FRIENDS

緒方宗谷

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三年生の一学期

🐿️

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「イッキ、イッキ、イッキ、イッキ」真理が女子たちを煽って、軽快に歌いだす。そして最後に「飲ぉんで飲んで、飲ぉんで飲んで」と四人を嗾け、奈緒たちが、「「飲め飲め吐け吐け飲め飲め吐け吐け、ゴックン」」と、手拍子を交えて囃す。
 男たちがグラスを口に運ぶと同時にグラスを呷った真理は、勢いよく右手を振り下ろしてグラスをテーブルの下に忍ばして、ひとくちも飲んでいなかった酒を床に捨てる。そしてすぐさま、四人をほめそやしながら、空になったグラスにコーラを注いで、ブランデーを二割程度注ぎ足す。麗と玲央名も少しお酒が入っていたので、ランチだというのに、もうほとんどどんちゃん騒ぎの様相を呈してきた。
 そんな中、テーブルの端に座る佐々木のもとに、赤い飲み物が注がれたコリンズグラスが運ばれてきた。「ああ」と思い出したかのように受け取った彼が奈緒を見やってから、ガラスのマドラーで静かにかき混ぜる。
「奈緒ちゃん、ジュースばかり飲んでいないで、これ飲んでみなよ。ここのオリジナルで、コンテストでも上々の評価受けてるの」
 その液体は透き通ったルビー色で、白いダイヤモンドダストみたいに煌めいている。
「ありがとうございます」奈緒はそれを受け取り一口飲んで、顔を中央に寄せた。
「むぎゅ、これお酒だ」
 そんな反応を見て、一同が笑う。その波に乗って、豊原がテーブルに身を乗り出した。
「そのカクテル、最高の材料を吟味して、一日十杯限定で出してるやつ。超羨ましい。選ばれた常連しか飲ませてもらえなくて、俺もまだ一回しか飲ませてもらったことない。いいなー、いいなー。メンバーの中で認められてんのって拓海だけだから、こいつと一緒じゃないと絶対飲めないよ」
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