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2 村
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村は、2人にとって退屈なところだった。分かってはいたことだが、何にもない。とりあえず、一週周って戻ってきた。朝ご飯を食べてない2人は、食堂を見つけ中に入った。人気がないのか中はガランとしていたが、小さな村だから、と気にせず席についてメニュー表を開く。
サラはニコニコメニューを見ていたが、ミリィは眉をひそめた。品は大半が山の幸、それは良いのだが、中にはよく分からない動物の料理もある。かぶと煮込みに子竜の丸焼き、あとフライと刺身・・・。
子竜は良いとして、人間界の獣かどうかも分からないゲテモノ。せめて、コウモリとかネズミとかなら分からなくもないが、とミリィは思った。
(刺身でなんて食べられるの?)
ミリィは悩んだが、一応、注文してみた。初めて食べるものなので最初は気が引けたが、食べてみると結構いける。こういう異色の食べ物は、昔はどこでも食べれたようだが、今では辺境でしか食べられない。山菜料理など野菜中心の料理が多いのは、やはり樹海の中にある村だからだろう。
別バラでケーキを注文してハーブティーを飲んでから店を出たミリたちは、一度宿へ戻ることにした。
ミリィは、お腹をさすって満足そうだ。
「フライは美味しかったけど、刺身は口に合わなかったわね」
「わたしのお刺身食べといて・・・」
サラは、何もないのに「あっ、なにあれ!!」とか言われて、指差したほうを自分が見ている間に、一口取られたのが悔しいらしい。
「ん? なんか言った?」
ミリィは、まあ一口くらい・・・といった表情で、ニコニコしている。
「いえ、なんでも」
ぷいっ、とそっぽを向いたサラの目に、勢いよく突っ込んでくる1人の男の姿が飛び込んできた。
「ミリィさん、危ない!!」
サラの声で危険を察知したときには、もう遅かった。ドカッという音と共にミリィは跳ね飛ばされて尻もちをつく。
「つ~、痛いじゃないのよ! まったく!!」
打ったお尻をさすり、ミリィは怒った。
「すまん・・・、・・・? 君は剣士なのか?」
ミリィにぶつかってきた男は、紳士的に腕を差し出し起きるのを手伝いながら、問いかける。
「え? サイコソルジャーだけど」
「おぉ! そうか、で、君は魔導士か?」
男は嬉しそうにはしゃいで、期待を込めてサラにも問う。
「あっ、はい、一応・・・、基本的には精霊使いですけど」
サラのことをただの天然娘だと思っていたミリィは、びっくりして大声で訊いた。
「サラって、魔導士だったの!?」
昨日の様子から、ひ弱な普通の子でしかない。どうよく見てもなにかできるようには思えない。
ミリィの声にびっくりすることもなく、平然としている。
「はい、でも本当は剣士になりたかったんです。
だから、なんちゃって剣士をして、遊んで・・・、もとい、修行しているんです。えっへん」
サラは、ちょっと自慢げに語った。少しアホなのかな、と思うミリィであった。
サラはニコニコメニューを見ていたが、ミリィは眉をひそめた。品は大半が山の幸、それは良いのだが、中にはよく分からない動物の料理もある。かぶと煮込みに子竜の丸焼き、あとフライと刺身・・・。
子竜は良いとして、人間界の獣かどうかも分からないゲテモノ。せめて、コウモリとかネズミとかなら分からなくもないが、とミリィは思った。
(刺身でなんて食べられるの?)
ミリィは悩んだが、一応、注文してみた。初めて食べるものなので最初は気が引けたが、食べてみると結構いける。こういう異色の食べ物は、昔はどこでも食べれたようだが、今では辺境でしか食べられない。山菜料理など野菜中心の料理が多いのは、やはり樹海の中にある村だからだろう。
別バラでケーキを注文してハーブティーを飲んでから店を出たミリたちは、一度宿へ戻ることにした。
ミリィは、お腹をさすって満足そうだ。
「フライは美味しかったけど、刺身は口に合わなかったわね」
「わたしのお刺身食べといて・・・」
サラは、何もないのに「あっ、なにあれ!!」とか言われて、指差したほうを自分が見ている間に、一口取られたのが悔しいらしい。
「ん? なんか言った?」
ミリィは、まあ一口くらい・・・といった表情で、ニコニコしている。
「いえ、なんでも」
ぷいっ、とそっぽを向いたサラの目に、勢いよく突っ込んでくる1人の男の姿が飛び込んできた。
「ミリィさん、危ない!!」
サラの声で危険を察知したときには、もう遅かった。ドカッという音と共にミリィは跳ね飛ばされて尻もちをつく。
「つ~、痛いじゃないのよ! まったく!!」
打ったお尻をさすり、ミリィは怒った。
「すまん・・・、・・・? 君は剣士なのか?」
ミリィにぶつかってきた男は、紳士的に腕を差し出し起きるのを手伝いながら、問いかける。
「え? サイコソルジャーだけど」
「おぉ! そうか、で、君は魔導士か?」
男は嬉しそうにはしゃいで、期待を込めてサラにも問う。
「あっ、はい、一応・・・、基本的には精霊使いですけど」
サラのことをただの天然娘だと思っていたミリィは、びっくりして大声で訊いた。
「サラって、魔導士だったの!?」
昨日の様子から、ひ弱な普通の子でしかない。どうよく見てもなにかできるようには思えない。
ミリィの声にびっくりすることもなく、平然としている。
「はい、でも本当は剣士になりたかったんです。
だから、なんちゃって剣士をして、遊んで・・・、もとい、修行しているんです。えっへん」
サラは、ちょっと自慢げに語った。少しアホなのかな、と思うミリィであった。
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