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陽の光は、ミリィを焼かんとばかりに照りつけてくる。風も吹かず、生暖かい空気が歩くたび頬を撫で、精気を吸い取っていく。食料も底をついてしまって、今にも倒れそうだ。
はっきり言うと道に迷っている。フィーリアン王国領の古代樹の森に入って足掛け10日になるが、4日前から同じ景色が広がるばかりで、当分出れそうにも無い。いつからか忘れたが、道もなくなってしまった。
フィーリアンといえば、エルフ里の多くある国だ。四つの亜大陸からなるグランド大陸の中央にある。余り発展した国の少ない中央亜大陸にあって、大陸4大国家に数えられている富国だ。
フィーリアン王国単体としてはそれほど大きいわけではないが、16か国からなるフィーリアン連邦王国の宗主国として君臨している。北方大陸の大帝国・ラルガルマンとの国境を背にし、世界でもっとも危険な地域の1つであるにも関わらず、大陸中でもっとも平和な国と言われている。
国王直属の王室16騎士団は、遠く海の向こうにあるミリィの母国・サイコラークでも有名だ。
でも、ミリィは、王室騎士とかなんとかなんて興味は無い。興味があるのはエルフだけだった。フィーリアンにくればエルフに会える・・・。3日前には大きくあった希望の光が、今では一欠けらのパン粉ほども無くなってしった。無くなった代わりに得たものは、自分を付け狙う殺気、殺気、そのまた殺気・・・。何度か剣を抜こうとしたが、腕を持ち上げる力も無いのでやめている。
そうこうするうちに、ミリィに殺気を向ける者たちが、一斉に木影から出てきた。
(なんとも面倒くさい奴らが出てきたな・・・)
殺気の主を確認したミリィは、思わずしかめ面をした。
邪霊獣であるトロルが4匹。下位でバカなくせに、図体ばかりでかい。ビニールのようにツルツルでムカツクほどもち肌なくせに、手入れをしない。女のミリィには、とうてい考えられないことだ。
そんなことを思いながら、力尽きそうなミリィは、酔拳の如く振り下ろされた棍棒を避け、ヨタヨタと木々の間をジグザグに逃げる。なぜか、こうすれば逃げきれるような気がしたが、その考えはすぐに消え、最後の力を絞り出して全速力で走り出した。
足には自信があったが、トロルも結構足が速い。しっかりと追いかけてくる。振り返ると、顔を赤らめ、下のほうでは自主規制の名のもとかき消されるモノが、ギンギンとしている・・・。見境が無いのだ。
「わたしは、トロルとラブラブファイアーするために、わざわざ樹海になんか入ったんじゃいのに~!!」
自分の情けなさにミリィは泣きながらぴょんぴょん飛び跳ねて、棍棒の直撃を回避する。
「そうよ! トロルなんかに、モテたいなんて思わないんだから!!!」
何か違う。トロルなんかに捕まったら、生きたまま食われてしまうだろう・・・。まあ、その前に色々あると思うが。ミリィの頭の中は栄養が足りず、トロルと並ぶウエディングドレス姿の自分の姿を想像している。脳みその小さいあいつらに人間の言葉なんて通じていないと思うが、10分くらいミリィの独り言は続いた。
「わたしは、エルフに会いたいのよ!!」
自暴自棄になって、自分で自分を殺してしまいそうだ。ヨダレをたらしまくって、ガボガボ言いながら不器用に走るトロルは、ミリィとの距離をどんどん縮めていく。
「追いつかれる~!!」
ドスドスと複数聞こえる足音は、ミリィの耳にも届いていた。
「・・・・・・?」
ふと気づくと、隣に誰かいる。見ると、色白の肌で、歳は13、4歳、耳がすっぽり隠れる帽子をかぶり、袖の無い青いワンピースのようなローブを着た、金色でオカッパな髪をゆらゆら揺らしてぴったりとついてくる女の子がいた。
はっきり言うと道に迷っている。フィーリアン王国領の古代樹の森に入って足掛け10日になるが、4日前から同じ景色が広がるばかりで、当分出れそうにも無い。いつからか忘れたが、道もなくなってしまった。
フィーリアンといえば、エルフ里の多くある国だ。四つの亜大陸からなるグランド大陸の中央にある。余り発展した国の少ない中央亜大陸にあって、大陸4大国家に数えられている富国だ。
フィーリアン王国単体としてはそれほど大きいわけではないが、16か国からなるフィーリアン連邦王国の宗主国として君臨している。北方大陸の大帝国・ラルガルマンとの国境を背にし、世界でもっとも危険な地域の1つであるにも関わらず、大陸中でもっとも平和な国と言われている。
国王直属の王室16騎士団は、遠く海の向こうにあるミリィの母国・サイコラークでも有名だ。
でも、ミリィは、王室騎士とかなんとかなんて興味は無い。興味があるのはエルフだけだった。フィーリアンにくればエルフに会える・・・。3日前には大きくあった希望の光が、今では一欠けらのパン粉ほども無くなってしった。無くなった代わりに得たものは、自分を付け狙う殺気、殺気、そのまた殺気・・・。何度か剣を抜こうとしたが、腕を持ち上げる力も無いのでやめている。
そうこうするうちに、ミリィに殺気を向ける者たちが、一斉に木影から出てきた。
(なんとも面倒くさい奴らが出てきたな・・・)
殺気の主を確認したミリィは、思わずしかめ面をした。
邪霊獣であるトロルが4匹。下位でバカなくせに、図体ばかりでかい。ビニールのようにツルツルでムカツクほどもち肌なくせに、手入れをしない。女のミリィには、とうてい考えられないことだ。
そんなことを思いながら、力尽きそうなミリィは、酔拳の如く振り下ろされた棍棒を避け、ヨタヨタと木々の間をジグザグに逃げる。なぜか、こうすれば逃げきれるような気がしたが、その考えはすぐに消え、最後の力を絞り出して全速力で走り出した。
足には自信があったが、トロルも結構足が速い。しっかりと追いかけてくる。振り返ると、顔を赤らめ、下のほうでは自主規制の名のもとかき消されるモノが、ギンギンとしている・・・。見境が無いのだ。
「わたしは、トロルとラブラブファイアーするために、わざわざ樹海になんか入ったんじゃいのに~!!」
自分の情けなさにミリィは泣きながらぴょんぴょん飛び跳ねて、棍棒の直撃を回避する。
「そうよ! トロルなんかに、モテたいなんて思わないんだから!!!」
何か違う。トロルなんかに捕まったら、生きたまま食われてしまうだろう・・・。まあ、その前に色々あると思うが。ミリィの頭の中は栄養が足りず、トロルと並ぶウエディングドレス姿の自分の姿を想像している。脳みその小さいあいつらに人間の言葉なんて通じていないと思うが、10分くらいミリィの独り言は続いた。
「わたしは、エルフに会いたいのよ!!」
自暴自棄になって、自分で自分を殺してしまいそうだ。ヨダレをたらしまくって、ガボガボ言いながら不器用に走るトロルは、ミリィとの距離をどんどん縮めていく。
「追いつかれる~!!」
ドスドスと複数聞こえる足音は、ミリィの耳にも届いていた。
「・・・・・・?」
ふと気づくと、隣に誰かいる。見ると、色白の肌で、歳は13、4歳、耳がすっぽり隠れる帽子をかぶり、袖の無い青いワンピースのようなローブを着た、金色でオカッパな髪をゆらゆら揺らしてぴったりとついてくる女の子がいた。
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