FRIENDS

緒方宗谷

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二年生の二学期

😸🐭

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 南が、奈緒のてさげにぶら下がる小さなねずみのぬいぐるみを見やった。
「そのぬいぐるみ、ここで買ったの?」
「そう。誕生日だからとチュウ太も買ってもらった。誰に? お母さんに」
 奈緒は、しばらくガラス越しに店内を楽しんでから、耽溺した様子で名残惜しそうにうっとりと眼前にお座りするモモタを見つめていたが、踏ん切りをつけるように身を起こすと、「それでは出発でーす」とみんなに声をかけて、また歩き始める。
 進行方向には、古い昭和を思わせる店がある。横に長い店構えはガラス張りで、とても歴史を感じさせるといったほどの古さではないものの、ここにいる四人ばかりか親の代も生まれていなかった頃に建てられたであろうと思わせる風情があった。
 突然、南が鼻で笑う。
「ふ、まさかとは思うけど、まさかのまさか? 違うでしょ? 違うと言って、奈緒」
 それをドラムロール代わりに、
「それでは ここで、かりんとうを買いまーす」
「やっぱりー」と叫ぶ南の後ろで、男子二人が「えー、また?」と声を揃える。
「買います。だって違うかりんとうだから」
 店先に並んでいたかりんとうの袋を一つとって店の中に入る奈緒の手元を、南が引き留めた。
「違うかりんとうって、それ普通のかりんとうじゃない」
「普通のだからいいんじゃない。あ、三袋買おう」
「いいよそんなに買わなくても」
 南から叱咤気味に否定されたこの子は、少しつむじを曲げた様子で言い返す。
「なんで? 四人いたら一袋足りないし、三袋買ったほうがお得だから、いいの」
「一人一袋食べろって言うんですか? 大福食べてかりんと食べて、更にかりんと一袋って、なんの拷問?」
 そう小さくぼやいて、奈緒が手に取ったもう二袋を強引に置き場に戻した。
この子は何食わぬ顔で、店番をしていたおばあちゃんに務と春樹がお金を渡すのを確認すると、やっぱり南に袋を開けるように促す。そして一本咥えて、頬の中にこもらせた声を、ぷふぅっと吹き出した。
「斜め向こうの人形焼きのお店に れっつごー、おーぅ」
「呆れた」南が思わず漏らす。
「お誕生日くらい好きにさせて」
「いつも好きにしてるじゃない」
 奈緒は、指摘を無視するように南へと後頭部を向ける。そのまま人形焼き店に足を踏み入れて、奥で大きな焼き器を前にして座るおじいちゃんを見やりながら、接客に出てきたおばあちゃんに訊いた。
「こ ん に ち は 。いっ、いっ、今、焼いている やつは なん で す か?」
「あれは、人形焼きです。そこに並んでるやつと同じの」
「焼きたてが いいよね」











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