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地下要塞
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過去、繁殖して反乱したデミ・ヒューマンに滅ばされた国があるほどで、今では禁止されている研究だ。よく見ると、指の骨は鋭い刃のような爪になっているが、頭蓋骨はサルに近い。中には、スカイドラゴンのような翼の生えた人骨もあった。
ほこらの中は、強度な魔術的封印結界、サイレントシィールがかかっているらしく、精霊たちはサラのそばを離れることができずにいる。肉体のない霊が生きていける環境ではなく、サラの霊力を拠り所としているようだ。
「道に迷ったわね」
「精霊たちもだめですよ~、どうします?」
魔術で内部を作り変えられたのか、迷路のようになっているため、どこも同じように見える。ぐるぐる回っているようだ。マーキングはしているから帰り道は分かるが、後ろには無数の気配を感じる。
戻りたくても戻れないし、大きな部屋ならともかく、こんな複雑に道が入り組んだ場所で戦闘に入ると、2人は別れ別れになる可能性がある。攻撃してこないなら放っておくしかない。
いくつか半円形の部屋に出たが、それほど広くない。戦うには狭すぎる。2人は、新たな扉を見つけ、また迷路に入っていく。
階段を見つけ、なんとか五階まで来られた。この辺りまで来ると、デミ・ヒューマンの亡骸はなくなった。かわりに、2人をつけてくる足音が大きくなってきている。
片方が崩れ落ちた大きな扉をまたいで部屋の中に入ると、リヴ・ヴォールトの廊下になっていた。ミリィたちの正面には、横に広い階段がある。見上げると、壁も扉もなく柱だけが並んでいるのが見える。フィーリアン城で見た風景だ。階段を上りきると大きな広間に出るだろう。
案の定、大きな広間だ。広すぎるせいか、今までと違い、壁は闇の向こうで見えない。本来なら、貴族出身の高等騎士が宴を開く場所なのだろうが、今は見る影もない。
2人が大広間に足を踏み入れると、靴の裏に面した床から淡く青白い光の粒が舞い上がった。その光は、歩を進めれば進めるほど数を増し、まるで大量のフェアリーソウルに囲まれているようだ。
この部屋は、古代エスプスが張った結界が生きているらしい。ただ、今にも消失寸前で、大広間を明るく照らすほどには至らなかった。しかし、結界の核となる青い霊印石には大量の力が眠っているようだ。半稼動状態といえ、ミリィ百人分ほどの霊力に相当する光の粒を発している。魔方陣の中は、サイレントシィールを無効化している。
霊印石とは、霊力を封じて印をつけた石のことで、なにか一つの力を持たせてある。表の印によって炎や電撃、光を発する。
所々に赤いオーブの埋め込まれた結界の中央につく頃には、大広間いっぱいに光の粒が充満し、サラの周りにいた精霊たちが元気に飛び回れるようになっていた。多くの光の精霊が実体化し、空間に光で絵を描くように大広間を更に明るく照らしていった。
ほこらの中は、強度な魔術的封印結界、サイレントシィールがかかっているらしく、精霊たちはサラのそばを離れることができずにいる。肉体のない霊が生きていける環境ではなく、サラの霊力を拠り所としているようだ。
「道に迷ったわね」
「精霊たちもだめですよ~、どうします?」
魔術で内部を作り変えられたのか、迷路のようになっているため、どこも同じように見える。ぐるぐる回っているようだ。マーキングはしているから帰り道は分かるが、後ろには無数の気配を感じる。
戻りたくても戻れないし、大きな部屋ならともかく、こんな複雑に道が入り組んだ場所で戦闘に入ると、2人は別れ別れになる可能性がある。攻撃してこないなら放っておくしかない。
いくつか半円形の部屋に出たが、それほど広くない。戦うには狭すぎる。2人は、新たな扉を見つけ、また迷路に入っていく。
階段を見つけ、なんとか五階まで来られた。この辺りまで来ると、デミ・ヒューマンの亡骸はなくなった。かわりに、2人をつけてくる足音が大きくなってきている。
片方が崩れ落ちた大きな扉をまたいで部屋の中に入ると、リヴ・ヴォールトの廊下になっていた。ミリィたちの正面には、横に広い階段がある。見上げると、壁も扉もなく柱だけが並んでいるのが見える。フィーリアン城で見た風景だ。階段を上りきると大きな広間に出るだろう。
案の定、大きな広間だ。広すぎるせいか、今までと違い、壁は闇の向こうで見えない。本来なら、貴族出身の高等騎士が宴を開く場所なのだろうが、今は見る影もない。
2人が大広間に足を踏み入れると、靴の裏に面した床から淡く青白い光の粒が舞い上がった。その光は、歩を進めれば進めるほど数を増し、まるで大量のフェアリーソウルに囲まれているようだ。
この部屋は、古代エスプスが張った結界が生きているらしい。ただ、今にも消失寸前で、大広間を明るく照らすほどには至らなかった。しかし、結界の核となる青い霊印石には大量の力が眠っているようだ。半稼動状態といえ、ミリィ百人分ほどの霊力に相当する光の粒を発している。魔方陣の中は、サイレントシィールを無効化している。
霊印石とは、霊力を封じて印をつけた石のことで、なにか一つの力を持たせてある。表の印によって炎や電撃、光を発する。
所々に赤いオーブの埋め込まれた結界の中央につく頃には、大広間いっぱいに光の粒が充満し、サラの周りにいた精霊たちが元気に飛び回れるようになっていた。多くの光の精霊が実体化し、空間に光で絵を描くように大広間を更に明るく照らしていった。
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