FRIENDS

緒方宗谷

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二年生の二学期

第二百七話 お土産の扱い方

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 しばらくして食べなれてきたのか、心愛が食レポを始める。
「成瀬さんのもとても厚みがあるけど、わたしのもっとすごいよ。だって人差し指の長さ越えているもん。レタス、アボガドに紫キャベツとサーモンとチーズ。アボガドとサーモンとチーズがねっとりとして濃厚だけれど、野菜のしゃきしゃきした歯ごたえとお酢の酸味のおかげで、オイリーな感じにならないよ。サーモン独自のうま味と塩気が、それぞれの具材をうまく調和させていると思う。味付けも無駄に濃くないから、とてもヘルシーな味なのに、とても満足感がある。でもショック大きすぎ、こんなにすごいサインウィッチ出すお店なんて初めて見た。しかも朝ごはんだよ」
「ほんと、男の子とこなくて よかったね。こんな大口開けて 食べられないもん。それに 手で 形直すから、指先ベタベタ」
「わたしも。もう一度、おしぼり持ってくるね」
 心愛が席を立つ。戻ってきて席に着くなり、自分の前に置かれたトレイに乗った小ぶりのマグに注がれたコーンスープとココットに盛られたポテトサラダを見やる。
「もし男子いたら、自分のサンドウィッチあげちゃうか、おなかいっぱいだから持って帰って食べるって言って、この場で食べなかったかも」
「わたしもそうかも。でも我慢できたかな? 分からないかな?」
 そう答えながら奈緒は、ミニトマトとモッツァレラのサラダをスプーンですくって口に運んだ。
 ポテトサラダに入ったコーンをつつきながら心愛が、細かく刻んだハムと赤パプリカと一緒にする。
「わたし、おこづかいが月三千円だから、成瀬さんと一緒じゃないと勇気出せない」
「三千円か、生きていけない」奈緒が愕然として、思わずスプーンを持った手を下げてしまい、掬う部分をココットにぶつけて、こつんと音をたてた。
「成瀬さんはいくらもらってるの?」
「分かんない。無くなったから入れてって言うと、入れてくれる」
「いいなぁ」
「でも、お菓子買いすぎですから、もうあげませんよって言われるから、監視社会だ」
 
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