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二年生の三学期
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一瞬靴底を床からあげたアンジェリカが、爆笑して手を三回叩いた。
「あはは、朝ごはんに五杯食べた」
それを聞いて奈緒が「食べ過ぎ‼‼」とつっこむ。
「他に食べたのはひなの丸焼きだけだったね。バスの時間までの間にアーケードをお散歩してたら見つけたの。なんか山賊料理みたいなやつ」
細川が間髪入れずに言う。
「さすが柔道部。食欲が桁違いだな」
「柔道関係ないよ」アンジェリカが一言一蹴。
「だからよね、スタイルいいの。身長も高いし、無駄な脂肪がなくて引き締まっているでしょ。いいなぁ、わたしもハーフに生まれたかった」美奈子が羨む。
南米系アメリカ人と日本人のミックスである原口アンジェリカ沙織が、さすがだろうと言いたげな笑みを湛えて胸を張る。四人で大笑いした話がひと段落すると、細川は友達のところに戻っていった。
「二回目はどうしたの?」美奈子が訊く。
「さすがに、二回も香川旅行する気にならなかったから、二回目は電車に乗ってすぐ隣の県に行ったよ。なんでか知らないけど隣の県に移動しようとする人で、電車は超満員。座れなくてずっと立ってたんだけど、吐きそうで吐きそうで、仕方がないから床に体育座りして耐えた。そしたら、同じふうに気持ち悪くなってた人が沢山いたみたいでさ、五人くらいしゃがみ込んでたよ。わたしと後ろにいた女の子は、運よく途中の駅で降りる人がそばにいて、降りる時に席を譲ってもらえたから、半分以上は座って徳島県まで行けたけど、他の人たちはしんどかっただろうなー」
「わたしだったら死ぬかも。体半分動かないから」奈緒が怯える。
「あはは、もし成瀬さんと一緒だったら、そんな無理しないよ。うーんとね、香川にとどまって、うどん紀行に変更」
「やだ、うどんばっか」
「しかも、二度目ね」
「どうでもいいけど、うどん一つで楽しい一日が始まった」美奈子が傍白。
「ありがとう、うどん県」奈緒が続く。
「今日は誰もがそう思う一日になるに違いない」アンジェリカが〆た。
「あはは、朝ごはんに五杯食べた」
それを聞いて奈緒が「食べ過ぎ‼‼」とつっこむ。
「他に食べたのはひなの丸焼きだけだったね。バスの時間までの間にアーケードをお散歩してたら見つけたの。なんか山賊料理みたいなやつ」
細川が間髪入れずに言う。
「さすが柔道部。食欲が桁違いだな」
「柔道関係ないよ」アンジェリカが一言一蹴。
「だからよね、スタイルいいの。身長も高いし、無駄な脂肪がなくて引き締まっているでしょ。いいなぁ、わたしもハーフに生まれたかった」美奈子が羨む。
南米系アメリカ人と日本人のミックスである原口アンジェリカ沙織が、さすがだろうと言いたげな笑みを湛えて胸を張る。四人で大笑いした話がひと段落すると、細川は友達のところに戻っていった。
「二回目はどうしたの?」美奈子が訊く。
「さすがに、二回も香川旅行する気にならなかったから、二回目は電車に乗ってすぐ隣の県に行ったよ。なんでか知らないけど隣の県に移動しようとする人で、電車は超満員。座れなくてずっと立ってたんだけど、吐きそうで吐きそうで、仕方がないから床に体育座りして耐えた。そしたら、同じふうに気持ち悪くなってた人が沢山いたみたいでさ、五人くらいしゃがみ込んでたよ。わたしと後ろにいた女の子は、運よく途中の駅で降りる人がそばにいて、降りる時に席を譲ってもらえたから、半分以上は座って徳島県まで行けたけど、他の人たちはしんどかっただろうなー」
「わたしだったら死ぬかも。体半分動かないから」奈緒が怯える。
「あはは、もし成瀬さんと一緒だったら、そんな無理しないよ。うーんとね、香川にとどまって、うどん紀行に変更」
「やだ、うどんばっか」
「しかも、二度目ね」
「どうでもいいけど、うどん一つで楽しい一日が始まった」美奈子が傍白。
「ありがとう、うどん県」奈緒が続く。
「今日は誰もがそう思う一日になるに違いない」アンジェリカが〆た。
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