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二年生の二学期
🐿️
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奈緒が、「ふーん」と声を発しながら、焼いもを飲み込み、「体育館には、たくさんお客さん来てるかなぁ」と想いを馳せる。
目の前に立っていた桃が、焼いもの湯気で白く曇らせたフレームのない丸眼鏡越しに、この子を見た。
「今年の来場者数は、過去最高らしいよ。ダンス部の人気がすごいんだって」
右隣にいた理子が、肩上おかっぱボブを揺らして頷く。
「ほんと、十時台は盛り上がっていたもんね。歓声や拍手がここまで聞こえてきてたし」
「出し物なんだっけ?」と奈緒が誰にとなく訊くと、粂川が答えた。
「一年がダンスで、二年が、イボ男とかっていう変な演劇。そんで三年が今年のヒット曲をメドレーで合唱するんだって」
「今は盛り下がってるね」奈緒が体育館のほうを見やる。
「まあ、演劇や合唱なんて雄たけびあげながら聞くもんじゃないだろ」
「歓声でしょ」梨花がつっこむ。
「でも、二年の演劇はそこそこ面白かったよ。練習見たけど、ずっこけホラーだった。わたしたち美術部もイボ男のマスクやセットを作るの手伝ったし」
理子が、右手に持った甘酒の紙コップを唇から離し、焼いもを持った左手を腰に据えて言うと、花が続ける。
「でもダンス部すごいね。バトル形式で色々披露するって聞いた。一年だけでそれだけパフォーマンスできるんだ」
「本気で全国目指しているからね」おけいが目玉焼きリングで焼いたウズラの目玉焼きみたいな形をした目で、真剣にみんなを見渡す。「今年は都大会で予選落ちだったけど、来年は期待できると思う」
それを聞いて何度も頷いていたよっしーが、聳え立つ校舎の塊を遠望した。
「終わったみたい。一気に人が押し寄せてくるから、気合い入れないと。ちょうど十二時過ぎた頃だから、みんなおなかすかせているもんね」
粂川が足を投げ出して、仙骨座りみたいな姿勢で両手の指を組んで高々と上げ、大きく背伸びをした。
「そういえば、意外にもはつなんだな、このイベント」
目の前に立っていた桃が、焼いもの湯気で白く曇らせたフレームのない丸眼鏡越しに、この子を見た。
「今年の来場者数は、過去最高らしいよ。ダンス部の人気がすごいんだって」
右隣にいた理子が、肩上おかっぱボブを揺らして頷く。
「ほんと、十時台は盛り上がっていたもんね。歓声や拍手がここまで聞こえてきてたし」
「出し物なんだっけ?」と奈緒が誰にとなく訊くと、粂川が答えた。
「一年がダンスで、二年が、イボ男とかっていう変な演劇。そんで三年が今年のヒット曲をメドレーで合唱するんだって」
「今は盛り下がってるね」奈緒が体育館のほうを見やる。
「まあ、演劇や合唱なんて雄たけびあげながら聞くもんじゃないだろ」
「歓声でしょ」梨花がつっこむ。
「でも、二年の演劇はそこそこ面白かったよ。練習見たけど、ずっこけホラーだった。わたしたち美術部もイボ男のマスクやセットを作るの手伝ったし」
理子が、右手に持った甘酒の紙コップを唇から離し、焼いもを持った左手を腰に据えて言うと、花が続ける。
「でもダンス部すごいね。バトル形式で色々披露するって聞いた。一年だけでそれだけパフォーマンスできるんだ」
「本気で全国目指しているからね」おけいが目玉焼きリングで焼いたウズラの目玉焼きみたいな形をした目で、真剣にみんなを見渡す。「今年は都大会で予選落ちだったけど、来年は期待できると思う」
それを聞いて何度も頷いていたよっしーが、聳え立つ校舎の塊を遠望した。
「終わったみたい。一気に人が押し寄せてくるから、気合い入れないと。ちょうど十二時過ぎた頃だから、みんなおなかすかせているもんね」
粂川が足を投げ出して、仙骨座りみたいな姿勢で両手の指を組んで高々と上げ、大きく背伸びをした。
「そういえば、意外にもはつなんだな、このイベント」
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