開いた口が塞がらない。
「お土産に持ってきたんじゃなかったの?」
「そうだよ。だから食べよう」
「自分が二つ?」南が、奈緒をじとっと見る。
「そうか。え~? もう。あげちゃうよ? しょうがないから」
いやいやながらさつまいものシュトイゼルクーペンを差し出す。そして吝嗇の眼差しをパンに送る。
「帰りに、お母さんへのお土産に食パン買っていこう。そこにいたお客さんが言ってた。ねっとりした食感で お い し い のよって」
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