22 / 107
天使との遭遇
5
しおりを挟む
「やったー!ミリィさん、やりましたよ!!」
ピョンピョン飛び跳ねるサラに笑顔を返すことなく、ミリィは深刻そうな顔のまま宙を見上げていた。
「・・・いえ、まだよ・・・」
「え?」
ドミニオンは生きていた。相当な精心ダメージを負った上での攻撃だったため、威力が4分の1程度しかなかったのだ。
光体は修復不可能なほどに、氷の刃に切り刻まれ貫かれ、全身が焼きただれ溶けている。そんな状態においても、地の王が作り出した大地の牢獄・ガイアの穴に引きずり込まれることなく、他の王たちが作りだしたそれぞれの結界さえ破壊しようとしている。
「まずいっ! 結界が破壊されるわ! サラ!!」
「期待されてもガス欠です~! オナラも出ませ~ん!!」
サラは天然なので見た感じまだいけそうだが、もう限界だろう。今戦えるのはミリィだけだ。
「この身を取り巻く貴様の術で、貴様を殺してやる! そこで待ってろぉぉ!!」
「ひぇぇ~っ!! あんなこと言ってますよ!? ミリィさ~ん!!」
あれだけ弱っていても、まだ相当な神力が残っているようだ。ミリィが倒せなければ、全滅してしまうだろう。
(やったことないけど、あれをやってみるしかないか)
ミリィは身構え、霊力をため始めた。
すべての結界を同時に引き裂き、ドミニオンは雄叫びをあげながら2人に飛びかかった。
「ひゃっ、本当にきた~!!」
ズゴォォォン
ギリギリで転がり避けたミリィは、二回転しながら最後の回転が終わりきる前に足を地に付け、全身がそれに追いつくと同時に足を踏ん張り身構えた。
『オーラッ!!』
掲げた手を思いっきり握り締めた瞬間、ドミニオンの周りの重力が異常に激変し、小宇宙と化した球体が出現した。小宇宙の中で分散し消失していく光体をかき集めようと、甲高い叫び声を上げながら必死になる。だが、光体を保とうと発せられた神気さえ、霧のように分散し消えていく。
「ぐぉぉぉぉぉ! せこい技しか使わなかったくせに、いきなりこんな技使いやがって!!
私が死んでしまうではないか!! バカヤロ~、あぁ~バジェル~」
「私たちを殺そうとするからです!」
倒したのはミリィなのに、サラは自分が倒したかのように振舞う。
「私を倒せなかったお前が言うな!! このエ・・・・・」
何かを言い分け、最後まで残っていた顔面も分解され消滅した。
精霊呪文に巻き込まれた騎士と邪霊獣たちは、水の王の計らいで張られた結界に守られ、運河の浅瀬に放り込まれ、何とか生きていた。しかし、みんなは全身が凍傷にかかり、当分つらくて動けないだろう。
ピョンピョン飛び跳ねるサラに笑顔を返すことなく、ミリィは深刻そうな顔のまま宙を見上げていた。
「・・・いえ、まだよ・・・」
「え?」
ドミニオンは生きていた。相当な精心ダメージを負った上での攻撃だったため、威力が4分の1程度しかなかったのだ。
光体は修復不可能なほどに、氷の刃に切り刻まれ貫かれ、全身が焼きただれ溶けている。そんな状態においても、地の王が作り出した大地の牢獄・ガイアの穴に引きずり込まれることなく、他の王たちが作りだしたそれぞれの結界さえ破壊しようとしている。
「まずいっ! 結界が破壊されるわ! サラ!!」
「期待されてもガス欠です~! オナラも出ませ~ん!!」
サラは天然なので見た感じまだいけそうだが、もう限界だろう。今戦えるのはミリィだけだ。
「この身を取り巻く貴様の術で、貴様を殺してやる! そこで待ってろぉぉ!!」
「ひぇぇ~っ!! あんなこと言ってますよ!? ミリィさ~ん!!」
あれだけ弱っていても、まだ相当な神力が残っているようだ。ミリィが倒せなければ、全滅してしまうだろう。
(やったことないけど、あれをやってみるしかないか)
ミリィは身構え、霊力をため始めた。
すべての結界を同時に引き裂き、ドミニオンは雄叫びをあげながら2人に飛びかかった。
「ひゃっ、本当にきた~!!」
ズゴォォォン
ギリギリで転がり避けたミリィは、二回転しながら最後の回転が終わりきる前に足を地に付け、全身がそれに追いつくと同時に足を踏ん張り身構えた。
『オーラッ!!』
掲げた手を思いっきり握り締めた瞬間、ドミニオンの周りの重力が異常に激変し、小宇宙と化した球体が出現した。小宇宙の中で分散し消失していく光体をかき集めようと、甲高い叫び声を上げながら必死になる。だが、光体を保とうと発せられた神気さえ、霧のように分散し消えていく。
「ぐぉぉぉぉぉ! せこい技しか使わなかったくせに、いきなりこんな技使いやがって!!
私が死んでしまうではないか!! バカヤロ~、あぁ~バジェル~」
「私たちを殺そうとするからです!」
倒したのはミリィなのに、サラは自分が倒したかのように振舞う。
「私を倒せなかったお前が言うな!! このエ・・・・・」
何かを言い分け、最後まで残っていた顔面も分解され消滅した。
精霊呪文に巻き込まれた騎士と邪霊獣たちは、水の王の計らいで張られた結界に守られ、運河の浅瀬に放り込まれ、何とか生きていた。しかし、みんなは全身が凍傷にかかり、当分つらくて動けないだろう。
0
あなたにおすすめの小説
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる